こいびとのあいず 投稿者: まてつや
「本当に悲しいときには泣いてもいいのよ」
あの日、わたしははじめておかあさんのひざで泣いた……
浩平がいなくなったあの日に……


あれから……
本来通うべき学校に行くことになった。
知らない人ばかり、
少しも話す人がいなかった

クラスの男の子にいじめられた……

給食おいしくない……てりやきバーガー食べたい……

さみしい……つらい……

嫌なこと…いっぱい


前の学校に帰りたい……


……浩平がいた学校に……


でも、おかあさんと約束した……
もうすこしがんばる……


前の学校のおねえちゃんが電話をくれた……
すこし元気がでてきた……
でも、次の言葉で元気はなくなった
「え? 浩平って、誰? 繭ちゃんのお友だち?」
……覚えてないの?……
やっぱり、浩平は消えたんだ……



……また、いぢめられた……
でも、たえた……こーへいのおかげでこんなに強くなったんだよ……
はやく帰ってきてよ……




……それから何ヵ月も過ぎた……




友だちもできて、給食もだんだん食べられるようになった……
……毎日がたのしく……なってきた……


ある日、いつもいじめられてた男の子に呼び出された……
……告白された……

その子のことは、あれ以来きらいじゃなかった……
でも……、断った……
「好きな人が、いるの……」


それから、友だちに……
「えーーー、なんで振ったの〜?」
「あいつ女子の間では結構人気あるんだよ─」
「わかってるの、繭?」
「ほえ?」
「理由をいいなさい……断った理由を!」


「つきあっている人がいるの……」




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去年のこと……
「今から合図したら、やめる合図を出すまで俺とお前は恋人だからな」
……うん……

ステーキ食べてて、服を汚しちゃったときも
「すみません、俺の彼女なんですけど……」

うれしい思い出、楽しい思い出……

そして、消えてしまったあの日……以来……




……わたしはこうへいにあいずなんかだされてない……
……わたしはまだこうへいの恋人なんだよ……
……まだこうへいのこと大好きなんだよ……


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「本当に悲しいときには泣いてもいいのよ」


本当に悲しかったとき……

……みゅ〜が死んだ日……と……浩平がいなくなった日……



待ってるから……ずっと……
早く帰ってきて……




1年がたった……今日で卒業……
みんなと別れてまた、新しい別れや新しい出会いがはじまる……






「恋人の合図……まだ、切れてないか?……」
わたしの新しい出会いは「再会」というものだった……
ずっと離れてた人……
はなれてて会えなかった人……
わたしの……大好きな……
「うん。きれてないよ……」


嬉しいときにも涙がでるんだね……浩平


ーーあとがきーー
うわ、みなさん書くペースはやいですね……
わたしなかなかネタがでなくて1週間ぶりです……
前回の「南くん&詩子の想い」、感想ありがとー。
詩子の友情が表現できてればうれしいです……
南くんも少しはメジャーになってくれるでしょう

間が空きすぎたので全員に感想を書くのは無理です……
(それに時間もない)
>GOMIMUSIさん
>天ノ月紘姫さん
わたしが今、先が気になっているのは
このお二方の作品です……すごく期待してます……
がんばって〜〜

>藤井勇気さん
最後のセリフのために、その前までの文が書かれてます……
すごくボリュームのある文章で……繭ママががんばっている姿がすごくいいです

>しーどりーふさん
茜ウイークといいたいとこだけど、1度やっているので
みゅ〜すぺしゃるウイークを希望します……
由起子さんすぺしゃるウイークでもいーけど(ウソ)

ではまた……