遠い空の向こうから 投稿者:  パル
 遠い空の向こう・・・。そこは、私がいる場所。私はここから、いつもお兄ちゃん達のことを見ている。

 「今日は、少し遊びに行ってみよう!」
 私はそう決めると、地上へと向かった。

 夕方の教室。お兄ちゃんはすでに下校していた。
 「少し、遅かったみたい・・・」
 私は、叔母さんの家に行こうとしたが、教室内にいた人物に興味を引かれたので、その人をからかうことにした。

 「放課後、一人で外の景色を見つめる・・・」
 そのお姉ちゃんは、自分の世界に完全に浸っていた。
 「寂しげな、瞳・・・。これこそ、真の乙女の成せるワザ・・・」
 私は、外にでて、そのお姉ちゃんの視界に入った。
 「木枯らしに舞う落ち葉・・・。空に浮かぶ女の子・・・・???」
 一瞬、表情が硬くなる。
 「こんにちは」
 私は、にっこり笑って挨拶する。
 「・・・」
 数秒間、時間が止まったように流れる。
 「・・・お・・・、お化け!!!!!」
 そのお姉ちゃんは、悲鳴を上げて、立ち上がった。二つのおさげが、Vの字になっている。よっぽど驚いたようだった。
 「どわぁぁぁ!!!!」
 大声で叫びながら、教室から逃げ出していく。まぁ、突然目の前に、私が姿をあらわしたから驚いたのだと思うけど、
 「お化けなんて失礼な人ね・・・、幽霊なのに・・・」
 それにしても、真の乙女と言うにはあまりにも遠い、逃げ出し方だった。
 「あのお姉ちゃん、お兄ちゃんの良い遊び相手になってるんだろうな・・・。なんか、からかいがいがあるお姉ちゃんだから・・・」
 そんなことを漠然と考えながら、私は元の場所に戻ることにした。お兄ちゃんの様子は、また見に来ればいい。今日は、面白いものを見たから、大人しく帰ろう・・・。

 遠い空の向こうから、私はいつも、お兄ちゃんを見つめている。次は、何をしようかな・・・。

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 皆さんこんばんは、、パルです。この度、吉田 樹さんのみさおFCに参加することにしました。というわけで、即興でみさおのSSを作ってみました。どうでしたか?
 考える度に、みさおのイメージは変わってしまうので、なかなか大変です。皆さんのイメージをあまり壊さないで、自分のみさおを作って行けたら良いなと思います。まだ、試行錯誤な状態なので、至らない部分ばかりだと思いますが、よろしくお願いします。

 少しですが、感想書きます。
 >いけだもの様  今年もよろしく!つっこみ茜ちゃん
 感想ありがとうございます。ゆでだこ状態へと移行していくつっこみ茜ちゃんが、可愛いです!!確かに、年末のあの台詞は凄かったですね。また、色々な茜の話、楽しみに期待します。

 >天ノ月 紘姫様 川の流れに・・・ その1、その2
  茜が、空き地にいるということは、浩平が消えた直後の話ですか?なんか、切ないです。あと、ワッフルの方も、先輩の行方とか気になります。両方、同時進行はきついと思いますが、頑張って下さい。

 >GOMIMUSI様 二人で走ろう(改題 走る少女たち)
 なんか、いいなーー。特に最後の、”はーしろう”の部分。楽しくなってくるような感じがして、凄く良いです!!

 >天王寺 澪様 NEURO−ONE14
 感想、ありがとうございます。浩平と、茜のやりとりが、ラブラブで良いです。南は、中の様子を覗いていたのでしょうか?タイミングバッチリですね。
 物語は、終わりに向けて色々動き出していますね。次の展開や、他の人達の動向が気になります。

 ごめんない。今日もこれだけしか感想かけません。書ききれなかった人達すいません。それと、感想を書いて下さった方々、ありがとうございます。今、澪視点の物語を作ろうと思っているんですけど、上手くいきません。出来れば、次はそれで行こうと思っています。
 それでは、皆さん、風邪などを引かないように気をつけて下さい。