走る! 少女たち 投稿者: はなじろ
 朝

 私はいつもの時間に家を出る

 行くのは

 もちろんあの家


 今はもう勝手に入るわけにはいかないから

 私は門の前でしばらく過す

 それは

 私が唯一

 振り返る事を自分に許した時間

 楽しかったあの頃を

 色々と思い出して過す

 そうすると……

 ほら

 もう時間だ

 走らなければ始業に間に合わない


 私は走る

 あの頃のように

 毎朝の日課

 となりに彼が居ないのは少し寂しいけれど


 丁度校門をくぐった所に予鈴

 いつもの事

 これで今日の後ろ向きな私はオシマイ

 さあ帰ろう

 前を見つめる自分に



 朝

 私はいつもの時間に家を出る

 行くのは

 もちろんあの家


 私は走る

 あの頃のように

 毎朝の日課

 となりに彼が居ないのは少し寂しいけれど


 道中

 たまに七瀬さんと会う

 七瀬さんは

 彼の事を覚えていてくれている数少ない人

 だから

 ついつい走りながらも

 あれこれ話し込んでしまう

 そして

 七瀬さんとの朝は

 いつもの道じゃ間に合わなくなる


 近道のフェンスを乗り越えた所で予鈴

 これもいつもの事

 さあ帰ろう

 忙しい自分に



 今日は雨

 それでも私はいつもの時間に家を出る

 行くのは

 もちろんあの家


 雨の日は残念だけど

 そこからはちょっと早く学校へと向かう

 雨の日は気持ち良く走れないから


 雨の日は

 途中の空き地で里村さんと会う

 里村さんも

 彼の事を覚えていてくれている数少ない人

 だから

 ついつい雨の中

 あれこれ話し込んでしまう

 そして

 里村さんとの朝は

 ちょっと小走り


 上履きへ履き替えた所で予鈴

 もちろんいつもの事

 さあ帰ろう

 みんなと同じ今へ



 休日

 だけど

 今日もやっぱり

 私は走る


 繭とかけっこ

 繭と鬼ごっこ


 繭ももちろん

 彼の事を覚えていてくれている数少ない人

 だけど

 繭は寂しがるから

 彼の話は出来ない

 だから

 今日はずっと

 今の自分

 それも

 たまには構わないと思う

 昔を忘れて無邪気に走り回るのも

 楽しいものだから



 休日

 今日はゆっくり商店街へ

 佐織とウィンドウショッピング


 ウチの制服を着た女の子が走り抜けていった

 私の横を元気いっぱいに

 と

 ドンッ

 ごめんなさいと謝る声

 振りかえると二人の女の人

 この人知ってる

 前の演劇部の部長さんだ

 もう一人の人は知らないけれど

 すっごく綺麗な人

 ごめんなさい

 いえいえ

 その人達は

 本当に申し訳なさそうに謝ると

 さっきの女の子を追いかけて

 走っていった

 手を繋いで

 楽しそう

 とっても楽しそう



 ほら浩平


 みんな走っているんだよ


 ほら浩平


 早く戻ってこないと

 モッタイナイよ?


 ほら浩平


 青春は

 こんなにも早く

 駆け抜けていってしまうものなんだから


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

と、言うわけで、コチラには初めてお邪魔させていただきます。

はなじろと申します。


さて、本編の後書きですが ―――

う〜ん、まあまあ、かな?
なあ?アシスタント1号?

千夜「はん!何を言ってるんだぉ!キミはSSってものを……って?!
   ……え?」

どうした?

千夜「ここはかの有名なTACTICS・SS掲示板??
   やや!何故にちゃーちゃんがここに居るんだぉ?!」

それは、俺様アシスタント第1号に任命してやったからだ。

千夜「な、ななな、何を勝手な事を!新参者のくせにアシスタント付きの後書きを書こ
   うなんて、許される事だと思ってのかぁ!
   って言うか、誰が許そうとこのちゃーちゃんが許さないお!」

いーじゃん。どうせ『鈴うた』のキャラなんてパルさんしか使ってないんだし。

千夜「なめんななめんななめんなぉ〜〜〜〜!!!」

こ、これは!三沢光晴・幻の必殺技エメラルドフロウジョン?!

     ・
     ・
     ・

……はっ?!

千夜「あ、目ぇ覚ました」

死んでない?生きてる!生きてるぞーっ!

千夜「まあ、そのゴキブリの様な生命力に免じて話ぐらいは聞いてやらない事もないぉ」

うん。じゃあ、このSSの事。

千夜「冷静にみて、恥ずかしい事この上ないお」

うう…それを言われると…。
でもね、あるSS作家さんに誉めて貰えたんだよ。

千夜「感謝するんだね」

そりゃあ、もう!

千夜「それと…最初の長森さんの気持ちと後半の台詞がなんかズレてない?」

うぐぅ…その辺は分かってはいるんだけど…どうにも上手く直せなかった……。
でも「文章は書けば書いただけ上手くなる」って(別の)あるSS作家さんが言ってた
し……次だよ次!

千夜「次って…あんた、また投稿するつもりなの?」

次回はMatsurugiさんの『おねめわ〜く』を真似をして、『しいなしいな曜日』
か『さゆりなパラレル』の予定。

千夜「いきなり人様の真似ってのも問題だけど、後者のタイトルには更なる問題ありだ
   お。間違ってもここで発表したりするんじゃないぞ」

なんで?

千夜「なんでも!…やったら死ぬまで餅つきパワーボムを食らわせるお」

じゃあ、『葵ちゃんパニック!』。

千夜「同じ事だぁっ!
   それに、そんなの遠の昔にもう誰かがやってるに決まってるぉ」

次回『ななみみっくす』にレリーズっ!

千夜「…やっぱ、あんた…
   …本物の○○だぉ…
   …もう二度とアシスタントなんかさせないでよね……」


では ―――

>最後まで読んでくださった方

 本当にありがとうございました。

>そして、非常にポジティブな助言を与えてくださった雀バル雀バルさん。

 投稿する踏ん切りが付いたのは、全てあなたのおかげです。
 ありがとうございました。


ではでは、失礼いたしました〜!