冬の帰り道。
たくさんの羊雲が流れてゆく。
冷たい風。
でも、握ったあなたの手は、あたたかい。
「少し寄り道して帰ろうか?」
わたしは訊く。
「それもいいな」
あなたは応える。
いつもの会話。
いつもの帰り道。
少し違うのは、握った手と手。
そして多分ちょっと赤らんでるわたしの頬。
こんなに近くにいたのに。
ずっと一緒にいたのに。
こうして触れあっていることがすごく新鮮で。
すごく、幸せで。
なんだか今までの時間がすごくもったいなく感じてしまう。
どうして、もっと早く、こうしなかったんだろう。
「・・・ね」
「ん?」
「──わたしたち、恋人しちゃってるんだよね?」
そう尋ねると、あなたはすごく困ったように笑う。
だからわたしはもっとあなたを困らせたくて。
もっと幸せをかみしめたくて。
少しだけ悪戯してみたくなってしまう。
「ね、賭をしようよ」
「賭?」
「わたしがコインを今から投げるから──表だったらキスしてあげる。
裏だったら私にキスをして」
わたしは、返事も待たずにコインを放った。
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どもです、周こと睦月周です。
本当に即興で書いたんで(制作時間10分)なんかベタベタでいいかげん
なものになってしまいました。
瑞佳は結構好きです。というか、ONEのキャラはみんな好きでなんか
一番が決めれませんね。
今度はもう少し構成とか考えてちゃんと作ってみます。