エリニュスの鬨 投稿者: はなじろ
前置きなど ―――

当SSは神凪了さんの『贖罪の刻印』及び雀バル雀さんの『罰』の裏の話になってお
りますので、その様な作風がお嫌いな方はどうぞパスしてくださいますようお願いい
たします:m(−−)m

(なお、御両名からはこの様なSSを投稿することを了承して頂いております。
 この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました)

それと、読んでいただける際にはBGMに『MOON.』の『おかあさん』などを流し
ていただけるとヘチョイ文章の補完となり少しはマシになると思いますので……。

では本編を ―――

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 今、一際大きな悲鳴が上がった。

 何があったんだろう?


 ……まあ、いいか。


 だって、これは復讐なんだから。




 あの日から俺は長森が怖くなった。

 あの時、俺の思惑に反して了承した長森。


 < 目 >


 次の日の朝、すでにそうだったように思う。

 それは仮初のデートを繰り返す度にハッキリしてきた。


 < 長森の、目 >


 俺はその目を見るのが怖かった。

 その目を持った人間に接するのが怖かった。


 < それは、いつか見た、目 >


 会う度に色濃くなっていく長森のそれ。

 どうあしらっても、満面の笑みで接してくる長森が怖かった。



 < 他を切り捨てて、独善的な幸福に酔い痴れている、目 >



 永遠を見つけたと思っていたのに。

 ずっと水溜りで跳ね回っていられると思っていたのに。

 ……あの日、キャラメルのおまけは壊された。



 だから、全部壊してやるんだ。



 そうだよ。

 ぼくは悪くない。

 だって、これは復讐なんだから。




 いま、おとこのひとがはしって、でていった。

 ぼくはけっかをみとどけるため、きょうしつのなかへとはいる。


 おんなのひと……みずかだ……が、ゆかにうずくまっていた。

 もっとないたりするかとおもっていたけど、みずかはただそこにいた。

 はだかで。

 ちのこくいんをゆかにのこして。




 イタイ?


 クルシイ?


 カナシイ?


 ツライ?



 ……そうだよね。



 でもね、ぼくたちはもっとたいへんだったんだよ。



 しってた?



 みさおはね、しんじゃったんだよ?



 ねえ?




 おかあさん

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千夜「あ〜あ、やっちゃった!だぉ」

……はい。今回は何と言われても仕方ないと思っておりマッスル。

千夜「これは昔書いたSSなんだぁ?」

……はい。

千夜「しかも、雀バル雀さんが『絆』を発表した時点で封印するって言ったSSだお」

うん。パターン的にはかなり似通ったものだから……話にならないくらい負けてるの
は一目瞭然だし。

千夜「何故それを今になって発表したかと言うと?」

……まともな新作が書けなかったからです……。

千夜「はぁう、話にならないんだぉ。
   これ以上、このSSの事を話しても情けなくなるだけだから次に行くんだお」

うぃ。


簡単なものですが感想です ―――

前回と同じく、次の作品は長期連載の途中と言うことで、大変申し訳ありませんが、
今回は遠慮させていただきます:m(−−)m

・神凪了さんの『アルテミス』
・変身動物ポン太さんの『リレーSS 第19話』
・WTTSさんの『一方その頃…広瀬』
・Matsurugiさんの『おねめ〜わく たびたび… 続き』
・ゾロGL91さんの『Juvenile K−9−』
・ひささんの『終わらない休日 第15話』

特にWTTSさんには素晴らしい感想まで頂いているのですが……。

 そうなんです。その最後に一文が一番書きたかったところなんです。
 今日はダメでも明日には、という希望を持っていきたいものですよね。
 本当にありがとうございました。

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・まねき猫さんの『月物語〜浅茅が宿〜第三話』

 相変わらず、異彩を放っていますよね!
 こういう文章書けちゃう人って凄いな、と思います。

 >住井「唐突だが、この話歴史の話しかしてないんじゃないか?」

 と言われておりますけど、茜と宮木(だったかなあ……自信無し)の境遇の近似を
 考えたら宜しいんじゃないかと。
 次回も期待してます〜。

・変身動物ポン太さんの『う・わ・ぎ2』

 最初の浩平が帰ってきた所を読んだ時点で、綺麗で読みやすい描写をされるな、と
 思い、シリアスで泣き系のSSかなかと思ったら、ほのぼのですか(*^^*
 で、更に澪のSSだと思ってたら、最後のオチ(^^;
 一粒で二回も三回も楽しませていただきました。

・変身動物ポン太さんの『感想SS”夏真っ盛りだねえ・・・(しみじみ)”』

 感想、ありがとうございました!心より感謝申し上げます。
 おまけSSに関しては全部笑わせていただいたのですが、特に

 >『猫にこんばんわ』(意味:凄いよっ!瑞佳さん(笑))

 が面白かったです♪

・はにゃまろさんの『ピーターパン』

 おもしろーいっ!です!!
 個人的には「心の中の地図」のくだりに感銘を受けました。
 お見事な文章力とセンスだと思います。

 >「こらーーーっ、早くこっから出しなさいよ!」

 この最初の台詞で誰かわかっちゃうところが素敵です、七瀬さん(^^;
 それにしても、この七瀬ってばホント良い奴ですねー。

・どんぐりさんの『今を奏でるピアノ その四』

 はぁう……痛い。先の展開が何となく分かるだけに痛いです。
 これはONEを(買った頃)プレイしていた時の感覚です。
 そう言った意味で正にこれはONEの二次創作物と言えるのでしょうね。
 エピローグには感動させてくださるんでしょうねー。期待大です(^^

 神社のシーンの暖かさと一瞬の緊張、とても上手い表現だと感心させられました。

・いけだものさんの『夏の楽しさを』

 ぐぁ!かなりやられました。
 弟の前で読んでいたので、何とか「泣いちゃう」手前で踏みとどまりましたけど、
 一人だったらホロホロ泣いてたと思います。
 そんな中の

 >微笑むみさきさんの口元には、1粒のスイカの種。

 こういう描写。スゴク良いと思いますよ〜。

 正直、海でかき氷にスイカ割ってベタなアイテムだと思うんですけど、それでこれ
 だけ文章を書いてしまうのですから、いけだものさんの筆力の勝ちでしょう。
 なんと言うか……参りました。

・から丸さんの『人魚姫』

 浩平王子のバックグランドまでしっかりとしていて、全てきちんと設定して書かれ
 ているのが伺えますね。見習いたいです。

 今回は詩子と雪ちゃんの掛け合いが面白かったのですが、ストームブリンガーがど
 うストーリーに関わってくるのか興味深々です。
 次からも楽しみにしてま〜す。

・矢田洋さんの『世紀末でも平気』

 良いぞ!詩子(^^;
 浩平も茜もスゴク「らしい」ですよね。
 締め方も綺麗で良い感じです。次回作も期待してますね〜。

・パルさんの『おんぶお化け...再び』

 これ、マジで怖いっす(冷や汗

 正統な怪談ですね。なるほど、こういうのもありなんですねえ。
 なんだか、SSの知らなかった面が見えたような気がします。

・PELSONAさんの『ダイオキシン発生装置の罠』

 いや〜、茜が可愛い☆
 最後の方の間の取り方がセンスですねー。

 >最近の技術にやけに関心をしながら、袋の端を持つと左右に引き裂きます。

 この言い回しも妙に面白く笑かされてしまいました。

・本間ゆーじさんの『必殺!(?)節穴eye!』

 ははははは……髭って、本当にいいキャラクターですよね。

 最後の浩平の台詞までは良い話なんだけどなぁ(^^;
 それだけにオチが利いていますね!

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千夜「次回はちゃんと書くんだぉ。SSも感想も」

はい。

千夜「そう言えば、次は鈴うたSSとか言ってたんだお?」

だから、それは失敗しちゃったんですってばぁ……。

千夜「今日はやけに弱気だぁ?」

う〜ん、今回は本当に反省しているから。
次回にはまともに頑張りますので、皆様どうぞ見捨てないでやってください。

千夜「私からも宜しくお願いしますだお」


最後に感謝の言葉を ―――

 前回でも今回でもこの様なSSを読んでくださった方、本当にありがとうございました!