浩平無用!in絆 <5> 投稿者: ももも
第五話    『平穏な時間』
     ワイ      ワイ
 
           ワイ      ワイ

     修学旅行の一日目が始まった・・・

     ブロロロロロ・・・・

     バスが出発する。

詩子『みなさ〜ん、昨日は良く眠れたかな〜?』
生徒一同『・・・・・・』
詩子「みんなノリが悪いわね・・・」
茜「・・・そんな格好では当たり前です」
     ちなみに詩子はバスガイドの服を着ているが・・・

          詩子「折原君!あの人よ、沙夜香さんのバスのガイドは!」
          浩平「そうか。で、オレにどうしろと?」
          詩子「決まってるじゃない。とりあえず身包みはいで・・・」
          浩平「おい・・・」  
          詩子「動けないように、グルグルに縛って・・・」
          浩平「こら・・・」
          詩子「その辺に閉じ込めておけば完璧ね!」
          浩平「ちょっと待て!」
          詩子「なに?」
          浩平「それをオレがするのか!?」
          詩子「当たり前じゃない。女の子にそんな事させる気?」
          浩平「大体、ガイドを縛ってどうするんだ!?」
          詩子「大丈夫よ。私が代わりにガイドになるから」
     
     そんな訳で、今詩子が着ている服はガイド服であるが・・・
     もちろんサイズが合う訳もなくブカブカである。
詩子「う〜ん・・・やっぱり無理があったかな。てへっ」
茜「・・・当たり前です」

詩子「え〜、右に見えますのが『東京タワー』でございま〜す」
茜「・・・『京都タワー』です」
詩子「・・・え゛・・・」
生徒一同『・・・おい・・・』
詩子「・・・あは・・・あはは・・・ま、まあ気を取り直して・・・」
茜「・・・・・・」

詩子「え〜、左に見えますのが『東京ドーム』でございま〜す」
茜「・・・『名古屋ドーム』です」
詩子「・・・・・・」
生徒一同『・・・おい・・・』
茜「・・・何もしない方が無難ですね」
詩子「・・・くすん・・・」

浩平「・・・暑い・・・」
澪『・・・暑いの・・・』
     二人はバスの荷台の中にいたりするが・・・
浩平「くそっ・・・エンジンが近くにあるからな・・・」
澪『暑くて、うるさいの・・・』
     と、まあこんな状態である。
浩平「悪いな、澪」
澪『大丈夫なの』
浩平(でも、何としてもついて行かないと・・・)

     繭「みゅ、みゅみゅ(沙夜香さんの身に何が起こるかわかったわ)」
     浩平「本当か!?」
     繭「みゅみゅ(何者かが、沙夜香さんを消滅させようとしているの)」
     七瀬「何だってそんな事を・・・」
     繭「みゅ〜・・・(それはわからないわ・・・)」
     みさき「大変だね・・・」
     澪『大変なの』
     ちびみずか「・・・・・・」
     繭「みゅみゅ(でも、いつ消えるかわかったわ)」
     浩平「いつ・・・?」
     繭「それは・・・」

     一同はバスから電車に・・・

七瀬「でも、よりにもよって修学旅行の最終日に襲ってこなくてもね〜・・・」
みさき「そうだね〜」
     パク  パク
七瀬「みさき先輩・・・まだ食べるの?」
みさき「まだまだいけるよ〜」
     パク  パク
     みさきは駅弁を食べている・・・
みさき「おいしいよ〜」
     パク  パク
七瀬「これで18駅目なんだけど・・・」<普通電車を乗り継いでいるのだ!
みさき「どの駅のお弁当もおいしいよ〜」
     パク  パク
沙夜香「・・・う・・・」
七瀬「沙夜香さん・・・大丈夫?」
沙夜香「・・・うん・・・たぶん・・・」
     沙夜香は気分が悪そうである。
みさき「あれ?沙夜香さん、お弁当食べないの?おいしいよ?」
七瀬(そりゃ、目の前でこの食欲見せられたら・・・)
みさき「この駅のお弁当は・・・鮭弁だ〜」
     パク  パク
七瀬(気分も悪くなるわよ・・・)
みさき「おいしいよ〜」
     パク  パク
七瀬「いい加減にしといた方がいいわよ」
沙夜香「・・・(コクコク)」
みさき「う〜ん・・・あと10駅分食べたら止めるね」
     パク  パク
七瀬「・・・各駅で、3個ぐらい買ってなかった?」
みさき「うん、そうだよ」
     パク  パク
     単純計算で54個食べていることになる。
沙夜香「・・・あと30個・・・うっ・・・」

詩子「あ〜、酷い目にあったわ・・・」
茜「・・・なれない事をするからです」
浩平「茜、ここにいていいのか?」
茜「・・・まあ、怪我人がでることもないでしょうから」
浩平「そうか」
詩子「大体、地図が悪いのよね」
澪『なんで東京と間違えたの?』
詩子「だって、旅行先が東京って言ってたから・・・ほら」
     サッ
     ガイドブックを取り出す。
     その表紙には『東京』の二文字が・・・
浩平「移動手段のバスのガイドをするんだぞっ!」
詩子「・・・うっ・・・」
浩平「移動先のガイドブック買ってどうするんだっ!」
詩子「う〜・・・いいわよ!団体行動の時のガイドも私がやるわよ!」
茜「・・・止めといた方がいいと思いますが」
澪『(コクコク)』
詩子「変装してでもやるわっ!!」

                                             <続く>


ももも「うん。良い感じに言ってるぞ」
ちびみさき「とりあえず今週の目標達成だね」
ももも「うみゅ。土日だけはどうしようもないからな」
ちびみさき「あしたは?」
ももも「ちょっと用事で来れない」
ちびみさき「ところで、これの原稿は?」
ももも「おうっ!ついさっき書き終わったぞ!」
ちびみさき「お〜〜〜」
ももも「なんと!本編27話、おまけ1話。計28話だ!!」
ちびみさき「お〜〜〜〜〜〜」
ももも「これだけ作るのに、どれだけの授業を潰した事か・・・」
ちびみさき「それで赤点取ってたらせわないね」
ももも「ぐはっ!!く・・・言うようになったな・・・」
ちびみさき「このまえの数学のテストなんか・・・」
ももも「言うな〜!言うな〜〜〜!!」
つっこみ茜「・・・自業自得です」
     ぐさっ!
ももも「ま・・・またしても・・・我が夢はここでついえるのか・・・」
ちびみさき「何言ってるかわからないよ〜」
つっこみ茜「・・・馬鹿ですね」
     ざくっ!
ももも「・・・・・・」
ちびみさき「あ・・・落ちた・・・ま、いいよね。えと、感想は・・・」
     ちらっ
     時計を見る。
ちびみさき「あ・・・時間がないね・・・じゃ、今度は月曜日だね」
もももの魂(打ち込みが終わったらな・・・)
ちびみさき「ばいば〜い」