このSSを、つっこみ茜普及委員長のいけだものさんに捧げます。
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茜っち……それは、今流行り(?)のデジタルペットの一種である。
常に「……嫌です」と言い放つ茜っちをうまく育てて、
真の茜っちを作ろう!
成長次第では、つっこみ茜ちゃんや妄想茜ちゃんに進化するぞ!
ピンクの傘を買ってあげよう。気にいるぞ!
さあ、みんな今すぐゲットだっ!!
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浩平「……って、いう夢を見たんだが……」
茜「……嫌です」
(第1部完)
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第2部『もしも、本当に茜っちが出てしまったら!?』
(ああ、ずっと待ち望んでいたぜ。この日が来るのを……)
ついにやって来た、茜っちの発売日。
南くんは昨日の晩から
茜っちを予約しておいた店の前で、先頭を陣取っていた。
(これこそが、茜さんへの愛の成せる業)
そんな根性があるなら、本当の茜に告白すればいいのに……
あいかわらず努力の方向がずれている南くんだった。
(しかし、世の中も広いもんだ)
彼の予約の整理番号は4となっていた。
(まさか、出る……って言うウワサを聞いてから毎日、この店に通っていた俺よりも早く予約したヤツがいるなんて……)
実は、1、2、3はこのお店の店長を知り合いに持つ住井と、その住井に頼んだ浩平と茜だとは知る由もなかった……。
……数週間後……茜っちは流行りまくっていて、
クラスの半分くらいは持ち歩いていた。
瑞佳「里村さん、茜っちに毎日、牛乳ゴハンあげてるけど……いいのかなぁ?」
茜「……練乳ゴハンの方がいいです」
七瀬「なんで?……なんで、わたしがやると、いつもプロレスラー茜っちになっちゃうのぉ?乙女茜っちに育てたいのにぃぃ……」
茜「……ペットは、自分の分身です……」
澪『お料理パラメーターが上がらないの』
茜「湯煎(ゆせん)……覚えてください」
繭「ほえ?毎日、みゅ〜みゅ〜言って泣くの、わたしの茜っち」
茜「……」
繭「あとね、てりやきば〜が〜しか食べてくれないの……」
茜「……ワッフル食べさせてください」
南「俺がやると、返事もしてくれないんだが……」
茜「……(リアルにつくられてますね)」
広瀬「な……なんか……。あたしのは女王茜っち、って言うのになったんだけど」
茜「……それはそれで、すごいです……」
浩平「う〜ん、俺がやるとたいてい漫才茜っちになるんだが……」
茜「……嫌です」
浩平「ところで、茜自身は?」
茜「なんか……空き地から離れてくれません……」
浩平「……(うーん、リアルに作られてるなぁ)」
いけだもの「やった、ついにつっこみ茜っち完成だぁ!」
茜「……10点満点弁当茜っちを作る。って、最初言ってませんでした?」
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しかし、だれも知らないところで真の茜っちを作り上げた人物が一人!
葉子「……いつのまにか真の茜っちになってます……」
(おしまい)
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あとがかせてもらう
類似品として、七瀬っち……乙女に育てる。
繭っち……泣きグセ、登校拒否を直す。……ってのがあります(おいやあ?)
茜っち……だれか作ってください(爆)
50万のぬいぐるみ……たいやき……わっふる……
つっこみ茜「……調子に乗り過ぎです……」
ざくぅぅぅぅぅっっっ!!!
いけだものさん……返品は不可ですよ〜〜〜!(こらこら)
ではまた……