大海原で遠泳を〜5〜 投稿者: ももも
第五話    『決着』
詩子「ついに佳境に入ってきました本大会!さあ、各選手を覗いて見ましょう!」
茜「・・・はい」

七瀬「でいっ!」
     パシ!  ドガッ!
真希「やっ!」
     ドス!  パン!

詩子「二人ともボロボロです!」

七瀬「これで終わりよ!」
     七瀬が拳を溜める!
真希「くっ・・・!」
七瀬「でやあああぁぁぁ!!」
     七瀬の拳が真希目指して飛ぶ!

茜「・・・あれは、コーク・スクリュー」

真希「はあああぁぁぁ!!」
     真希も同時に拳を出す!

     ごりゅっ!!

七瀬「・・・・・・」
真希「・・・・・・」

     ばしゃっ

詩子「あー!二人同時に倒れてしまいました!立てるかっ!?」
謎の男「右と右のカウンターだ。立てるはずが無い・・・」
詩子「あんた誰よ!?」

七瀬「相打ちか・・・それも悪くないわね・・・」
真希「強くなったわね・・・七瀬さん・・・」
     ガシッ!
     二人の手は固く結ばれ・・・
     沈んでいく夕日が二人を赤く染めていった・・・

詩子「ちょっと!これは何!?こんな話じゃないでしょ!?」
茜「・・・感動的な友情の芽生えです」
詩子「いや、そうじゃなくて・・・」

郁美「はぁ・・・!」
     ドドドドドドッ!
晴香「消えなさいっ!」
     バシュッ!
            キュドッ!
郁美「ハァ・・・ハァ・・・」
晴香「ハァ・・・ハァ・・・」
郁美「晴香・・・もう限界のようね・・・」
晴香「ケホ・・・そ・・・そんなことないわ・・・まだやれる・・・」
郁美「晴香・・・もう止めましょう・・・これ以上あなたを傷つけたくないの・・・」
晴香「郁美・・・」
郁美「私、晴香の事が忘れられないの!どうしようもないぐらい好きなのっ!!」
晴香「郁美・・・あなた・・・」
郁美「ヒック・・・ヒック・・・」
晴香「郁美・・・」
     晴香が泣いている郁美の肩を抱く・・・
晴香「私も郁美の事が好きよ・・・」
郁美「ほんと・・・?晴香・・・」
晴香「ええ・・・」
郁美「晴香〜〜〜!!」
晴香「郁美・・・っ!」
     ひしっと抱き合う二人・・・
郁美「晴香・・・私を離さないでね・・・」
晴香「ええ・・・もちろんよ・・・」
     二人のシルエットが重なってゆく・・・
     熱い夜を二人に与えるために・・・
     夕日は二人を赤く染めながら沈んでいった・・・

詩子「ここも!?ここもなの!?大体、夕日はさっき沈んだんじゃなかったの!?」
茜「・・・ある意味なんでもありの世界ですから」
詩子「でも、これ遠泳大会なのよ!なんか間違ってるじゃない!!」
茜「・・・戦いの中で見つけた真実の愛・・・素晴らしいです」
詩子「だから、そうじゃなくて・・・」

長森「でね・・・その時浩平がね・・・」
シュン「へえ〜・・・僕もこの前・・・」
     二人は何故か世間話を始めていた・・・
     キランッ!
          ヒュオン!!
浩平「うわあああぁぁぁ〜〜〜!!!」
     どっぱ〜〜〜ん!!
浩平「くぅ〜・・・酷い目にあった・・・」
長森「浩平!」
シュン「折原君!」
浩平「よお、二人共・・・」
長森「ねえ、浩平聞いていい?」
浩平「何をだ?」
長森「実はホモだった・・・って、ホント?」
     どーーーん!!
     浩平は自爆する。
浩平「ちょっ・・・ちょっと待て!なんだそれは!」
シュン「少女趣味があるのかい?」
浩平「いや・・・だから・・・!」
長森「クラスの女子に手を出したって・・・」
浩平「何の・・・!」
シュン「実はロリコン・・・」
浩平「おい・・・今なんか聞き捨てならない・・・!」
長森「拉致監禁・・・」
シュン「強姦・・・」
浩平「何の話をしてるんだ、お前ら〜〜〜!!!」
     
     ・・・おにいちゃん・・・へんたい・・・

     グサアアアァァァ!!!
浩平「ぐはぁっ!!」<吐血
     ブクブク・・・
     浩平は再び沈んでゆく・・・
長森「なんか・・・みさおちゃんの声が聞こえた気がするけど・・・って、浩平〜!!」
シュン「もう駄目だよ・・・助からないよ・・・」
長森「そんな・・・」
シュン「長森さん・・・君は捨てられたんだよ・・・」
長森「シュン君・・・私達、親友になれそうだね・・・」
シュン「うん。ほんとだね・・・」
     ここに一つの絆が生まれた・・・
     この絆を作ってくれたのは浩平君。君だ!
     ありがとう、折原 浩平・・・さようなら、折原 浩平・・・!
浩平「ゴバボゴボゴガボッ!!(勝手に殺すなっ!!)」

詩子「まあ・・・さっきよりマシな気はするけど、やっぱりなんか違うわよ!なんか!」
茜「・・・そうですか?まあ、この二人に関しては私も納得いかないモノがありますが」
詩子「大体、遠泳じゃなくなってきてるじゃない!」
茜「・・・そうですね・・・まあ、頼んでみます」
詩子「茜・・・?今、何か言わなかった?」
茜「・・・何のことですか?」
詩子「ま・・・いいけど・・・」

由依「ちょこです!」
少年「頭領!」
頭領?「メェ〜〜〜?」
由依「こうなったら本人(?)に、聞いてみましょう!」
少年「賛成」
由依「さあっ!あなたは、ちょこ!?頭領!?どっちですか!?」
頭領?「メェ〜〜〜・・・」
由依「さあ!」
少年「さあ!」
由依&少年『さあ!さあ!!さあ!!!』
頭領?「メェ〜〜〜〜〜〜!」
     頭領?は逃げ出した!
由依「あ・・・」
少年「仕方ないね・・・」
由依「ちょこ・・・」
少年「由依・・・だったね・・・僕と一緒にあの羊を捜す?」
由依「いいんですか?」
少年「もちろん」
由依「行きます!でも、ちょこですよ」
少年「はいはい。じゃ、あの夕日に向かってGOだっ!」
由依「はいっ!」
     バシャ  バシャ
     二人は赤く燃える夕日に向かって泳いでいった・・・

詩子「たしかに遠泳だけど!なんか違うって、やっぱり!それに何でまだ夕日があるの!?」
茜「・・・宇宙の謎です」

     うおおおぉぉぉ・・・・・・!
     ババババババッ!!

詩子「何っ!?」
茜「・・・この声は」

南「男、南!里村さんへの愛で復活!!」

詩子「南君!?」
茜「・・・忘れてたのに」

南「なんだか良く分からんが、オレがトップなんだな!?」
     南の泳ぐ先にゴールが立っている。
     支えているのは澪と繭である。
南「よっしゃ!あと50m!!」
     ババババ・・・
南「あれ・・・?なんでゴールに近づかないんだ?」
詩子〔南君・・・忘れてると思うけど、これは遠泳大会だからね〕
南「ああ・・・」
詩子〔ゴールはあっても、たどり着けないのよ〕
南「なに〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」
詩子〔がんばってね〕
南「そ・・・そんな・・・」
     南は白い灰になっている。
茜「・・・仕上げです」
     ぽちっ
          どーーーーーーーん!!!
     再度機雷が南を襲う!
                 ヒュオンッ!
南「・・・・・・!!」
         キランッ!

詩子「あ〜あ・・・星になっちゃった・・・」
茜「・・・これで終わりですね」
詩子「そうね。じゃ、茜。帰りましょ」
茜「・・・どうやってですか?」
詩子「あ・・・」
茜「・・・永遠の世界から出られるんですか?みんな忘れてるのに・・・」
詩子「いや〜〜〜っ!私は帰りたいのに〜〜〜っ!」
     ババババババッ・・・
茜「・・・詩子まで遠泳・・・みんな元気ですね」

詩子「ああっ!これ、夕日じゃない!!赤い月・・・・・!!」

茜「・・・気づくのが遅すぎましたね」
みさお「茜さん、帰るの?」
茜「・・・はい」
みさお「おぼえていてくれる、おさななじみがいてよかったね」
茜「・・・はい」
     フッ・・・
     茜は元の世界に帰っていった・・・
みさき「みさおちゃ〜ん。今度はこういうのはどうかな」
みさお「あ、おもしろそう。やってみてくれる?ようこさん」
葉子「やってみましょう」
     今日も永遠の世界は黄金色の髪を持つ女神に見守られている(?)
                 
                                                            <おわり>

ももも「おわった〜〜〜〜!!!」
ちびみさき「やったね!」
ももも「おう!これで浩平無用に専念できるぞ!」
ちびみさき「昨日の決意はこういうことだったんだね!」
ももも「昨日の決意?なんのことだ?」
ちびみさき「え?だって打ち込みながら『明日から一日一本UPするぞ!』って・・・」
ももも「ああ・・・無理に決まってるじゃないか」
ちびみさき「もっと前向きに生きようよ〜〜」
ももも「仕方ないな・・・まあ、やってみるよ」
ちびみさき「ところでニュー偽善者Rさんの提案どうするの?」
ももも「こんな面白そうなこと見逃すわけにはいかないじゃないか」
ちびみさき「やっぱり・・・」
ももも「はっはっは・・・」
ちびみさき「で、名前は?」
ももも「う〜ん・・・『桃太(とうた)』だな。ももたじゃないぞ」
ちびみさき「そのまんまだね・・・で、職業は?」
ももも「退魔士」
ちびみさき「ほんき?」
ももも「ああ」
ちびみさき「最遊記の読みすぎじゃ・・・ま、いっか。で、性格は?」
ももも「熱血した人」
ちびみさき「無意味に吠えたりするの?」
ももも「うみゅ」
ちびみさき「で、口癖ってあるけど?」
ももも「口癖か・・・ふむ・・・『まあ、なんとかなるさ』だな」
ちびみさき「なにそれ?」
ももも「前向きに見えて実は後ろ向きっぽいところがな・・・」
ちびみさき「あとは・・・同時出演したいキャラは?」
ももも「座敷童こと上月 澪ちゃん」
ちびみさき「座敷童好きだね・・・まだ直ってなかったの?」
ももも「うっ・・・!いいじゃないか別に・・・・」
ちびみさき「実はロ○なんじゃ・・・?」
ももも「断じて違うぞ!あの献身的な態度がな・・・」
ちびみさき「ま、いいけどね」
ももも「後口調は・・・普通でいいです」
ちびみさき「じゃ、次はin絆の第三話だね」
ももも「うみゅ。予定では三日後・・・」
ちびみさき「明日だよね」
ももも「いや、三日後・・・」
ちびみさき「あ・し・た・だ・よ・ね?」
ももも「はい・・・がんばらせていただきますぅ・・・」
ちびみさき「じゃ、ばいば〜い」
ももも「アデュ〜」