浩平無用! 投稿者: ももも
第四話  『星降る里に茜降る』

浩平「由起子さ〜ん」
由起子「あら、いらっしゃい」
七瀬「へ〜え、いい所じゃないの」
みさき「ゆっくりできそうだね〜食が進みそうだよ〜」
浩平(年中食欲の秋か・・・)
澪『楽しみなの』
     今日は由起子さんの誘いで温泉に来ている。
     ちなみに、由起子さんはこの温泉宿で女将をしている。
浩平「あれ、ちびみずかは?」
七瀬「・・・あそこにいるわ」
     あきれた顔で指差す先は屋根の上・・・
ちびみずか「・・・にゃ〜〜〜・・・ゴロゴロ」
七瀬「再生に失敗したかしら・・・」
浩平(いつのまにあんな所に・・・しかももう寝てるし・・・)
みさき「日差しがあったかいからね〜」
澪『気持ちいいの』
由起子「さ、そんなところに立ってないで中に入ってらしゃい」
一同『はーい』
ちびみずか「にゃ〜〜・・・ゴロゴロ」
     寝てるときは鳴くらしい。

浩平「・・・ちっ・・・やっぱりオレだけ別室か」
七瀬「当たり前でしょ。乙女の部屋をなんだと思ってるの」
みさき「澪ちゃん、散歩しよっか」
澪『行くの』
浩平「あ、オレも行く」
七瀬「私はせっかくだから温泉にでも入ってくるわ。由起子おばさん、熱燗お願いするわ」
由起子「・・・未成年がお酒を飲んじゃ駄目ですよ。それと私のことはは由起子さんと呼ぶこと」
七瀬「は〜い・・・やっぱりあたしも散歩に行くわ」

ちびみずか「にゃ〜〜」
     ちびみずかは、澪の頭の上でまた寝ている。
浩平「なあ、七瀬」
七瀬「なによ」
浩平「温泉に入りたかったのは酒を飲むためか?」
七瀬「一番風呂に入って熱燗をきゅ〜〜っとやるなんて、乙女にしか為せない技よ!」
浩平「乙女というよりまるっきりおやじだな」
     ゴスッ!
七瀬「さ、馬鹿はほっといてさくさく行きましょ」
みさき「浩平君・・・頭から血がでてるよ・・・」
澪『痛そうなの』
ちびみずか(・・・ふるふる・・・)
浩平「二人とも優しいな・・・ちびみずかはよくわからないが」
ちびみずか「・・・・・・」

みさき「ちょっと寒くなってきたよ〜」
澪『夕方なの』
みさき「今日の夕焼けは何点かな」
浩平「う〜ん・・・80点ってとこか」
みさき「あ、いい点数だね」
浩平「景色がきれいだからな」
みさき「そっか」
澪『暗くなってきたの』
七瀬「そろそろ戻りましょ」
浩平「お、そうだな」

     〜女湯〜
みさき「ご飯おいしかったよ〜」
澪『おいしかったの』
七瀬「・・・たしかにおいしかったわね」
みさき「もうお腹いっぱいだよ〜」
澪『当然なの』
七瀬「あれだけ食べれば誰だって・・・」

     ・・・夕食・・・
みさき「おいしいよ〜」
由起子「まだまだあるから、どんどん食べてね」
みさき「うれしいよ〜」
     パク    パク    パク
浩平「10人分ぐらい余分に作ってもらっといてよかった・・・」
七瀬「ちょっと食欲が・・・」
澪『お姉ちゃんすごいの』

     〜男湯〜
浩平「しかし、みさき先輩すごい食欲だったな・・・」

     ・・・仕込み・・・
由起子「浩平、そんなに作らなくてもいいわよ」
浩平「いや、これでも足りないぐらいだと思う・・・」
由起子「けど、それで10人分ぐらいは・・・」
浩平「う〜ん・・・あと5人分ぐらいかな」
由起子「・・・・・・」

浩平「オレの判断は間違ってなかったな」
     〜〜〜〜〜
     女性陣の声・・・
浩平(隣からみんなの声が・・・)
     〜〜〜〜〜
     さらに女性陣の声・・・
浩平(これを覗かずして何が男だ。覗きこそ男のロマンだ!)
     よじ    よじ    よじ
浩平(あとちょっと・・・)
     がしっ!
浩平(届いた・・・!)
     そ〜
     おそるおそる覗いてみる・・・
浩平(ごくっ・・・)
     そこにあったものは・・・
七瀬「やっぱり覗いたわね」
みさき「浩平君、だめだよ」
澪『お兄ちゃんのエッチ』
ちびみずか「・・・・・・」
浩平「あぅ・・・」
     そこにあったものは、みさきと澪の非難のまなざしと・・・
     金色に光る七瀬とちびみずかの目だった・・・
七瀬「乙女の入浴を覗いた罪、万死に値するわよ・・・」
ちびみずか(こくこく)
浩平(に・・・逃げよ・・・)
     ぱっ
     手を放す。敷居の上から・・・
浩平「しまったぁぁぁぁ〜〜〜!」
     ごんっ!
浩平「・・・・・・」
七瀬「気を失ったわね・・・」
ちびみずか(こく)
七瀬「だからといって手加減するつもりはないわ・・・」
ちびみずか(こくこく)
     カッ!
            ドドドドドドドドッ!

由起子「あら、温泉の方で光が・・・あ、壊れてるわね」
     ドンッ!
由起子「浩平が覗きでもしたのかしら?まあ、修理ぐらいしてくれるでしょ」
     この世界の由起子さんはあまりこだわらない人だった。

     〜地球の遥か上空〜
南「里村さ〜ん」
茜「・・・はい」
南「なんか、突如あの星にできた異空間に引きずり込まれてますが」
茜「・・・大変ですね」
南「落ち着いてますね」
茜「・・・とりあえずそこに行ってみましょう」
南「だから、そこに落ちてるんですよ〜」
茜「・・・どうしましょうか」

     キーーーーーーン・・・

七瀬「・・・?なに、あの音」
みさき「なんか飛行機に似た音だね」
澪『宇宙船が落ちてくるの』
七瀬「えっ・・・?」
     ドーーーン!
     落下の衝撃で周囲の物が巻き上げられる。
浩平「ん・・・ひどい目にあった・・・」
     キョロ  キョロ
浩平「どこだ・・・ここ?  ん?  げ・・・空に浮いてる!なんでだ!?」

     〜墜落直前の茜の宇宙船内〜
南「駄目です!制御できません!」
茜「・・・墜落しますね」
南「もう駄目です・・・ああ・・・里村さん、あなたと死ねるなら・・・」
茜「・・・私は死ぬつもりはありません」
南「そんなっ・・・!僕と一緒に星になりましょう!」
茜「・・・嫌です」
南「くっ!落ちます!」
     ドーーーン!

浩平「あ・・・女の子が浮いてる・・・」
     がしっ
浩平「誰だろ?見なれない娘だな・・・」
茜「・・・ん」
浩平「お、気づいたか」
茜「・・・誰ですか?」
浩平「クラスメイトの名前くらい覚えとけ」
茜「・・・クラスメイト?」
浩平(はっ!何を言ってるんだオレは。こんな娘はクラスにいなかったはずだ)

     注>これもお約束という奴である

浩平「すまん。勘違いだった。オレは折原浩平だ」
茜「・・・浩平さん?」
浩平「浩平でいいぞ」
茜「・・・浩平」
浩平「おう」
茜「・・・放してください」
浩平「離すと落ちるぞ」
茜「・・・離さなくても落ちます」
浩平「あ、そうだった」
七瀬「まったく、手を焼かせてくれるわね」
     ふわっ
浩平「お、止まった」
茜「・・・いえ、ゆっくりですが降りています」
七瀬「貸しひとつね」
浩平「誰のせいだ!」
     ストン
     そうこうしている間に地面に着く。
茜「・・・離してください」
浩平「あ、わりぃ。忘れてた」
     茜を離す。
みさき「この娘誰かな?」
澪『初めてみる人なの』
浩平「ああ、さっきまで一緒に浮いてたんだ」
七瀬「女と見れば見境無しね〜」
浩平「誤解されるような事言うなって」
みさき「わ〜きれいな髪だね〜」
澪『きれいなの』
茜「・・・・・・」
浩平「で、君は誰なんだ?」
茜「・・・私は里村茜といいます」
七瀬「何であんなとこに浮いてたの?」
茜「・・・銀河ワッフル巡りをしていました」
みさき「あ、私もやってみたいよ〜」
茜「・・・ここの上で山葉堂のワッフルを食べていたら・・・」
浩平「あそこのワッフルはうまいからな〜」
茜「・・・はい」
七瀬「折原、話の腰を折らないで」
浩平「はい・・・」
茜「・・・そこで地上の原因不明の爆発に巻き込まれ・・・」
浩平(おい・・・お前のせいみたいだぞ)
七瀬(知らないわよっ!)
ちびみずか(こくこく)
茜「・・・?」
七瀬「あ、続けてちょうだい」
茜「・・・船がここに落ちてしまいました」
浩平「船は?」
茜「・・・異空間に消えてしまいました」
七瀬「てことは・・・」
茜「・・・帰れません」
みさき「わ〜い、仲間だよ〜」
澪『なの〜』
浩平「いや・・・これ以上同居人を増やすのは・・・」
由起子「いいじゃないの」
浩平「由起子さん」
由起子「浩平、あなたには2つの選択肢があるわ。1・同居人としてみとめる  2・ここの修理」
浩平「なら、修理・・・」
由起子「あ、ただしここの修理費は高いわよ。完全に破壊されてるから」
浩平「1を・・・選ばせていただきます・・・」
みさき「よかったね、里村さん」
澪『よかったの』
茜「・・・ありがとうございます」
浩平「また・・・増えた・・・」
七瀬「あたし知〜らない」
浩平「元はといえばお前のせいだろ〜が!」

     次回予告
          同居人はついに四人に。
          にぎやかになってきた所でついに敵が襲ってくる。
          狙いはビー*・サーベルもどきのエターナル・ウェポン?
          次回『(ピーッ!)襲来』
          運命の戦いが今始まる・・・

ももも「やっと終わった〜」
ちびみさき「ごくろ〜さま〜」
ももも「今回は長いからさっさと終わることにしよう」
ちびみさき「ここが重くなるからね。時間もないし」
ももも「みなさんの作品読ましていただきました」
ちびみさき「みんなどれも面白い作品だとおもうよ〜」
ももも「上記の理由で感想は書けませんがどれも最高です」
ちびみさき「できれば次の機会には感想書こうね」
ももも「うみゅ。感想書けそうだからな」
ちびみさき「報告〜」
ももも「かっぺえさん。とりあえず1巻がんばってみます。ありがとうございました」
ちびみさき「ありがと〜」
ももも「感想をくれた皆さん。どうもありがとうございます。はげみになります」
ちびみさき「ありがと〜」
ももも「ではそろそろ・・・」
ちびみさき「じゃ、またね〜」
ももも「アデュ〜」