浩平無用!in 絆 <10> 投稿者: ももも
第十話    『忘却〜1〜』
留美「おはよう、沙夜香」
沙夜香「おはよー」
直之「ふぁ〜…眠い…」
耕治「同じく…」
留美「だらしないわね」
直之「そう言うなって…ふぁ〜…」
耕治「で、今日はどこに行くんだ?」
留美「そうね〜…」

     バサッ

     地図を広げる。
留美「とりあえず、ここと、ここと、ここかな」
直之「なんか買い物ポイントばっかだな…」
留美「期待してるわよ。荷物持ちさん」
直之「りょーかい」
沙夜香「…うらやましいぐらい仲が良いわね〜…」
耕治「……」
留美「そんなんじゃないって。ねぇ?」
直之「こいつといるとこっちが苦労するんだ」
留美「あっ、それって私がいつも迷惑かけてるってこと?」
直之「あれ?そう聞こえなかったか?」
沙夜香「まあまあ…そのくらいにして…」
留美「そうね」
直之「まあ、沙夜香ちゃんがそう言うなら…」
耕治「さ。早速行かないとこんなに回れないよ」
留美「じゃ、行きましょ」
     四人は旅館を出てゆく………


七瀬「ねえ…浩平の父さんって…直之って人だったと思うんだけど…?」
みさき「うん。そのはずだよ」
七瀬「でも、あれはどう見ても…」
     さすがに無理なんじゃ…とは言えなかったらしい。

     「お〜〜〜〜〜〜い…………」

みさき「…誰か呼んでるよ?」
七瀬「誰、あの男?」


     〜数刻前〜

浩平「…………」
     茜の機械で取り除かれた浩平の自我が戻ってくる……
浩平「…うっ…何だったんだ…?」
     記憶にないらしい。

     ザワ    
               ザワ

浩平「騒がしいな…」

     ガラッ

     窓を開ける。
     見ると、生徒達が思い思いの方向に歩いて行く。
浩平「しまった!今から自由行動か!!」
     ドタ ドタ ドタ!!!
     階段を駆け降りる!
浩平「二人共っ……って、あれ?」
     そこに、詩子と澪の姿はない…
     違和感…
浩平「なんなんだ……探そう……!」

     ダ ダ ダ ダ ダ ダ !!!

     不安をかき消すように、浩平は七瀬たちのいる旅館に向かって駆け出す!
浩平「あっ、あれは!」
     七瀬とみさきだ。
浩平「お〜〜〜〜〜〜い!!!」
     二人は浩平に気づく。
浩平「………」
     しかし、浩平を見る目は他人を見る目変わっている……
浩平「そ…そんなバカなことが…」
     自分が世界から忘れ去られた事を悟る…
浩平「まさか……母さんに何か……」

     ダッ!

     浩平は沙夜香を探して、東京の町を走り出した……

               
                                                   <続く>


ももも「ついにシリアスパート突入!!」
ちびみさき「わ〜!(どんどん!)」
ももも「なにそれ?」
ちびみさき「太鼓だよ」
ももも「まあ、いいけどね…」
ちびみさき「他にもいろいろあるけど?」
ももも「また今度な」
ちびみさき「ちょっと残念だよ」
ももも「さて…アクシデントがあったからな〜」
ちびみさき「春休みまでに間に合うかどうか難しい所だね」
ももも「うみゅ。まあ、テスト期間があるから一度に2話ぐらいって手もあるんだが…」
ちびみさき「勉強しようよ〜」
ももも「うみゅ。最後のテストだからな。蹴るとやばい…」
ちびみさき「ま、頑張るしかないね」
ももも「もし、間に合わなかったら一ヶ月先になるだけだしね」
ちびみさき「まずいと思うよ」
ももも「うみゅ…まあ、頑張ろう…」
ちびみさき「じゃ、ばいば〜い」
ももも「アデュ〜」