他が為に鐘は鳴る(3) 投稿者: もうちゃん@(裏)
へぇ〜い こうなったらみさおには悪いが悪役になってもらうぜぇい って訳で又暗いです(笑)
でわ 最後に又読んでいただければ幸いに思っています。

でわ どうぞぉ〜
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小さな女の子と私それ以外には大きな鐘しかない所に私は立っている。
まわりは奇麗な白い色に染まっている

「あははは お姉ちゃん・・・もう時間だよ」
「あなたは確かみさおちゃんだよね?」
「わぁ〜 やっと覚えてくれたんだ 最後の最後で」

最後?

「お姉ちゃん 今確かに待つのに『疲れた』っていったよね?」
「えっなんでその事を知ってるの?」
「・・・・その言葉をずっと待ってたからだよ 思ったよりも早かったけどね」

鐘の方を向いたと思ったら又こちらを振り向く。

「そのお陰で今 お姉ちゃんは自分から死ぬ事を選んでるんだよ」

私が自分から死ぬ事を?
確かに 浩平を待つのには疲れたけど死にたいなんて思ってないよ。

「私 そんな事思ってなんかいないよ だって・・・だって私浩平を笑顔で待つって決めたんだよ」
「自分の深層心理は自分ではわからないんだよ お姉ちゃん」

がら〜んがら〜ん♪

話している最中にでもその鐘は響き渡る。

「しらず知らずのうちにお姉ちゃんは自分にお兄ちゃんの事を待つと自分に言い聞かせて無理に自己暗示をかけていたんだね。そんな事がいつまでも続くはずがないだからいずれ無理が来る そうすると二つの選択肢が自ずと出てくる 忘れるか・・・無理して自分を・・・ 大抵の人はそこから先へは踏み出さないんだけど お姉ちゃんはもう私に会ったあの夢の時から踏み出していたんだよ現実から逃げ出す為の最悪の道にね」

現実から逃げる・・・
最悪の道・・・

「もっと 簡単に言うと私がそれを手助けしてあげたんだけどね ほんのちょっとだけ」
「じゃあ みさおちゃんは私の事を・・・・」
「違うよ!!!!」

私の言葉を最後まで聞かずに大きな声でそれを止める。

「さっきもいったでしょ ちょっと『手助け』しただけだって」
「えっ・・・そういう事は私・・・本当は自分からそう思っていたの・・・?」
「そう 私はそれを速めて手後れにならない内にお姉ちゃんにきづ・・・」

みさおちゃんは途中で口を閉ざす。

「そんな事より 音が聞こえない?お姉ちゃん なんの音だろうね・・・」

耳を澄まして鐘の音意外の音を聞き分ける。

カーンカーンカーンー・・・♪

踏み切りの音・・・

「ほら お姉ちゃん これが最後の挨拶になりそうだね 後はお姉ちゃん次第・・・」
「えっ私次第?どうすればいいの?」
「お姉ちゃんの想いが本当なら 私はどうする事もできないって事だよ」
「えっえっえっえっえっ?どっどういう事 良く分からないよ」

急に視界に広がっているのは遮断機の下りた踏み切り。
電車はまだ 視界には見えないが来る事に変わりはない。
そして 私が喋っているセリフは。

「・・・浩平もう疲れたよ・・・私も浩平の所に行くよ そしたら楽しいよね・・・ふふふ」

ずっとこのセリフを繰り返し繰り返し言いつづける。

『違う!私 まだ・・・まだ・・・浩平の顔見てない 浩平との約束守ってない 嫌だよ!』
『浩平とまた会った時には笑顔で待ってなきゃ 浩平は帰ってくるんだもん!』
『だから・・・だから 私まだ 死にたくない!!!』

電車も遠くの方から見え始めている。
私の体は勝手に遮断機の方に向かう。
ゆっくりゆっくり自分の意志かも分からないまま。

『誰か 助けて 私を助けてよ 死にたくないよ・・・』
『浩平・・・ごめん もう私本当に待てないかもしれない ごめんね ごめんなさい・・・』

どんどん弱気になっていく私。
そんな 絶望の中とっさに記憶に思い出した。
さっきのみさおちゃんの言葉を・・・。


「・・・後は・・・お姉ちゃん次第」

「お姉ちゃんの想いが本当なら・・・」


私の想いが本当なら・・・
私次第・・・

『私・・・諦めない 最後まで私の大切な人の事を想いつづけてみる』

『浩平・・・私の事を守って 私の事を本当に・・・本当に好きになってくれたんだもんね』
『私は信じてるよ だって私浩平の事が 大好きだもん!』

プワァァァァァァーーーン!!

電車はもう すぐ近くに見える。
もう駄目だと思った時にね。
私誰かに腕を引っ張られたんだ。

ガタタタンガタタタンガタタタン・・・・・!!

電車が過ぎた後にたった一人の女の子がその場に座り込んでいた。
そして 涙を流していた。

「うっうっ ありがとう・・・浩平 助けてくれてありが・・・とう」
「おかしいね・・・わた・・し一人でないてるよ・・・」
「だって・・・わた・・し駄目かと思った・と・きにね 浩平の声が・・聞こえたんだもん・・・」

そう 気付いた時にはもう自分でも無理だと思った。
想いは届かなかったんだと思った。
その時にね 私の手を引っ張った人が私の名前を呼んでくれたんだよ。

「みずかぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!」

私 思わずその人の顔みたんだよ。
その人は私の待っていた人の顔だったんだよ。

気付いた時にはもう誰もいなかったけどね。
でも あれは幻だったかもしれないけど私は信じるよ

また 景色が変わる
みさおちゃんもそこにいた。

「お姉ちゃん・・・良くがんばったね」
「これで私も区切りが付いたよ お兄ちゃんと一緒に幸せの鐘を鳴らしてね」
「その大きな鐘を鳴らすの?」

横に首を振る。
そしてその奥にあるドアを開ける。
その中には汚い鐘があった。

「この鐘はね・・・二人じゃないと奇麗な音は出せないんだよ」
「だから お姉ちゃんはお兄ちゃんと一緒にこの鐘を鳴らしてね みさおとの約束だよ」
「バイバイ お姉ちゃん もう会わないと思うけどね」
「うん バイバイ みさおちゃん」

私は待つよ ずっとその鐘のある場所で自分にとって大切な人がくるのを。
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なんちゅーか エピローグ(笑)(しかも かなり年数が・・・ぐはぁ)

「瑞佳〜〜 いまさらに思うんだが子供の名前なんにする?」
「浩平は女の子と男の子どっちがいいの?」

病室でこんな会話をする。

「そりゃ 男だろ 俺がいろんな事教えてやりたいからな」
「じゃあ 浩平名前決め手よ」
「そうか 男だったら・・・悪魔君なんかいかが?」
「はう〜浩平そのネタかなり古いよ」
「そっそうか・・・だったら天使・・・」
「もう!浩平真面目に考えてよ!」
「俺はいつも何事にも真剣だぞ」

本当に真面目な顔して答えるから困るんだよ・・・。

「私ね 女の子だったら決めてるんだ」
「ほう どんな名前だ?」
「私の命の恩人の名前なんだけどね 『みさお』がいいと思うの」
「ほう だよもん星人にしてはなかなかいい名前を持ってきたな」

みさおちゃん・・・今ごろ何してるんだろう・・・

「う〜ん・・・あの赤ん坊に乗り移っちゃおうかなぁ〜」

なんか恐ろしい事を述べてるみさおちゃんでした。

これにてこの話を終わります!!
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私(裏)「おー 無事に終了 つーかみさお 悪役に徹しきれんかったのぉ〜」
浩平「それが一番だと思うが」
私(裏)「しかも かなり頭がいい なんであんなに難しい単語がペラペラと・・・」
浩平「それに俺の出番は 脇役キャラになっているような・・・」
私(裏)「まぁ いいと思うけどね。主人公って脇役になる事が多いから(笑)」
浩平「それにしてもなんか色々な部分が変だしな」
私(裏)「急いで書いたからねぇ〜 浩平一回帰ってきてるようで来てないし(笑)」
浩平「しかも このエピローグはなんだ・・・」
私(裏)「ああ これかい これはね いずれギャグみたいなので書いてみたいね」
浩平「何年後だよ」
私(裏)「それは人の想像にお任せします そしてその作品では私も出る!!」

ガス!!
ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

浩平「それでは 読んでくれた方ありがとうございましたぁ〜」
私(裏)「外伝で会いましょう!(爆)」
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