リレーSS第3話「天国と地獄」 投稿者: バブルスライム
「1−C、1−Cは・・・・・ここかっ」

休み時間・・・とは、とても思えなかった。
教室の前後のドアは堅く閉ざされ、出入りするものは誰もいない。
「!?」
オレと長森、晴香は1−Cの前で立ち止まる。

時間がない。
休み時間終了のチャイムまで、もうすぐ・・・。
オレは迷わずドアを開け放つ!

ガラァァ!!

「・・・えっ!?」

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
教科書、ノート、消しゴム、バケツ、ロッカーがオレに向かって飛んでくる。
「ぐわぁっ!」
最後に見た光景は・・・
下着姿の女の子たちと、宙を舞う机だった。


「どうやら次の時間は体育らしいわね」
「大丈夫? 浩平」
長森のひざ枕が心地良い。
天国から地獄へ、そしてまた天国へ戻って来たという感じ・・・
「ところで、探してた子はいたの?」
「・・・あの状況で確認できるかっ!」
そうだぁ! 長森がいるじゃないか。
「長森っ」
「え、なに?」
「お前行って見て来い」
「え、え、え!?」
「女同士だから大丈夫だろ」
「うん、わかった・・・行って来るね」

長森は静かにドアを開け始める。
・・・そして閉める。
「・・・おいっ」
「いくら女同士でも開けずらいよ〜」

キーンコーン、カーンコーン・・・・・

「どうやらタイムオーバーのようね」
「次の時間にしようよ、浩平」
2時間目は化学の高槻。
・・・あいつの授業はサボれない。
「くそっ・・・・・戻るぞ!」
不本意ながらオレたちは自分の教室に戻る。

浩平たちはまだ知らなかった。
スケッチブックの最後のページにある、澪のメッセージに・・・

(つづく)

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