即席演劇部ONE 投稿者: ももも
第1幕     
     ビィ〜〜!
    シャ〜・・・     幕が開く。

    王の姿をした南と、王妃の姿をした茜、茜は赤ん坊を抱えている。
    ンギャ〜    ンギャ〜
南   「おおっ、ついに生まれたか!」
茜   「・・・はい」
南   「元気な女の子だ!」
茜   「・・・不本意です」
南   (しくしく・・・)
      そこへ精霊が来る。
みさき 「わ〜かわいいね」
雪見  「さっそく、祝いのパーティーを開きましょ」
みさき 「わーい、ごちそうだよ」
雪見  「招待状を書かないと」
南   「誰を招こうか」
雪見  「七瀬さんは招かない方がいいわ、悪い品格がうつるから」
南   「そうだな」
茜   「・・・そうですね」
みさき 「ごちそうが食べられるよ〜」
雪見  (みさきも、招かないほうがいいかも)

      〜パーティー〜

      パク  パク
みさき 「おいしいよ〜」
雪見  「みさき、いいかげんにしなさい。・・・まさか本物の食べ物が用意してるなんて・・・」
住井  「リアリティーを追及したからな」
     そこへ、白い魔道服を着た二人が入ってくる。
澪   『お祝いに来たの』
繭   「みゅ〜♪」
     繭の上に乗っているフィレットが繭のかわりにしゃべる。
みゅ  「お祝いだそうだ」
南   「おお、来てくれたか」
茜   「・・・ありがとうございます」
澪   『さっそく何か、贈り物をするの』
繭   「みゅみゅ〜」
みゅ  「何をするのか聞いてるぜ」
澪   『ん〜、名前をあげるの』
南   「それはありがたい。決めかねていたのだ」
澪   『瑞佳なの』
茜   「・・・いい名前です」
繭   「みゅ〜」
みゅ  「じゃあ私は、と言ってるぜ」
     バン!
     黒い魔道服を着た女が1人が入ってくる。
七瀬  「あたしをおいてパーティーするとは、いい度胸じゃない、折原」
南   「折原は居ないぞ」
七瀬  「え・・・あ、南君、いや、王妃が里村さんだからてっきり・・・」
茜   「・・・私も残念です」
南   「二人とも・・・」
七瀬  「まあいいわ、招かれなかった悔しさ、晴らしてくれるわ!」
南   「七瀬さん、何をする気だ!?」
七瀬  「呪いをかけてあげる、その子は十六歳で死ぬのよ!」
     ホーッホッホッホッ・・・
     高笑いをあげながら七瀬が去って行く。

みさき 「おいしいよ〜」
      パク パク
雪見  「みさき、本当にいいかげんにしなさい」

繭   「みゅ〜」
みゅ  「七瀬の力は強いって言ってるぜ」
茜   「・・・どうしましょう」
繭   「みゅ」
みゅ  「呪いを返すそうだ」
南   「出来るのか!?」
繭   「みゅみゅ〜」
みゅ  「死は防げるらしいぜ」
茜   「・・・わかりました。お願いします」
繭   「みゅ〜」
みゅ  「では、16年後に、だそうだ」

みさき 「おいしいよ〜」
      パク パク
雪見  「いつまで食べるつもり?」

     〜十六年後〜

南   「時は来た」
繭   「みゅ。みゅみゅ〜」
みゅ  「この城全体を眠らす事で呪いを返すそうだ」
茜   「・・・眠っている間は?」
繭   「みゅ」
みゅ  「茨にこの地を守ってもらうらしいぞ」
瑞佳  「何年ぐらい眠るの?」
繭   「みゅみゅ〜」
みゅ  「この地の眠りを覚ます者が現れるまでだそうだ」
茜   「・・・では」
南   「頼んだぞ」
繭   「みゅ〜」
みゅ  「呪いを返すぜ」
南   「おやすみだ」
茜   「・・・・・・」
瑞佳  「すぅ〜・・・すぅ〜・・・」

みさき 「なんか眠くなってきたよ〜」
    パク パク
雪見  「いつまで食べる気かしら」

      眠りについた城を茨が包んでいく。
シュン 「ん?やっぱ難しいな。茨になったことなんかないからね」
      ザワ ザワ
シュン 「こんなもんかな。根性で何とかなるもんだね」

         〜やがて数年〜

浩平  「なんだ、この茨に囲まれた城は」
みゅ  「ついに現れたか」
浩平  「動物が喋ってる!?」
みゅ  「ま、気にするな。ついて来い」
浩平  「どこに?」
みゅ  「君には、この城の眠りを解いてもらう」
浩平  「ほう、どうするんだ?」
みゅ  「わかってるだろう、定番のアレだ」
浩平  「アレか?」
みゅ  「そうだ、じゃ行くぞ」

浩平  「おう!」
     ザザザー・・・
浩平  「おお、茨が勝手に避けてゆく」
みゅ  「何せ人の意識が宿ってるからな」
浩平  「まじか!?」
シュン 「根性で何とかしてるよ」
浩平  「まじでやってやがる・・・」
みゅ  「着いたぞ」
浩平  「こ・・・こいつは!」
みゅ  「姫だ。この人にやってもらう」
浩平  「瑞佳・・・いいんだな・・・」
長森  「・・・・・・」
浩平  「ふぅ・・・」
      浩平はゆっくり顔を近づけてゆく・・・
      がばぁ!
      瑞佳がいきなり起き上がる。
長森  「私だよっ!?私なんだよっ!?」
浩平  「演技だろっ!?演技!」
長森  「でも、私なんだよ、私なんかでいいの!?」
浩平  「ああ、別に構わないぞ」
長森  「そっか・・・浩平、私でもいいんだ・・・」
みゅ  「とりあえず目覚めたようだな」
浩平  「いいのか?こんなので・・・」
みゅ  「目覚めればいいからな。さ、時が動き出すぞ!」
茜   「・・・おはようございます」
南   「おおっ!瑞佳っ」
     がしっ
     南は、瑞佳を抱こうとするが・・・
     ゴン!
南   「ぐぁ・・・」
浩平  「どさくさに紛れて何しようとしてやがる」
みゅ  「いいんだろうが・・・こんなので」

みさき 「何か、またお腹空いたよ〜」
    パク パク
雪見  「って、言いながらもう食べてるじゃない!」

    シャ〜・・・
    幕が閉じる。

浩平「おい、住井」
住井「ん?なんだ?」
浩平「これはまだ続くのか?」
住井「あたりまえだ。オレが考えた脚本がこのまま終わるわけないだろう」
七瀬「大体、私の役!あれはなんなの!?」
住井「まあ、次回は良い役用意しているからそれで許してくれ」
七瀬「本当ね?」
住井「ああ」
七瀬「なら許してあげるわ」
住井(まあ、『良い役=出番の多さ』じゃないからな・・・)

        <第二幕に続く>

ももも「おぉっ!ついに新SSを始めました!」
ちびみさき「おめでと〜」
ももも「ちょっと、今回書き方が違うのは、アシが一人できたからです」
ちびみさき「打ち込みは任せてるんだね」
ももも「うみゅ。ちなみにこれは全三回の予定です。よろしくお願いします」
ちびみさき「じゃ、感想だね」

変身動物ポン太様>
ももも「ナイスです!特に罠にかかった髭と南!」
ちびみさき「思わず笑ったね」
ももも「うみゅ。しかしなかなか良い壊れ方してるな」
ちびみさき「そうだね」

WILYOU様>
ももも「あいかわらずチェンジは、笑わせてくれます」
ちびみさき「今度の犠牲者は七瀬さんだね」
ももも「うみゅ。しかし4・5・6って・・・」
ちびみさき「なんか某ア○スの館みたいだぶっ!」
ももも「だめだ!ちびみさき君!それ以上は!」

GOMIMUSI様>
ももも「レポート用紙いっぱいにか・・・」
ちびみさき「すごいね」
ももも「ここまで来ると浩平を刺したい気が・・・」
ちびみさき「でも、南君良い人だね」

ここにあるよ?様>
ももも「これで浩平は、全国の瑞佳ファンを敵に回したな」
ちびみさき「でもカッコよかったね」
ももも「カッコよすぎたんだよ。あいつは・・・」
ちびみさき「またそういうことを・・・」

バル様>
ももも「ほのぼのしてるな〜」
ちびみさき「だね〜」
ももも「しかし、あの二人にもこんな意志の疎通ができたんだな」
ちびみさき「いいことだよ」

メタルスライム様>
ももも「なるほど・・・」
ちびみさき「いつも感心させられるね」
ももも「うみゅ。しかし、あの題名見たら『変身に必要』とか、ふと思ったり・・・」
ちびみさき「またそんなこと・・・」

ももも「これ以上はあまりに・・・多すぎて・・・がはっ!」
      
       パタッ

ちびみさき「あ、倒れちゃったよ〜」
ももも(もうだめかもしれない・・・)
ちびみさき「あの、他のSSも楽しく読ませてもらってます。感想は書けなかったけど・・・」
ももも(なあ、オレの心配はしてくれないのか?)
ちびみさき「あと感想をくれた皆さん。ありがとうございました」
ももも(なあ、オレの心配は・・・)
ちびみさき「では第二幕まで、さよ〜なら〜」
ももも(お〜い・・・)