即席演劇部ONE〜3〜 投稿者: ももも
即席演劇部  最終幕
住井  「次はついに最終幕だ。みんな思うままに使っていいぞ」
一同  「本当!?」
住井  「ああ、ここにある物全部使ってくれてもいい」
一同  「やった―っ!」
住井  「ただし!ストーリーは壊すなよ」
詩子  「わかってるって」
住井  「いや・・・君にはやってもらいたい事がある」
詩子  「なに?」
住井  「実は・・・」
詩子  「・・・わかったわ」

     ビ―――
       シャ〜
          幕が上がる。

ナレ  「浩平と茜の二人は国から逃亡。城から遠く離れた地で居をかまえていた」

浩平  「しかし、いい家が見つかったものだな」
茜   「・・・そうですね」
浩平  「何せ防衛設備が完備されてるからな」
茜   「・・・以前、軍用地だったのでしょう」
浩平  「そうだな」
     ビー! ビー!
浩平  「この警報は!?」
茜   「・・・侵入者のようです」
浩平  「なに!?」

     〜〜〜

長森  「浩平を取り返すんだもん」
七瀬  「まったく折原にも困ったものね」
長森  「今回は派手にやるんだもん。暗殺部隊!」
みさき 「は〜い」
     パクパク
雪見  「いい加減にしときなさいよ・・・」
長森    「二人には里村さんの暗殺をお願いするもん」
みさき  「は〜い」
     パク パク
雪見  「方法は?」
長森  「二人に任せるもん」
みさき&雪見 「了解!」
長森  「次は・・・工作部隊!」
詩子  「なに?」
澪   『はいなの』
長森  「あの軍需基地を破壊して欲しいんだもん」
詩子  「その方が都合がいいわね・・・わかったわ」
長森  「なに?」
詩子  「ううん、何でもない」
澪   『なんでもないの』
長森  「後は・・・剣士 七瀬と召喚士 繭」
七瀬  「あたし達は正面突破ね」
長森  「お願いするんだもん」
繭   「みゅ〜」
長森  「じゃ、作戦開始!」
一同  「お〜っ!」

       〜〜〜

浩平  「どうする?」
茜   「・・・迎え討ちましょう」
浩平  「そうだな」
茜   「・・・浩平はここに居て下さい」
浩平  「え?でも茜は・・・」
茜   「・・・私は正面をたたきます」
浩平  「危ないぞ!」
茜   「・・・これも浩平の為ですから」
浩平  「茜・・・」

      フラッ・・・

浩平  「なんだ・・・急に眠く・・・」
茜   「・・・睡眠薬を盛らせてもらいました」
浩平  「茜・・・なんで・・・」
茜   「・・・浩平ならきっと追いかけて来ますから」
浩平  「・・・・・・」
茜   「・・・行ってきます」
     ヒュオン!
   転移ゲートを通って茜の姿が消える・・・

       〜〜〜

     タッタッタッタッ

七瀬  「二人はどこにいるのよっ!?」
繭   「みゅ〜」
七瀬  「っ!?」
繭   「みゅ?」
七瀬  「何かが来る・・・」
     ヒュオン!
    茜が姿を現す。
七瀬  「里村さん!」
茜   「・・・お久しぶりです」
七瀬  「丁度いいわ・・・探す手間が省けたってところね」
茜   「・・・私を倒すつもりですか?」
七瀬  「もちろんよ」
繭   「みゅ〜」
七瀬  「二対一で勝ち目があると思う?」
茜   「・・・いえ、二対二です」
繭   「みゅ?」
七瀬  「二人?どこにいるって言うの?」
茜   「・・・氷上さん、出番です」

      シュー・・・

    通気口から白い霧が出てくる
シュン 「やっと出番みたいだね」
七瀬  「なんで霧が喋れるの!?」
繭   「みゅみゅ〜?」
シュン 「根性だよ、根性。世の中根性で何とかなるもんさ」
七瀬  「くっ!」
     シャ・・・
    七瀬は剣を抜く
七瀬  「でやぁぁぁっ!」
     ザン!
七瀬  「そんな・・・手ごたえが無い!?」
シュン 「霧に剣がきくわけないよ」
茜   「・・・しかも彼は毒霧です」
七瀬  「え・・・?」
     ガクッ
七瀬  「く・・・体に力が・・・」
繭   「みゅ〜」
シュン 「ん〜、やっぱり体の固定は難しいね」
茜   「・・・頑張ってください」
シュン 「わかってるよ」
七瀬  「他の・・・他の部隊は何やってるのよ・・・」
繭   「みゅ〜」

    「暗殺部隊」〜〜〜

みさき 「ここにも食べ物がいっぱいあるよ〜」
     パク パク
雪見  「まだ食べるの?この娘は・・・?」
みさき 「おいしいよ〜」
     パク パク
雪見  「だいたい私達には、暗殺の仕事があるでしょ」
みさき 「これも仕事のうちだよ〜」
     パク パク
雪見  「どうして?」
みさき 「食べる物が無くなると飢えちゃうよ〜」
     パク パク
雪見  「それは暗殺じゃないでしょ!」
みさき 「でも長森さんは『方法は任せる』って言ってたよ〜」
     パク パク
雪見  「それはそうだけど・・・」
みさき 「だからいいんだよ〜」
     パク パク
雪見  「いいのかな〜?」

    「工作部隊」〜〜〜

詩子  「えっと・・・ここでいいかな?」
澪   『何してるの?』
詩子  「ん?ああ、住井君が用意しても使わなかったからって・・・ね」
澪   『それ?』
詩子  「うん。プラスチック爆弾らしいよ」
澪   『っ!?』
詩子  「いっぱいあったから全部仕掛けようと思ってね」
澪   『危ないの』
詩子  「劇で使うものだから、大した威力ないんでしょ。多分」
澪   『でも、用意したの住井君なの』
詩子  「・・・・・・」
澪   『なの』
詩子  「まあ、彼に常識があれば・・・」
澪   『あるの?』
詩子  「・・・まあ、大丈夫でしょ。さ、次行こ」
澪   『(う〜)』

茜   「・・・さて繭さんどうします?」
繭   「みゅ〜〜!」
    キーン!
七瀬  「なに・・・?」
茜   「・・・あれは」
みゅ  「いえぃ!」
繭   「みゅ〜♪」
みゅ  「おう、遊びに来たぜ」
シュン 「彼は、幽体のようだね」
茜   「・・・まずいです」
繭   「みゅ〜」
みゅ  「分かってるって、相手はあいつだな」
シュン 「来る!」
みゅ  「がっ!」
     みゅ〜がシュンに襲い掛かる
シュン 「くっ・・・まだまだ」
茜   「・・・氷上さん、ファイトです」
繭   「みゅ〜」
七瀬  「よく見ると、霧がうねってるようにしか見えない・・・」

    「暗殺部隊」〜〜〜

みさき 「もうお腹いっぱいだよ〜」
雪見  「結局、準備していた食料全部食べちゃったのね」
みさき 「おいしかったよ〜」
雪見  「よく味がわかるわね・・・」
みさき 「でもこれで目的は達成したね」
雪見  「まあ・・・持久戦ならね・・・」

    「工作部隊」〜〜〜

詩子  「これで終わりっと」
澪   『本当にするの?』
詩子  「もちろん!さて、スイッチを・・・」
澪   『爆発するの!』
詩子  「大丈夫よ。押して5分たったらドカン!らしいから」
澪   『じゃすぐ逃げるの?』
詩子  「そういうこと。じゃスイッチっと・・・」
     カチ
      ピッ

      『爆発まで後2:59』

詩子  「・・・住井君の嘘つき・・・これはどう見ても3分だって・・・」
澪   『早く逃げるの!』
詩子  「そうね!」
   ダダダッ
     ガチャ!

七瀬  「・・・キリが・・・ないわね」
みゅ  「やるぜ・・・」
シュン 「君もね・・・」
繭   「みゅ〜」
茜   「・・・ファイトです」
七瀬  「あんた達は・・・応援だけなのね」
詩子  「やっほ〜」
澪   『やっと着いたの』
茜   「・・・援軍・・・まずいですね」
七瀬  「おかえり。で・・・首尾は?」
詩子  「爆弾仕掛けて、スイッチ押してきたわ」
七瀬  「え・・・?」
澪   『3分後にドカン!らしいの』
茜   「・・・いつスイッチを押しましたか?」
詩子  「う〜ん・・・仕掛けてすぐだから・・・」
七瀬  「ねぇ・・・もうすぐ押してから3分たつんじゃ・・・」
澪   『あ・・・』
詩子  「そうそう、そのくらいね。でも劇用のヤツだからたいしたこと無いでしょ」
茜      「・・・準備したのは住井さんですね?」
澪      『そうなの』
シュン&みゅ「・・・・・・」
茜   「・・・私は逃げます」
     フッ・・・
詩子  「あ、一人だけずるいわよ!」
七瀬  「あんたのせいでしょ!」
澪   『もうダメなの』
シュン&みゅ「・・・・・・」

           『爆発まで後0:00』

      カッ!
       ドーーーン!

            ・・・・・・

茜   「・・・始末書ぐらいは書いてあげるとしましょう」

      廃墟と化した舞台後の上で
      夕日を背に茜は一人立っていた・・・
                                 <FIN?>


ももも「とりあえず終わりました!」
ちびみさき「謝る事があるんじゃないのかな?」
ももも「うっ・・・!」
ちびみさき「ほらほら」
ももも「オチが浩平無用!と似た感じになってしまいました!」
ちびみさき「誰が悪いのかな〜?」
ももも「みんな僕が悪いんです〜・・・」
ちびみさき「今度から気をつけようね」
ももも「はい・・・」
ちびみさき「じゃ、感想だね」
ももも「ん・・・今回は感想無しなんだ・・・」
ちびみさき「どうして?」
ももも「ん〜・・・テスト期間中だからな・・・」
ちびみさき「終わったらすぐ勉強だもんね」
ももも「うみゅ。だから、次の感想は来年の8日以降かな」
ちびみさき「それまでにSS溜めとこうね」
ももも「うみゅ。でもクリスマスまでに大海原〜は終わる予定」
ちびみさき「勉強は?」
ももも「それはそれだな。じゃ、そろそろ」
ちびみさき「ばいば〜い」
ももも「アデュ〜」