リレーSS第11話「遠い道のり」 投稿者: バブルスライム
「んあ〜、ここを真っ直ぐ行って、最初の信号を右に曲がってすぐだな」
髭面の警官に道を訊く。
「ありがとうございます」
簡単に礼を言うと、デパートMOON.に向かって走り出す。

タッタッタッタッ・・・・・

「ここかっ」
「はぁはぁ、やっと着いたねー」
茜と南がいたレストランから、ゆうに30分もの時間を有した。
日は沈みかけ、辺りはネオンサインが光り出していた。
「さてと、入るぞ長森っ!」
「えっえっえっ!?」
長森の肩を掴み、強引に誘導する。
「うーん、ここ本当にデパートなのか? 活気が感じられないな」
「ちょっと浩平。待って、何かおかしいよっ」
きょろきょろ、と周りを見渡す長森。
足取りが重い。
「お! 入り口に看板があるぞっ。・・・え〜と、ご休憩は6500円。なるほど、じゃあ入るかぁ!」
「浩平っ、待って。ここデパートじゃないよ〜」
オレの欲望は止まらない。
据え膳食わねばなんとやらってやつである。
「こーへいっ!! ほらっ、看板にHOTEL「MOON.」ってあるよ!」
「いや、ここに違いない。うん、間違いないぞ」
「はぁ・・・。間違っても澪ちゃんはここに入れないと思うけど・・・」
「ま、まあそうだな。・・・たく、あの髭面の警官、間違いやがったな」
ホテルの入り口で立ち止まって話すオレたち。
今日のところは制服だし、断念するしかないな。
「早くデパート探さないとっ」
「ああ、行くか」


一方そのころ、茜もどき(住井)と南は・・・
浩平たちの様子を影から覗き見ていた。

「・・・残念です。もう少しで証拠写真が撮れるところでしたのに」
南の熱いアンコールを受け、再び茜に変装している住井。
「なぁ、お願いだから、もう一度言ってくれないか?」
ボイスチェンジャーで変えられたその声は、まさに茜の声そのものだった。
「嫌です」
がーんっ!!
南はがっくり膝を落とす。
「いいかげんにして下さい。もう10回目です」
「頼むー、頼むよぉ」
目に涙を溜めて懇願する。
「しかたありません。・・・好きです。大好きです、南」
うおー、と絶叫する南。
そんなに嬉しいか? 住井にそう言われて・・・。
「南。早く追わないと見失います」
「なぁ、もう一度言ってくれないか?」


 つづく

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ども、バブルスライムです。
バブル澪『バブル澪ですの☆』
また書いてしまいました。3回目ですね。
バブル澪『しかも3回とも藤井さんの後なの』
て言うか、第11話で私と藤井さんが3話づつ、いけだものさんが2話。
なんて言うか、ほとんど3人で書いてる状態!?
バブル澪『なのなの』
頼む〜っ! みんな参加して下さいよーっ!
バブル澪『お願いしますの』
では、誰か12話を書いてくれることを祈りつつ、失礼致します。
バブル澪『なーの♪』