浩平無用! 投稿者: ももも
第五話   『浩平必要』   後編
     キランッ!
                キュォォォ・・・
     突如現れた光の翼が不可視の力を受け止める!
住井「あれはエターナル・エネルギー!?」
シュン「不可視の力は消滅したようだね」
     フッ
     光の翼が消える。
住井「光の翼だけ?どういう事なんだ?」
     ドドドドドドッ!
住井「ぐぁ!なんだ!?」
七瀬「あれは・・・」
みさき「戦艦型エターナル・ウェポン・・・『佐織』!」

繭「みゅみゅ(あれが・・・)」
茜「・・・かわいいです」

     その姿は50万円のぬいぐるみ・・・そう、主の姿をしていた。
     そしてその背中から10枚の光る翼を伸ばしている。
シュン「住井君!いくらなんでもあいつは強大すぎる!」
住井「くっ・・・!」
シュン「あいつなら世界を壊す事だって・・・!」
住井「・・・いや、それでこそ手に入れがいがあるというもの!」
シュン「どうするんだい?」
住井「不可視の力、最大出力!『佐織』を収納する!」
シュン「了解!最大出力!」
     ヴィィィン!
七瀬「くぁ・・・!」
みさき「七瀬さんっ!?」
七瀬「力が・・・吸い取られる・・・」
みさき「大丈夫?」
住井「みさき先輩・・・退いてもらうよ」
     ドン!
みさき「きゃっ!」
     みさきは部屋の端に飛ばされる。
シュン「ちょっとおとなしくしていてもらうよ」
     ピッ
           ガコン!
     シュンが何かのボタンを押すと、みさきのいる床が消える。
みさき「ひどいよ〜〜〜・・・」
     ガコン!

茜「・・・みさき先輩はどこに行ったのですか?」
繭「みゅ(すぐにわかるよ)」
茜「・・・?」
     ヴォン
     天井に穴が開く!
みさき「ひどいよ〜〜〜!」
     ドン!
     穴からみさきが落ちてくる。
繭「みゅ(ね)」
茜「・・・わかりました」
みさき「痛いよ〜」
茜「・・・大丈夫ですか?」
みさき「うん、大丈夫だよ」
繭「みゅ〜(よかった)」
みさき「あれ?この娘は?」
茜「・・・実はかくかくしかじか」
みさき「これこれうまうまなんだね」
繭「みゅ〜(わからない・・・)」

住井「七瀬さん・・・」
七瀬「なによっ!」
住井「もし、君の意識が無くなれば不可視の力は暴走を始めるだろう・・・」
七瀬「もしそうなったら、ここは崩壊するわね・・・間違いなく」
シュン「でも、ここには不可視の力の制御装置があるんだよ」
住井「と、言うわけで・・・おとなしく気を失ってくれ」
七瀬「いや」
住井「・・・・・・」
七瀬「いや」
住井「・・・仕方ない・・・シュン」
シュン「わかった、アレだね・・・はい」
住井「ふっふっふ・・・さあ七瀬さん。これを食べてもらおうか・・・」
七瀬「何よ、それ・・・」
住井「チーズ風味の納豆ラーメンだ」
七瀬「げ・・・」
住井「心配しなくても一発で失神できる。なんせ作ったのが千鶴さんだからな」
七瀬「嫌〜〜〜っ!」
住井「さあさあ」
七瀬「嫌だってばっ!」
住井「無理にでも・・・」
     ザンッ!
シュン「・・・やっと来たね」

茜「・・・!」
みさき「浩平君!」
繭「みゅみゅみゅ(エターナル・ウェポン!)」

七瀬「折原・・・」
浩平「ただいま。・・・ちょっと待ってろよ」
住井「・・・帰ってきたのか」
浩平「おかげさまでゆっくり休養がとれたぜ!」
     ヒュン!
                キン!
住井「くらえっ!」
     ギン!
             ガッ!
浩平「くっ・・・」
     ヴォン・・・
     剣から光が消える。
住井「まだ、使いこなせてはいないようだな!」
     ドン!
浩平「うわっ!」
     ドガッ!
     壁に叩き付けられる。
住井「七瀬さんの後でお前にもこれを食べさせてやるよ」
浩平(くそ・・・やっぱり住井は強い・・・)
     〜〜〜〜〜〜
みさお「おにいちゃん、すみいくんをたおせる?」
浩平「たぶん大丈夫だと思う。こいつもあるしな」
     かちゃ
     エターナル・ウェポンを握る。
みさお「ううん・・・それは、エターナル・エネルギーをほうしゅつするためだけのもの・・・」
浩平「?」
みさお「エターナル・エネルギーは、もうおにいちゃんのなかにあるんだよ」
浩平「オレの中に?」
みさお「うん。だからもっとしんじなきゃ・・・じぶんを、そしてみんなを・・・」
浩平「・・・わかったよ、みさお」
みさお「じゃあね、おにいちゃん」
浩平「ああ」

浩平「そうだな・・・もっと自分を信じてみないとな・・・住井!」
住井「折原、まだ動けたか・・・今度は一撃で終わらせてやるよ!」
     ドン!
浩平(みさお!みんな!オレに力を貸してくれ!)
     ガガガガガガッ!
     周りが粉塵に包まれる。
七瀬「折原・・・!」
住井「これで、跡形も残って・・・」
     ヴィィィ・・・ン
住井「まさかっ!?」
七瀬「折原!」
     そこには光の翼を伸ばした浩平がいた。
     手にはエターナル・ウェポンは握られていない。
住井「自分でエターナル・エネルギーを放出しているのか・・・!?」
浩平「あああぁぁぁっ!」
     光の翼が浩平を包み込む。

繭「みゅみゅ〜(物質化!)」
みさき「浩平君、すごいよ〜」
茜「・・・見直しました」

七瀬「意外とやるわね」
     そして、光が収まった後には、主の着ぐるみを着た浩平がいた・・・

茜「・・・かわいいです」
みさき「なんか違うと思うよ」
繭「・・・・・・」

シュン「折原君・・・変だよ」
七瀬「折原・・・あんたバカよ・・・」
住井「まるっきりバカだな」
     プチッ
浩平「うわ〜〜〜っ!」
シュン「まずい!意識が暴走している!」

繭「みゅみゅ〜(行くよ、あそこに!)」
茜「・・・はい」
みさき「もちろんだよ」

浩平「ぐあぁーーーっ!」
     浩平が着ている、主の着ぐるみから放たれている光が輝きを増す。
     かっ!
     辺りが光に包まれた・・・

浩平「あれ・・・オレはいったい何を・・・」
七瀬「折原!」
浩平「おう!七瀬、無事だったか」
七瀬「おかげさまでね」
繭「みゅ〜(はじめまして)」
浩平「きみは?」
みさき「繭ちゃんって言うんだって」
浩平「そっか。よろしくな」
繭「みゅ(はい)」
茜「・・・氷上さんは?」
浩平「あ、そういえば・・・」
     ヒラ    ヒラ
     一枚の紙が飛んでくる。
浩平「なんだ?」
繭「みゅ?(書き置き?)」
みさき「読むよ」
茜「・・・はい」

     『何でここに居るのか分からないけど楽しませてもらったよ。
                                    また何処かで会おうね。特に折原君』

浩平「なんか嫌な書き置きだな・・・」
茜「・・・そうですね」
みさき「でも、私達って何でここに居るのかな?」
七瀬「何でって、私がさらわれて・・・」
茜「・・・誰にですか?」
七瀬「・・・?」
浩平「まあ、結果良ければ全て良しでいいじゃないか」
繭「みゅみゅ〜(そうそう)」
みさき「あれ?この書き置き裏があるよ」
浩平「へぇ〜。なんて書いてあるんだ?」
みさき「えと・・・」

     『そうそう、自爆スイッチを押したからもうすぐここは爆発するよ。だいたい10分ぐらいかな』

浩平「・・・シュンがいなくなってからさ・・・」
茜「・・・もう10分ぐらい経ってますね」
一同『・・・・・・』
繭「みゅみゅ(逃げないとね)」
一同『やっぱ、嫌な奴だ〜っ!』
     ド〜〜〜〜〜〜ンッ!
     爆発音に紛れて、ちびみずかの声が響いた・・・

     〜そのころ、永遠の世界では〜
みさお「みんな、あなたのことわすれたみたいだね」
住井「しくしく・・・主の力が余りにも強すぎたんだ・・・」

     注>主は絶対者なのだから、当然の結果である。

みさお「でも、おにいちゃんとちがってまったくきずながなかったみたいだね・・・」
住井「くそ〜!折原め〜!自分だけいい思いしやがって〜!」
みさお「ま、ここでふたりでたのしくやっていこうね」
住井「嫌だ〜!俺は帰りたいんだ〜!」

     この住井の悲痛の叫びはやがて叶えられる事になる・・・

                                                   <とりあえずFin>

ももも「終わった〜!」
ちびみさき「おめでと〜!」
ももも「長かったな・・・ここまで・・・」
ちびみさき「だね。しかも、ちゃんと伏線残してるし・・・これからが大変だよ」
ももも「うみゅ。がんばろー」
ちびみさき「おー!」
ももも「てな事で配役〜」

     神我人:住井  護  <ある意味この人しかいないでしょう>
     鷲羽:椎名  繭  <髪の色。これは予想してくれた人が多かった>
     津名魅:折原  みさお  <神秘的な感じから。しかし、名字をつけるとなんか感じが変わるな・・・>
     温泉宿のおばちゃん:○○  由起子  <この人しかいなかった・・・>
     その他:氷上  シュン  <ゲームでもなんかゲストって感じだから>

ももも「こんなところです」
ちびみさき「浩平無用!っていつまでやるつもり?」
ももも「ま、やれるとこまでだな。まだ第二期、CDドラマ、小説、コミックといろいろあるからな」
ちびみさき「プリティー・○ミーは?」
ももも「藤井さんが考えてるらしいからやんない」
ちびみさき「そっか。で感想は?」
ももも「今回は無し」
ちびみさき「なんでかな?」
ももも「最近書き込みのスピードが異常なぐらい速くて追いつかないんだ」
ちびみさき「じゃ、そのうち書こうね」
ももも「うみゅ。じゃ、そろそろだな」
ちびみさき「ばいばいだね」
ももも「アデュ〜」