ああっ瑞佳さまっ(さんっ)  投稿者:風来のももも


さてさて、体育館で演劇部が惨事になっているころ……
影でコソコソと根回しを続けている男の姿があった。
その男は今、確保した土地の上に立っていた。
南「土地は確保した。しかも、一等地と言っても差し支えのない場所だ。が…」
そこで、南は跪く。どうやら苦悩しているらしい。
南「何をするのか考えてなかったっ!!!」
馬鹿である。阿呆である。間抜である。
南「お前にそこまで言われる筋合いはないっ!!」
住井「お前…誰に向かって話してるんだ?」
南「はっ!…いや、なんかムカツクような声が聞こえた気がしたんだ…」
住井「ついに幻聴まで聞こえるようになったか?まあ、まえまえから変わった奴だとは思っていたが…」
南「それこそお前に言われたくないっ!!お前だって変じゃないかっ!!」
住井「変を知らない奴に変と言われる筋合いはないっ!!」
南「俺はお前よりは変だっ!!!」
住井「………」
南「………あれ?………」
住井「ふっ。落ちたな、南よ。俺の巧みな言葉回しによって論点を変えられるとはなっ!」
南「くぅっ!!!」
住井「それだからおまえは(ピーーー)なのだぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
南「ぐああぁぁぁっ!!それは言わないでくれええええぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
住井「はぁ……はぁ……勝った……」
南「うっ…うっ…」
優越感に浸る住井の足元で南が泣き崩れている。
まあ、あれだけ喚いていれば当然目立つわけで、周りに野次馬は沢山いた。
その野次馬からひそひそと聞こえてくる声。
「まあ、彼(ピーーー)なんですって」
「あらあら、まだ若いのにねぇ」
「まあ、(ピーーー)じゃあ仕方ないわよねぇ」
「そうですわよねぇ。(ピーーー)ですものねぇ」
もう、野次馬おばちゃんの如き言葉の数々が南の心を切り刻んでいく。
その攻撃は止まる事をしらず、どこまでも広がることであろう。
住井「明日には町内中の人気者だな」
南「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
〇号機、再起動しますっ! まさか、暴〇っ!? のような声が聞こえてきそうな雄たけびを上げる南っ!!
野次馬「総員、退避〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」

どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどっ!!!!!!!

地響きを立てて走り去っていく野次馬達。
さすが歴戦の猛者である。引き際はわきまえているようだ。
が、引き際をわきまえず捕まった男もいた。住井である。
住井「ぐっ…南…くるしいんだが…」
南「ふー……ふー……」
首を押さえられている住井と、息を荒らしている南。
ちょっと離れてみると、
「おとーさん、あの人達なにしてるの?」
「ん?あれはねえ、大人のプロレスごっこなんだよ」
と、まあ微笑ましい会話が聞こえてきそうな構図である(笑)
住井「………お………ちょっ……マジやば……っ?」
住井の顔が紫色に変色していく。もうそろそろ落ちる?ってところである。
普通の人なら落ちているだろうが、普通じゃないから落ちていない。
住井(くっ…俺はこんなところで死ぬのか…?)
住井の意識が朦朧としていく。
南「ふーーー………ふーーー………!!!」
南の息は更に荒くなっていく。
住井(こんなことなら、もっといろいろしとけばよかったなぁ)
南の手によって世界の危機が去ろうと…いや、住井の命が途絶えようとしたそのときっ!!
救いの手は差し伸べられたっ!!!!
茜「…なにをしてるんですか?」

ぴたっ

南「………」
南の動きが止まる。一時。二時。
南「……いや、ちょっと住井君と遊んでいたんですよ(乾笑)」
茜「…そうですか」
南「そうっ!そうなんですっ!!」
この説明で納得する茜。普通はしないがそこは茜っ!彼女も普通じゃないっ!!(あー後が怖い)
茜「…そういえば」
南「はい、なんでしょうか?」
茜「…さっきそこで聞いたのですが。南さんは(ピーーー)だそうですね」

ピシッ

南は凍る。もう絶対零度の中に放り込まれたみたいに一瞬で凍りつく。
南「いや…あれは、冗談というか話のノリというか…」
凍りついた体を無理やり動かし言い訳をしようと南は試みる。
が、茜の言葉が南に止めを刺すっ!!!
茜「…思ったとおりでした」

ぐしゃ

あ…南が潰れた。
茜「…私は用があるので失礼します。では…」
茜は歩み去って行く。一陣の風が吹き枯葉が空を舞う。
そして、蘇生に成功した住井の姿。
彼は後日こう語る。
「一発殴ってやろうと思ったがやめた。あれはかなり悲惨な男の姿だったよ」
そして、彼はこう付け足した。
「今回だけは、あいつに協力してやることにしたよ。あまりにも惨めに見えたんでな」
と、いうことで南は住井の協力を得ることに成功した。
しかし、住井の協力を得たところで何になるっ!!?
すべては作者の思惑の中っ!!
最近ちょっとだけときメモ嵌ってる?な感じが答えを語るっ!かもしれない。
まあ、それはさておいて茜は何をしているのかっ!?
実はちゃんと行動していたのだっ!(そりゃそうだね)

茜「今年も浩平と屋台がしたかったのですが……」
どうやら、今年は浩平は全面的に観客にまわるらしい。
が、そこはそれで仮にも主人公である。それなりの活躍はしてもらいます。
茜「…今年は一人でもやってみましょう」
本音は浩平としたかったが、自分の力でどこまでできるか試してみたいようだ。
茜「…私がするとすれば…」
考えを巡らす。
甘味処。これは基本的に譲れない。
となると…
茜「…たいやき」
が、それはそれで危険性を感じる。ほかの世界で話題の代物だ(笑)
茜「…やっぱりワッフルですね」
達した結論が、もっとも危ない結論であることは当然気づいていない。
本人にとってはそれが普通だからだ。が、一般人にとってはそうはいかない。
浩平がいたら、止めていたかもしれないが、あいにく彼は体育館の惨事に巻き込まれている。
茜「…場所は…」
設置場所を求めて、土地分けを管理している所へ行く。
ちょうど、中庭が空いていた。思い出の地だ。ここでやるのも悪くない。
茜「…ここにします」
こうして、中庭は地雷原に設定された。
茜「…後は…」
機材は家にある。
材料は…
茜「…ベーキングパウダー…バニラエッセンス…砂糖…小麦粉…」
ワッフルの材料を思い浮かべていく。
茜「…練乳…はちみつ…果糖…」
この辺から怪しくなっていく。
茜「…足りないものはそのうち揃えておきましょう」
揃えられない方が幸せかもしれない。
しかし、茜は揃えてしまうだろう。(殺されるかな?)
茜「…人手が足りませんね」
一人はどうにでもなる。
来ないでくださいと言っても来るだろう。
だが、二人では大変かもしれない。
茜「…誰かいないものでしょうか…」

南「はっ!」←復活していた
南は茜の悩みを敏感に察知していた。
南「茜さんっ!男南がただ今まいります〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」

南「はぁっ!!はぁっ!!茜さんっ!!僕が手伝いましょうっ!!」
凄いぞ南。茜の悩みの内容まで察知するとはっ!!だが。
茜「…まあ、二人でも何とかなるでしょう」
茜は自己完結していた。
当然、南は視界の片隅にも入っていない。いや、目の前にいるのだが、石ころと同類に扱われている。
南「僕が手伝いますってっ!!!」
茜「…………」
茜は南の存在に気づく。そして、
茜「(ピーーー)な人に用はありません」

ざぁぁぁぁ

あ。南が崩れた。
後日南を回収しにきた住井は語る。
「歯牙にもかけないってこういうときに使うのか?」




お久しぶりです。風来のもももです。
ちびみさ「ほんとに久しぶりだね」
ほんとだな。僕は2週間ぶりぐらいかな?
ちびみさ「私は……数ヶ月ぶりだね(笑い)」
では、まず前回のSSについてから。
ちびみさ「まず、元ネタからだね」
うみゅ。
ちびみさ「某マ〇ジン連載ってあるけど?」
わかんないって。でも、これは違います。いや、もしかしたら染まってたかもしんないけど。
ちびみさ「意識してはしていないわけだね?」
そういうこと。では次。
ちびみさ「えと…完全武装騒動」
確かに日本語に訳すとこうなるな(謎)これは大当たりです。直過ぎました。
ちびみさ「後は…ビルの名前」
…見たことないって。僕は愛媛人だぞ。
ちびみさ「で、あってるの?」
さあ?あってるかもしんないし、間違ってるかもしんない。
ちびみさ「回答は?」
某表計算ソフト伝記。
ちびみさ「何それ?」
わかる人にはわかるだろう。それでいいさ。
ちびみさ「そういうもの?じゃ、次。私の目は見えているのか?」
うっ!…痛いところを…
ちびみさ「この後書きで都合にあわせて見えたり見えなかったりしてたのが裏目に出たね」
と、いうことで都合次第ということで。本編では見えません。
ちびみさ「番外編だから見えたと」
そういうこと。それでも納得いかない人はテレパスが使えるとか、第六感が優れているとか思っといてください。
ちびみさ「むちゃくちゃだね」
むちゃくちゃだな。ま、それもよし。
ちびみさ「で、今回は?」
今回はあまりネタを持ってきてない。が、セリフ回しを参考にした小説はある。
ちびみさ「分からないよ〜」
まあ、僕風になってるしなぁ…でも、結構滲み出てるよ?
ちびみさ「そう?」
うん。
ちびみさ「ま、いいけどね」
それと、茜は去年は浩平と屋台をしていたことになっています。
ちびみさ「なんで?」
あるSSに刷り込まれた。もうどうしようもないです。
ちびみさ「ノーコメントだね」
今回は感想は…気力0です…すみません…
ちびみさ「落ちた?」
落ちたなぁ…いろいろあったからなぁ…
ちびみさ「悟ってるね」
まあ、いろいろと…感想くれた方々。ありがとうですっ。では、アデュ〜っ!
ちびみさ「またね〜っ!」

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