『それは ある 聖夜の夜』 月編  投稿者:風来のももも



冬が訪れる・・・
隔離された場所に造られたFARGOの教団にも

世間から離れたこの地にも
季節柄のイベントが慎ましくだが行われていた・・・

晴香「だいたいねぇ・・・ヒック・・・ここはぁ、間違ってるのよぉ〜」
由依「そうですよねぇ・・・うう・・・あたしなんか・・・ふええええっ」

いや、だから慎ましく・・・

郁未「きゃははははっ! 私なんか、AランクよAランクっ!」
晴香「うわぁ〜・・・自慢してるぅ〜・・・」
由依「あたしだって・・・あたしだって・・・ふええええっ」

だからね、慎ま(ごすっ)

郁未「うるさい」
少年「あ〜あ〜…不可視の力でナレーションを倒したら駄目だよ」
郁未「きゃはははっ! い〜のい〜の。所詮ナレなんだからぁ〜」
晴香「そういや・・・あんた・・・」
少年「え・・・僕の事かな?」
晴香「そう・・・あんた。やけに素面ねぇ・・・・・・」
そう言って、晴香は茶碗(笑)に酒を注いでいる。
なぜか日本酒である。

どんっ!!

晴香「飲め」
少年「いや、僕は・・・」
晴香「いいから飲め」
少年「飲んでも・・・」
晴香「私の酒が飲めないっての?」
目が据わっている。
背中からオーラが出ている。聖○気であるはずがない。
少年「・・・飲ませてもらいます・・・」
しぶしぶ少年は茶碗を傾ける。
その目には涙が浮かんでいるが、気にしちゃいけない。
晴香「・・・・・・」
少年「あの、まだ何か?」
晴香「景気が足りないわねぇ」
少年「はぁ」
晴香「酒ってのはねぇ・・・こう飲むのよっ!!」
晴香は、酒瓶に口を当て、中身を飲み干していくっ!
郁未「きゃははっ! 一気、一気〜〜〜」
由依「いいんです・・・あたしなんて、あたしなんて・・・ふええええっ」

酒宴は続く・・・
夜遅くまで・・・

晴香「・・・ヒック・・・」
由依「・・・ふえええええっ・・・」
郁未「・・・ふふふ・・・ふふふ・・・」
少年「・・・誰か・・・誰か助けて・・・」
全員壊れていた。
どこがどう壊れているか、説明するのも面倒なほど。
まあ、少年はあんまり壊れてない雰囲気があるが、彼がこんな状態であること自体、壊れているのだろう。
晴香「・・・暇ね・・・ヒック」
郁未「・・・ふふふ・・・そうねぇ・・・」
由依「・・・高槻なんかきらいです・・・ふええええっ・・・」
晴香「・・・よしっ!・・・由依の敵討ちよっ!」
郁未「・・・ふふふ・・・賛成」
由依「ふえ?」
少年「本気かい?」
晴香「そうよ・・・仮にも聖夜じゃないの・・・」
郁未「ふふ・・・サンタさんがこないなら、私たちが由依のサンタにならないとねぇ」


そして、教団は神の裁きの場と化した。

ビーッ! ビーッ! ビーッ!

教団員A「管制室っ! どうしたっ!?」

『て・・・敵襲ですっ! もう、ここは落ち・・・うわあああああっ!!!』

教団員A「敵襲だとっ!? 一体どこから・・・」

どーーーーーーーーーーーーーんっ!!

お約束通り、キーワードを発した教団員Aの後ろのドアが弾けとぶ。
土煙の向こうに浮かぶ、赤い影。
教団員A「な、なんだ貴様らはっ!!?」

サンタ晴「ふっ・・・ヒック・・・サンタよっ!!」
サンタ郁「きゃはは、晴香かっこいー」
サンタ少「うぅ、なんで僕まで・・・」
三人とも俗に言う「サンタ・スーツ」を着ていた。
サンタ・スーツ:防御力0 変装率:付け髭をした場合のみ2
全く、役に立たない代物ではあるが3人が気づく筈も無い。
サンタ郁「きゃはははっ・・・死ね」

どんっ!!

教団員Aの身体が歪み、千切れ飛ぶ。
サンタ晴「さあ、さくさく行くわよ〜・・・ヒック・・・トナカイっ!!」
トナカイ由「ふえええっ、なんであたしがトナカイなんですか〜?」
サンタ晴「下僕だから・・・ヒック」
サンタ郁「きゃははっ、下僕下僕」
サンタ少「まあ、運命だと思って諦めて・・・」
トナカイ由「ふえええええっ・・・」
サンタ晴「さあ行くわよっ!・・・ヒック、人に会ったら人を斬り〜」
サンタ郁「きゃはははっ、神に会ったら神を斬れ〜〜」

どどどどどどどどどどどどどどどどどっ!!!!!

教団に吹き荒れる、いかれたバイオレンスの嵐。
その中心部で高らかと響き渡る歌声っ!!

ジングルムーン〜
ジングルムーン〜
奴が来る〜
由依が来たりてボケかます〜

トナカイ由「ふえええっ・・・なんであたしが〜〜〜」
サンタ晴「いいからさっさと走りなさいっ!・・・ヒック」

きゅどどどどどどど!!!!!

ジングルムーン〜
ジングルムーン〜
奴が来る〜
今夜も試練の始まりだ〜

サンタ郁「きゃははっ、死ね死ね〜〜〜」
サンタ少「きっとなんか間違ってるよなぁ・・・」

どがががががががががっ!!!!!

組織内〜
駆け抜けて〜
殺戮を〜
撒き散らす〜

サンタ晴「目標高槻っ!・・・ヒック・・・補足ぅぅぅっ!」

高槻を〜 (な、なんだ貴様ら!!)
撃ち抜いて〜 (うぎゃあああああっ!!!)
最後に目指すは赤い月〜

「「「「 おーーーーーーーーーー!!!! 」」」」

ジングルムーン〜
ジングルムーン〜
郁未来る〜
晴香と二人で殺って来る〜

サンタ晴「ヒック・・・行くわよ、行くわよ〜〜〜」
サンタ郁「きゃははっ、殺せ殺せ〜〜〜」

ジングルムーン〜
ジングルムーン〜
葉子来る〜
アルジー引き連れ殺って来る〜

サンタ晴「あり?」
サンタ郁「あら?」
トナカイ由「あれ?」
サンタ少「・・・・・・」
少年は無言で十字を切る。
今夜はクリスマス・イヴ。
その姿も様になる日である。不幸な事に。


その日、FARGOは滅びた。
ぶっといトナカイにのった、赤い服を着た金髪の女性の手によって。
世界が救われたのだっ!
サンタは幸せを運ぶ。
なら、彼女がした事はサンタそのものであったに違いないっ!!!

サンタ葉「・・・また、出番はこれだけですか?」

いや、まあ、その・・・

サンタ葉「・・・これだけなんですね」

あうあう・・・はい・・・でも、ま(ごすっ!!!)

サンタ葉「・・・なにか言ってたようですけど。別にどうでもいいですね」




まずは第一弾だ。
ちびみさ「壊れてるね」
うみゅ。僕の頭ん中がオーバーヒート気味だからだな。
ちびみさ「腐ってるの間違いじゃないのかな?」
あぅ・・・ちびみさちゃん、ひどい・・・
ちびみさ「だいたい、クリスマスにまで壊れSS書くかな? 普通・・・」
ぐはぁぁぁぁぁぁっ!!!
ちびみさ「それに、連載棚に上げてこんなの書いてるし・・・」
げぼぉぉぉぉぉぉっ!!!
ちびみさ「おばかな事やってないで、サクサクいくよ〜」
うぅっ・・・そうだね。先はまだ長いしね。
ちびみさ「そうそう」
ではっ! 次へGO!

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