〜光と闇2〜 投稿者: まてつや


「話があるんだ……」


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わたしは幼いころ事故で目が見えなくなってしまった。
その時のショックはもう例えようがない。
実際、失ってみてはじめてわかる……痛み。
そんなわたしの痛みをわかろうとしてくれる男性(ひと)
わたしが世界で一番好きなその人がわたしのそばにいてくれる。
今……わたしは幸せだ……

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でも……、光を失ったとき、
わたしは、ほんとうに「死のう」とい何度も思った。
両親やお医者さんが
「いつか、見えるようになる日がくるかもしれない」っていうのも
信じていなかった……だって、期待すると……つらくなるから……
はじめから「もう2度とわたしが光を取り戻すことなんてないんだ」
……そう思っていた方が……楽だから……

でも、自分自信でそんなことは絶対にあり得ない、と思っていても……
心のどこかにあきらめきれない、もしかすると、という気持ちがあって
ダメだと、思いながら、期待して……絶望して……

そんなわたしだったから、

(目が見えるようになるかもしれない)

彼の言葉を聞いたとき、
彼がそんなウソをつくハズがないとわかっていても、
正直耳をうたがった

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わたしが悩むとわかっていながらも、言わずにはいれなかった彼。
わたしが、遠慮みたいなものをみせてしまうかもしれないとわかっていながらも告げてくれた彼。


今までだって、彼には苦労をかけっぱなしだった……
なのに……優しいから……わたしのこと想ってくれてるから……
あなたのこと大好きだから……、

覚悟なんていくらしてもしたりないと思う……
最悪の事態を想定していたって、
実際に最悪の結果が訪れなければ……どうなるかなんてわかんないよ……

でも、彼が優しく手を握って笑ってくれるから……
わたし、また甘えちゃうよ……
この手に、何度元気づけられたか……

今はただ、全てを信じて……

……わたしにもう1度光が戻るのを……



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え〜、なんだか、引き延ばしまくってすみません。
でも、浩平の気持ちだけじゃなく、みさきの気持ちも書きたかった……
文章に違和感があるのは、作者の能力不足です、ごめんなさい。

第3回は、ちゃんと、手術後の話を書きます。
ではでは……