ブレイカーズ3 投稿者: ももも
<前回のあらすじ>
  ついに郁美と晴香が禁断の夜を迎えようとしていた。○○○が×××な所に少年達が襲いかかる。
    なすすべもなく二人は捕まり、食堂に連れて行かれてしまう。
           注>例のごとく、実際のストーリーと多少違うところがあります。
 

第3話『大宴会?今日も今日とて 大騒ぎ』


郁美  「・・・ん・・・」
少年  「目が覚めた?」
郁美  「まあ・・・とりあえず・・・で、ここは?」
少年  「精練の間って呼ばれてる所だよ」
郁美  「精練の間・・・あ、晴香はどうしたの」
少年  「あそこにいるよ」
   見ると、晴香と、魚の着ぐるみから手足を出した由依がいた・・・
晴香  「魚人」
由依  「せめて人魚って言ってください!」
晴香  「あんたなんか魚人で十分よ」
由依  「人魚!」
晴香  「魚臭いからあんまりよらないで」
由依  「よらないから、人魚って呼んでください!」
晴香  「魚人、魚人、魚人・・・」
由依  「何で魚人なんですかっ!?」
晴香  「足がはえてたら魚人よ」
由依  「・・・・・・」
晴香  「魚人」
由依  「うわ〜ん!郁美さ〜ん、晴香さんになんか言ってやってくださ〜い」
郁美  「私は、半魚人だと思うけど?」
晴香  「そうね、でも、魚の方が強いし・・・」
少年  「確かにそうだね」
友里  「由依、気にしなくていいのよ・・・私はあなたの味方だから」
由依  「お姉ちゃん・・・」
友里  「あなたの体の大半が魚でも・・・」
由依  「お姉ちゃん?」
友里  「あなたが、どうしようもなく魚臭くても・・・」
由依  「・・・・・・」
友里  「私はあなたの味方だからね」
晴香  「あ、焼いたらおいしいかしら」
友里  「どうかしら・・・やってみましょうか?」
由依  「うわ〜ん!」
   ダダダダ・・・・・・
   由依は逃げ出した!
晴香  「逃げたわね」
友里  「いつからあんな娘に育ったのかしら」
良佑  「晴香がこんな性格になってるなんて・・・うぉ〜〜!」
   ダダダダッ
   良佑は現実逃避した!
郁美  「ところで、あなた」
少年  「僕?」
郁美  「そうよ。何で私達をここに連れてきたのか聞かせてちょうだい」
少年  「う〜ん・・・核心をついてきたね・・・」
郁美  「話せないの?」
少年  「いや、話しておくよ。実は、僕はここを壊すつもりなんだ」
良佑  「そういうことだ」<戻ってきたらしい
郁美  「ってことは、目的は同じなわけね?」
少年  「そうなるね」
郁美  「そうならそうと、言ってくれれば協力したのに・・・」
少年  「あれ?言ってなかった?」
郁美  「言ってないわ」
少年  「ま、こっちにもいろいろあるんだよ」
高槻  「なるほど、そういうことだったか」
少年  「高槻!」
郁美  「誰?」
少年  「高槻っていう科学者だ・・・かなり高位の教員だけど・・・」
良佑  「ちょっと、おかしいんだよ」
高槻  「うるさいぞ、ゴミ共」
郁美  「嫌な奴ね」
少年  「そう。だから反旗をひるがえしたんだ」
良佑  「なんでここがわかった!?」
高槻  「こいつの案内でな」
   高槻の後ろから由依が出てくる
由依  「えへっ。裏切っちゃた」
友里  「由依!あなた!」
晴香  「由依・・・ちょっとこっちに来て・・・」
由依  「なんですか〜?」
   トテ トテ
晴香  「ふっ!」
   ドス!
由依  「っ!?」
   ガクッ
晴香  「よし、気を失ったようね・・・」
友里  「どうするの?」
晴香  「こいつの中に、こう・・・詰めて・・・」

      ギュッ    ギュッ    ギュッ

友里  「それって、巡航ミサイルじゃ・・・?」
晴香  「そうよ、まあ、炸薬は外してるから大丈夫でしょ。」
   ポチッ
      シュドン!
		  キーーーーーーン・・・・・・・・
高槻  「クズにしては、面白いことをやるな。」
晴香  「あんまり面白くないわよ。」
郁美  「なら、やらなきゃいいのに・・・」
晴香  「由依見てると、やらずにいられないのよ。」
友里  「あ、それわかる。私もなのよ。」
晴香  「でしょ?」
高槻  「クズのくせに、この私を無視するな!このゴミ共!」
少年  「で、何の用?」
高槻  「そうだったな。実は、あの計画が完成したので、クズにも教えてやろうと思ったんだが・・・
     まさか反乱分子だったとはな! はっ、やはりクズはクズということか・・・」
郁美  「計画って?」
少年  「この教団で、王と崇められている『赤い月』を復活させる計画の事・・・」
良佑  「信者を三万人集めると復活するんだ。」
晴香  「その計画が完成したって事は・・・」
高槻  「そう、クズどもが三万人集まった!さっそく『赤い月』をお前達に見せてやろう!」
少年  「くっ・・・!」

   ヒュオオオォォォ・・・!

   風が・・・いや、力が高槻に集まり始める!
郁美  「赤い月ってやつが復活するの!?」
晴香  「そうみたいね・・・」
少年  「赤い月は、人の心の闇から生まれるんだ」
良佑  「あいつの心は闇だけだからな」
友里  「そうね」
   グオオオォォォ!
   高槻の口から、人の発するモノとは違う声が轟く!
高槻  「凄い・・・凄いぞこの力は・・・分かるかクズども、これが赤い月の力だ!」

   はーっはっはっは・・・

   部屋中に高槻の笑いが響き渡る
晴香  「・・・耳が腐りそう」
郁美  「どうなるの!?」
少年  「赤い月は、人の血を媒体とするんだ、だから・・・」

   グチャ

   高槻の体から血が流れ出す
少年  「ああなんるんだ」

   グチャ
     ビチッ

高槻  「はーっはっはっはっ!」
   笑い続ける高槻から流れ出した血が、高槻の周りを回りはじめる。
良佑  「あいつは気づいていないのか!?」
友里  「完全にトランス状態に入っているわね」

   ボコッ
     ボコッ

   血を出し尽くした高槻の体が膨張を始める。
郁美  「うっ・・・」
少年  「大丈夫?」
晴香  「確かにあれは・・・気持ち悪いわね」
友里  「でもあなたは平気みたいね」
晴香  「そういうあなただって」
友里  「まあね、フッフッフ・・・」
晴香  「フッフッフ・・・」
友&晴 『ハーッハッハッハッ!さあ高槻!死んじゃいなさい!』
良佑  「この二人って・・・」
少年  「遊んでいるときじゃないよ」

    カッ!
      ド――ン!!!!!!!!!!

    高槻の体が、光を放ち破裂する!
少年  「赤い月の・・・復活だ・・・」
    高槻の消えた場所には、血の色をした月が脈打っていた。


                                                   <続く>


ももも「今日はSSの大放出!!どんどん行きます!!」
ちびはるか「で、この話の元ネタなに?って言う質問が・・・」
ももも「神坂氏のスレイヤーズ第一巻です。では、つぎのSS!!」
ちびはるか「ちょっと、私の出番これだけ!?ねぇ・・・」