夢・・・ 投稿者: もうちゃん@(裏)
夢・・・・・・・

自分の深層意識の奥に刻み込まれた記憶

その自分の記憶を再度夢で見る時がある

その時自分は現実か夢か区別がつくであろうか?

その時自分は夢の世界から抜け出せるのだろうか?

その幸せな記憶から自分は抜け出せるだろうか?

これからの夢の世界は
折原浩平のもっとも幸せが続いていた頃の記憶である。

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「お母さん!お母さん!」
「ん?なぁに浩平?」
「明日は僕の運動会があるんだよ」

そう 明日は僕の通っている幼稚園の運動会があるんだ。
しかもリレーの選手にも今年は選ばれたんだ。

「だから、いっぱいおいしいもの作ってね」
「はいはい 分かってるわよ もう明日は色々やるんだから早めに寝なくちゃね」
「は〜い」

僕はそういうと歯磨きをすませ自分の部屋に入った。
でもどうも落ち着かないなぁ〜・・・そうだ!トイレに行ってこよう。
下へと階段で、トン トンとリズムよく降りていく。
下でみさおとお母さんの会話が聞こえる。

「ねえねえ お母さん明日はお弁当作るんでしょ?」
「うん 腕によりをかけておいしいのを作るわよ」
「ふ〜ん そうなんだ」
「みさおどうしたの いきなりそんな事聞いたりして?」
「えっとね・・・・・・・・って思ったの」
「みさおもお兄ちゃん思いねぇ〜 きっと喜ぶわよ」

う〜ん みさおの声が小さくなって途中なんていってるのか良く分からなかった。
でもみさおが何かをすると言うのは分かった。
僕はトイレをすまして自分の部屋に帰る。

「う〜ん なんでだろう・・・目をつむっても眠れない」

僕はあのテレビのミズエモンの親友のキャラ並みに寝付けはいいはずなんだけどな
僕はおもむろに時計の方を見てみる。

8:32

寝ようとしてから三十分以上経っている。
このままじゃ朝になっちゃうと思っていたら誰かが僕の部屋に入ってきた。

「お兄ちゃんまだ寝てないの?」
「う〜みさおだってまだ寝てないだろ?」
「私はちょっとお母さんとお話してたんだよ」

さっきの会話だな 内容は知らないけど。

「だったら早く寝ないと明日は早いんだぞ」
「うん わかってるよ どうせお兄ちゃんのことだから緊張して眠れないんじゃないかと思ったの」
「・・・ぼ・・・僕の神経の鈍さを知らないな!」
「お兄ちゃん なんだかそれ少し変じゃないかな?」

うう なんて知的なツッコミを入れてくる幼稚園生なんだ。
本当に幼稚園生なのか 我ながら恐ろしい妹を持ったもんだ。

「だから私のお友達から教えてもらった緊張の解き方を教えてあげるね」
「ふ〜ん・・・一応聞いておく」

みさおは僕の手を取り手のひらに三回『人』って漢字書いた。

「そしてそれを飲む真似するの それじゃお兄ちゃん御休みなさい」

それだけ言い残すとみさおは 明日は早いから自分の部屋に眠りに行った。
自分の部屋と言っても何かない限りお母さんとお父さんと下の部屋で川の字になって寝ている。
カチャン!
みさおがドアを閉めてから少しすると下に降りていく音が聞こえた。
僕はみさおのいわれた事をやってみたなぜか自然と落ち着いた。

「これはみさおに感謝しておこうかな・・・zz」

僕は深い深い眠りに就いた 起きれるかも分からない眠りのように深く

「・・・・ゃん!おにい・・・・!」

誰かが僕を起こしてるみたいだ。
体が上下左右に揺れる それも逆に心地よい気分になってしまう。
ちょっと相手も疲れてるようだ 息が荒くなっているのが分かる。

「ねえねえ!お兄ちゃん早く起きてよぉ〜」

仕方ない僕は勢いよく布団からガバッと起きた・・・が
僕の視界は一瞬星が☆ミしていた。

「うう・・・お兄ちゃんいたいよぉ・・・」

僕の頭とみさおの頭がゴッツンコしてしまったらしい。
確かに僕の頭もズキズキする。
どうやら僕が布団から頭を勢いよく上げた時にみさおが僕の上に乗っていたみたいだ。

「みさお大丈夫か?」

僕は近づいてみさおに声をかけた。

「大丈夫だよ。それより早く着替えなさいってお母さんが言ってたよ」

でも、まだ痛々しそうにおでこを抑えているみさおを見て少し悪知恵が働いた。

「みさお お兄ちゃんにおでこ見せてくれないか?」
「大丈夫だよ そんなに心配しなくてもいいよ」
「でも 大事は取っておいた方がいいってお母さんが言ってただろ」
「うん・・・わかったよ。はい」

みさおは僕の目の前におでこを広げてみせてくれる。
ピシャ!
会心の音が部屋に一瞬だけ響き渡る。

「うう・・・お兄ちゃん デコピンいたいよぉ〜」

みさおの目に涙がたまっていくのが分かった。

「あっごめん みさおやり過ぎちゃったかな・・・ごめん」

僕がそういうとみさおは目の中に溜まっていた涙を拭い笑顔で僕にこういった。

「大丈夫だよ」

僕はそれを見てある事を思った。

「今度はみさおの番だぞ」
「えっだって私は別にいいよ」
「いいから 僕の気が治まらないから」
「うん わかったよ・・・えい!!」

今度はみさおが近づいてきておもむろに僕のおでこを広げてデコピンをした。
これまた良い一撃だった。
僕はその場にうずくまった。

「お兄ちゃん・・・大丈夫?」
「なぁ〜に、お兄ちゃんだぞ これくらい全然平気だぞ」

そうこうしてるうちにお母さんがいつのまにか後ろに立っていた。

「ほら 浩平とっとと着替えなくちゃ駄目よ。みさおもちゃんと起こさなくちゃ駄目よ」
「は〜い」(2人共)

僕はチラっと時計の方を見てみる。
7:56
僕にしては快挙ともいうべき時間帯だった。

僕は着替えを済ませ一階にあるリビングに向かった。
いつもは、八時半登校だけど今日は九時までに登校しなさいっていわれたから今日は急ぐ必要はないんだ。

「ほらぁ 浩平もみさおも箸の持ち方が違うわよ」
「だってぇ〜こっちの方が食べ易いんだよ」
「だってじゃないの ちゃんとしないと後でみんなに笑われるわよ」
「う〜 わかったよぉ〜」(顔をプゥーと膨らませる)

僕はそのやり取りを黙って見ていた。一瞬世界全体が薄くなった気がするけど気のせいだと思う。

「ほら もうそろそろ用意して学校に行かなくちゃ駄目よ」
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」

みさおも僕の真似をして手を合わせてごちそうさまをした。
僕は自分の支度の為にまた二階に上がる。
みさおが部屋に入る前に僕に声をかけた。

「ねえねえ お兄ちゃん」
「なんだ みさお?」
「頑張ってね かっこいいの期待してるよ」
「おう まかせとけ 兄ちゃんがカッコイイ事を見せてあげるよ」
「うん 楽しみにしてるよ」

みさおはそれだけ言うと下へと降りていった。
また 一瞬景色が歪んだけどちょっとしためまいだと思った。

続く・・・・・・・・・・・
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私(裏)「あはははは なんじゃこりゃ?」
浩平「お前の書いたものだが」
私(裏)「だって こんな知的な幼稚園生に小学一年生がいると思うかい?」
浩平「まぁ いないとは思うが」
私(裏)「そこら辺は、君が夢を見ながら思っている事にでもして置こう。そうしたほうが楽ですし」
浩平「ONEが現在手元にないから設定がめちゃくちゃだしね」
私(裏)「確かみさおが急病になったのは小学生だと思うしお母さんもまだ大丈夫でお父さんも死んでないはず」
浩平「まぁ それにしてもお前らしくないといかなんというか」
私(裏)「設定ミスってたらもうどうにでもしておいて下さい」
浩平「それじゃ話しが変わっちゃうだろ・・・」
私(裏)「夢だし なんとかなるって」
浩平「だから お父さんはもう死んでるかも知れないなぁ〜」
私(裏)「そうなんだよねぇ〜 そこが一番悩んだけどあえて生きててもらいました」
浩平「次回はどれくらいさきになるんだ?」
私(裏)「えぇ〜とねぇ 早め・・・」
浩平「なんだって?」
私(裏)「次回期待しないで待ってて下さいなぁ〜!」
浩平「おい 次回はいつごろだよ!?」
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