浩平無用!in 絆 <11>  投稿者:ももも



第十一話    『忘却2』

    
     ハァ…    ハァ…    ハァ…

浩平(いない…ここにもいない…ここも…!)
     浩平は沙夜香を探して走り続けていた。
浩平(あ、茜…)
     茜を見つける。
浩平「お〜い、あか……」
     しかし、自分が忘れられた存在であることに気づく…
浩平(くっ…!)
     だが、もしかしたら…という思いが脳裏をよぎる。
浩平(確かめて…みるしかないよな)
     茜の方に歩いて行く…
浩平「…すみませんが…?」
茜「…なんでしょう?」
     やはり他人の目だ。
浩平(やっぱり…忘れられてたか…)
     だが、確かめたいことはもう一つ…
浩平「沙夜香さんが何処にいるか、わかりますか?」
茜「…私は知りませんが…詩子、澪さん、知ってますか?」
浩平(二人もいたのか)
詩子「ん〜…見失ったわ」
澪『わからないの』
浩平(この様子じゃ、二人もオレの事は忘れてるな…)
茜「…すみません、お役に立てなくて…」
浩平「いや、いいですよ。大した用じゃないですから」

     ダッ!

     再び浩平は駆け出す…

   
     ハァ…    ハァ…    ハァ…

浩平(結局…見つからず…か)
     浩平は公園のベンチに座っている…
ちびみずか「にゃ〜……」
浩平「ん?ちびみずかじゃないか…どうした?」
ちびみずか「…にゃ〜…」

     トテ

     ちびみずかは浩平の膝の上に乗る。
浩平「お前は…オレのこと覚えているのか…?」
     なで  なで
ちびみずか「…ゴロゴロ…」
浩平「…ふぅ…お前に聞いても無駄だよな…やっぱ…」
ちびみずか「…にゃ…?」
     ちびみずかは浩平を見上げている。
浩平「はは…心配してくれてるのか」
     なで  なで
ちびみずか「…ゴロゴロ…」
謎の男「楽しそうだね」
浩平「っ!?」
ちびみずか「ふみゃ?」


                                              <続く>


ももも「ふい〜おわった〜」
ちびみさき「なんか今回、異常にみじかいね…」
ももも「うみゅ…なんか、1と2、くっつけてもよかったな…」
ちびみさき「ほんとだよ」
ももも「ま、済んだこと済んだこと」
ちびみさき「まあ、そうなんだけどね」
ももも「あ、もう3時だ…」
ちびみさき「あ、ほんとだね」
ももも「約束があるので、ここで消えます。ではっ」
ちびみさき「あ〜、まってよ〜〜〜」