いつのも場所で。 「あ……」 ふと、鼻先を何かがくすぐった。 それはとても冷たく。 でも……心には温かく染み渡る。 どうしてかな……。 「…………」 無言で顔を空の方へと向けてみた。 私の瞳はこの世界から隔絶されてしまって何も見えない。 だけど、その分他の感覚が強くなったような気がする。 そのせいだろうか? なんとなく予感があったんだよ。 ……空からの贈り物。 「ああ……」 溜息が、空の彼方へと放たれる。 そして代わりに二度、三度、天を仰ぐ私の顔に舞い降りた――。 まっさらな……何色にも染まっていない純粋な魂。 あの人が届けてくれたのだと願いたい。 私の想いが届いているのだと信じたい。 その冷たくも温かな魂の結晶は、後から後から流れ落ちてくる。 私は両手を精一杯広げて、とめどなく降り注ぐ想いを全身に浴びた。 最高のプレゼントを、たくさんたくさん受け取れるように……。 「メリークリスマス」 来年は、一緒に過ごせるといいね。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― どうも、こんばんは。 SSというよりは、詩をイメージして書いてみました。 たまにはこういうのもいいかなと……。 ここまで読んで下さった方、感想を書いて下さった方、どうもありがとうご ざいましたm(_ _)m それでは。