特別な挨拶 投稿者: パル
 「澪、おはよう!」
 通学路、いつもの場所で合流するクラスメイト。
 『おはようなの』
 いつも通りの挨拶。
 「ねぇ澪、私達、親友だよね?」
 突然、そんな事を聞いてきた。
  うん、うん
 私は、勿論と言う意味を込めて、笑顔で頷く。
 彼女は、笑顔の意味を理解してくれる子なので、ちょっと嬉しい。
 「だから、その挨拶止めない?」
  ????
 何のことか解らない。
 「私は、他の人と違うから、わざわざスケッチブックに書かなくても・・・」
 そこまで言って、考え込んでしまう。
 「例えば、そうだ!澪、手を出して」
 私は、言われたとおりに、手を差し出す。
 「はい、握手」
 そう言いながら、手を握る。
 「ね、これから、挨拶はこれにしない?」
 繋がった手は、暖かい。
 「ちょっと、特別って感じがするね」
  うん
 不思議だった。
 ちょっと考え方を変えると、色々な事が出来るみたい。
 あの人が、あの場所で私に、文字で会話するということを教えてくれなかったら・・・
 あの時、会うことがなかったら、私はどうなっていたのかな?
 あの後、合うことが出来なくて悲しかったけど、また会えるよね?
 あの時のスケッチブック、今でも大切に持ってるからね
 必ず、会えると信じてる・・・


 神様はいるのかな?
 いたら、ちょっと意地悪。
 あの人との再会を、あんな形にするなんて・・・
 気づいたのは、ちょっと後だけど、あの頃感じた優しさは同じだった。
 『こんにちはなの』
 今はまだ、みんなと同じ挨拶。
 いつか特別な挨拶したいと思う。
 
 神様はいるみたい。
 そしてやっぱり意地悪。
 あの人は、何か不思議なことに巻き込まれてるみたい。
 みんなが、忘れて、私も、忘れそうになって・・・
 それでも、思い出して想いを伝える事が出来た。
 誰も知らない遠くの場所に消えそうな時、戻って来るって解った。
 だから、何も言わない。
 笑顔で、行ってらっしゃいの挨拶でした。
 ちょっと、涙流れてたけど・・・。

 あの人がくれた言葉。
 最初は、スケッチブックに書いた文字。
 仲良くなったら、友達の握手。
 好きになったから、告白のキス。

 「遅い!」
 
 デートの待ち合わせに遅れた私。
  ぱふ!
 「またか・・・、お前、抱きつくの好きか?」
  うん
 だって、これは、大好きと言う意味の、特別な挨拶--------------------------------------
 こんばんは、パルという者です(^^;;
 久しぶりに澪SSに挑戦しました(^^;;
 でも、自分の書いたSSとネタかぶってます(^^;;
 今回も、ちょっと感想書けないです(^^;;
 最近貰ってばかりで申し訳ない。
 次こそは・・・(^^;;

 9月に、名古屋であるイベントに関するHPです↓↓
 興味のある人は一度足を運んで下さい(^^

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