【108】 温泉ばとるろいやる!(17) |
<前回のお話(ついにやっちまったぞ全員参加のあらすじ)> 「今回は全員参加のあらすじと言う事なんだが…全く収拾がつかないな(汗)」 「…それに何だか狭いです」 「わ、私が最初なの?!(あたふたあたふた)えーっと…前回のお話はね…」 「あ、勝手に始めないでよ長森さんっ!まずは乙女のアタシからでしょ…って、ぎゃーーっ!」 「みゅー!前回繭は出てないもぅーん!」 「…確か卓球大会序盤のお話だったよね、雪ちゃん?」 「そうね…私と折原君vs上月さん&氷上君の対決になったのよね」 「で、折原君に必殺ショットを破られて澪ちゃんが戦意喪失して…折原君たちが勝ったんだよね♪」 「ふっ…その後なんだかんだあって…僕こと氷上シュンと折原君のカップルが誕生したんだね(ぽっ)」 『それは絶対違うの!』 「…あ、確か今回は私と七瀬さんのチームのお話の筈よね?」 「「俺達のチーム『ななぴーラブラブ♪』との対決だぜっ!…そうだったよな沢口?」」 「俺は南だっ!」 「と、言う訳で今回はその続きだな」 「…全員参加の割には誰か居ないような気がしますが?」 「気のせいだ」 『温泉ばとるろいやる!』 ROUND17「ばとるろいやる卓球大会!(3)〜茜ちゃん快進撃!〜」 「さあっ!ついに乙女の出番よっ!」 熱気溢れる卓球大会会場に乙女力士の掛け声が響き渡る。 「誰が乙女力士よっ!?」 「…お前。イコール七瀬留美………以上っ!」 「完結すなっ!」 …おっと説明が遅れたな…今オレこと折原浩平は見ての通り野獣乙女と会話してるトコだな。 「誰が野獣乙女よっ!誰がああああ〜!!」 がすっ! …こういうツッコミはお約束…だよ。 って、いつまでもそんな事やってる訳にはいかないな。 「だったら最初から真面目にやんなさい!」 はいはい。 今、オレの前の卓球台では一回戦第2試合…『美少女番長と野獣』vs『ななぴーラブラブ♪』の試合が始まろうとしている。 つまり…七瀬・広瀬組 対 中崎・南森組の対決と言うわけだ。 まあ…これはオレの目から見ても勝敗は明らかだ。 「七瀬が二人を闇討ちしてジ・エンドと言う結末だな」 「んな事はするかっ!」 「…ひとり言にまで律儀に突っ込まんでも良いと思うんだが…」 「ばかばか星人のひとり言にもしっかりとツッコミを入れる…乙女でしか成せない技よね」 …いや、只の暇人だと思うんだが。 そんな事を言い合うオレ達に七瀬のチームメイトでありライバル(?)でもある広瀬が茶々を入れる。 「ちょっと七瀬さん…もうすぐ試合なんだから練習くらいしたら?」 「乙女は練習なんかしないものなのよ」 「…さっき影で必死にスマッシュの練習してたのは何?」(にんまり) 「た、他人の空似よっ!」 …相変らず対立しあってるなこの二人は… 広瀬は実は七瀬LOVEだと言うのに…素直じゃないですなあ。 『…一番素直じゃないのは浩平です』 …毒◯波でそんなツッコミを入れる人、嫌いです。(おい) ----------------------------- さてその頃… 「行くよ〜〜〜可愛い小悪魔♪詩子さんサーブ!」 カコーン! 「…『激甘ワッフルスマッシュ』です」 スコーン! 「何の!名づけて『脇役でまともな名前すら呼んでもらえない男の意地』!」 バコーン! 「今だよ!『だよもんなんて使わないもんアタック』!」 スパコーン! …怪しい技の応酬が更にエスカレートしていた(前回と比べてみましょう←おいおい) ----------------------------- そしてついに卓球台を挟んで睨み合う『美少女番長と野獣』と『ななぴーラブラブ♪』… って、何か様子が変だな…。 「中崎君…ちょっと聞いても良いかしら?」 「何です?七瀬さん」 「アナタの隣りに居る人…誰?」 「…南森」 「嘘ね」 …そう。中崎の隣りには…やたらガタイの良い男が立っていた。 一応「南森」と書いたお面を付けてはいるが…って、どう見ても別人やーーーーん! だが…中崎は強気の口調でこう言った。 「ふふふ…この隣りの男が中崎財閥の力を持って…さっきその辺で1時間1500円でスカウトした名も知らない通りすがりのニーチャンだとは決して言えないさっ♪」 …おい 「「中崎財閥まったく関係ないやーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」」 思わず突っ込むオレ&七瀬…ちなみに広瀬は呆れているようだ。 「うはははははははは!この“ダンディアダルト麺”こと岡田正栄様に…いや、南森様に全て任せてくれ!」 「おおっ!頼んだぞ名も知らぬニーチャン!」 それを無視して謎(?)のニーチャンと会話する中崎…って、そう言えばこいつ何処かで見たような気が… 更に聞こえるどっかで聞いたような口調の応援。 「おかだちゃんがんばるんだよ〜」 …いつの間にかギャラリーに触覚を生やした少女が混じってるし… 作者め…ついに「鈴」のキャラまで登場させたか…(別に問題は無いっ!byポン太) それはそうと…中崎、お前…憧れの七瀬を倒してどうするつもりだ。 「ふっ…俺の優勝の暁には、七瀬さんの制服を頂くつもりなのさっ♪」 …さいですか。(汗) 「と、とにかく始めるわよっ!」 額に汗を流しながらの七瀬のその声で…ついに第2試合が開始されたっ! 七瀬留美&広瀬真希 vs 中崎勉&名も知らぬ(?)謎のニーチャン 卓球バトル開始! ---------------------------- さて…その頃、本物の南森は… 「ほらっ!ぐずぐずしてないであの夕日に向かって走るのよっ!」 「…な、何で俺が…」 『スポ根に汗の似合う男の子は必須なの♪』 「それだけの理由かいっ!?」 …不幸にも深山先輩&澪にとっ捕まって、スポ根ドラマに強制参加させられていた(おい) ----------------------------- 「行くわよっ!乙女サーブ!」 ぐわっしゃーーーーーーーーん! とても乙女が放つとは思えないサーブが七瀬から撃ち出される! だが…… 「甘いわああああああーーーーーっ!」 がきぃぃぃぃぃーーーーーーーーーん! …やたらとうるさい声で七瀬の一撃を弾き返す謎のニーチャン! って、言うか…この音、聞いてるだけでは卓球やってるとはとても思えんっ! 「ねえ浩平君…いつから砲丸投げに変わったの?」 …みさき先輩の感覚すら狂わせてるし… 「それだけ凄いレベルの戦いという事だね」 そう氷上が説明する…いや、レベル云々の話では無い気がするが… 取りあえず謎のニーチャンが弾き返したボールを今度は広瀬が… 「ちょっと!七瀬さん早くどきなさいよ!」 「うるさいわね!必殺のサーブを撃つと乙女は腰にくるのよ!」 「それはアナタだけでしょ!?」 …何かごちゃごちゃやってるし… スッコーン そして…広瀬と七瀬の言い争いの間にあっさりとボールは外へ… 思いもかけぬ展開で先取点はチーム「ななぴーラブラブ♪」に入ったようだ。 「よっしゃああああああーーーーーーー!!!!」 「よくやった名も知らぬニーチャン!」 「うははははははは!この岡田様にかかれば卓球なぞ朝飯前のラジオ体操だっ!」 意味不明に喜び合うチーム中崎。(←チーム名違います) 「七瀬さん!アナタのせいで点取られたじゃない!」 「何言ってるのよ!アナタのせいでしょ広瀬さん!」 で、まだ言い争ってる広瀬・七瀬組… このチームは…パワーや個人技はあっても…チームワークが無いな。 一事が万事…こんな調子だった為… 「「な、何でこんな事になるのよっ!?」」 「ふっ…どうやら作戦通りだな」 何と第一セットは中崎率いるチーム『ななぴーラブラブ♪』が取ってしまったのだった! ここにもし住井が居たら…当然賭けを行ってるだろうから… 「ああっ!大穴が出ると…配当がああああーーーーーーっ!!!」 とか言って嘆き悲しむだろう(おい) 「そう言えば…住井君何処行ったのかな?」 「知らん」 --------------------------- 「あたしは負けない…だって七瀬なのよ!」 …セット間の休憩時間…一匹の野獣が猛っていた。 「誰が野獣かああああーーーーーー!?」 がすっ 「…いきなり殴る事無いだろう、ななぴー」 「いきなり意味不明なネーミングで呼ばないでよっ!」 どうやら予想外の苦戦に…かなり苛立ってるようだな… まあ原因は一目瞭然なんだが。 そんな風にオレと七瀬が世間話に興じていると(嘘付け)… 「………七瀬さん」 「うおっ!?広瀬か!?」 突然オレの背後から広瀬が現れた。 …ひょっとしてオレの背面取りが流行っているのだろうか?(流行ってない流行ってない) 「何なの!広瀬さん!文句なら試合の後でしてよね!」 相当苛立ってるのだろう…そう言ってさっさと卓球台に向かおうとする七瀬。 だが…次の広瀬の言葉は…意外なものだった! 「…七瀬さん…次は絶対勝ちに行きたいから…協力するわ」 「えっ?」 「な、何いいいいいいいーーーーーーっ!!??」 …ま、まさか永遠のライバルだと思われていたこの二人が…急転直下の和解なのかっ!? あ、永遠なんて無かったっけ。(おい) 「もう一度言うわ…留美…力を貸すわ」 「真希!?…本気なの!?」 …あまりの驚きに七瀬は名前で呼び合ってるのに気づかないようだ(おい) そして感動のあまり二人は… 「真希ーーーーーーーーーっ!!!」がしっ! 「留美ーーーーーーーーーっ!!!」ひしっ! …って、この展開前回にもあったような気が…(気にしないでねっ♪byポン太) ちなみにオレは…この時の広瀬の嬉しそうな顔を一生忘れないだろう。 良かったな広瀬…思いが届いて(爆) 「と、言う訳で絶対勝つわよ!真希!」 「そうね!留美っ!」 そう言い合って意気揚揚と試合に向かう二人… …今ここについに地上最強のタッグが生まれたわけだな、ようやく。 「ううっ…良い話だよね〜〜〜」(うるうる) …みさき先輩、前回に引き続いて意味不明に感動するのは止めてくれ。(汗) ------------------------------- 「…と、言う訳で俺があのちびすけに金魚すくいで復讐したわけだ」 「ほうほう…って、ようやく七瀬さん達が来たようだな」 「ふっ…この岡田様が返り討ちにしてやるわっ!」 …世間話に興じていた中崎&謎のニーチャンがこちらを向く。 そして前とは打って変った晴れ晴れした表情で卓球台の前に立つ七瀬&広瀬。 それを見た長森がオレに向かってこう言う。 「浩平…何だか七瀬さんと広瀬さん…雰囲気変わったね」 「ほう…お前もそう思うのか」 そりゃそうだ…だってあの二人が奇跡的にも協力しあうって言い合ったんだから… 「…やっぱりあの二人って…そう言う関係になったんだね」 「おいおいおいおいおいっ!」 …そう言う意味で言ってたんかい長森よ… あ、広瀬に関しては合ってるかもな。(それを言ったら終わりです) そして…ついに第2セットが始まった! 新生七瀬&広瀬組…その実力、この折原浩平がとくと目に焼き付けてやろう。 まずは広瀬のサーブから…って、何か様子がおかしい…? 「今よ…」 「今ね…」 …突然、目配せと共に同時に構えを取る七瀬&広瀬! 「「な、何ぃ!?」」 見るからに怪しい二人の行動にうめきを上げる中崎&謎のニーチャン! その一瞬の隙に…七瀬と広瀬は同時に…飛んだっ!? 「行くわよ、真希!」 「決めるわよ、留美!」 そして二人のコンビネーションから…華麗かつ凄まじい一撃が繰り出されたっ! 「「ツープラトン・スマーーーーーッシュ!!!!」」 ぐおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーー!!! 炎と衝撃波をまとったボールが一直線に敵コートに向かうっ! って、これホントにピンポン球かああああぁぁぁぁーーーーーーーっ!!?? が…それを物ともせず迎え撃つ謎のニーチャン! 「おりゃあ! 中崎シールド!!」 「ぬおっ?…って、雇い主に何ををををををーーーーーーーーっ!!!???」 …中崎を盾にして(おい) そして…最強の矛と盾(違います)の激突はっ!? ばきいいぃぃっっ!! 「ぐはあっ!! ば、ばかな…。中崎シールドをあっさりと蹴散らすとは……(ガクッ)」 「空から攻撃してくる七瀬さん…素敵だ…(ガクッ)」 …チーム中崎の敗北だった…当然といえば当然だが。 「おかだちゃん…ぶざまなんだよ」 で、触覚少女の感想…それを言ったらいけないぜお嬢ちゃん…(汗) それは置いといて…倒れたチーム中崎を尻目に喜ぶ七瀬と広瀬だが… 「やったわ…やっぱり私達が組むと無敵ねっ留美!」 「そうね…これでアタシ達の優勝は確実ね!」 …って、言うか今の攻撃はどう見ても反則やんけーーーーーーーーーーーっ!!?? 「そ、そんな事無いわよっ!」 悪あがきする乙女戦士…と、いきなりアナウンスが流れた。 『…先ほどのチーム『美少女番長と野獣』のサーブ…ボールが自軍のコートに着いてないので無効になります』 これを聞いて愕然とする七瀬&広瀬。ふっ…やはりな。 …ルールではそうなるんだよ、残念だったな…七瀬。 『よって…チーム『美少女番長と野獣』の二人には…罰として激甘ワッフル一年分が贈られます』 …………おい 「「「全然関係ねええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」」」 本日のまとめ:やっぱり茜ちゃんは強かった(結局それかいっ!) …なお、結局この試合はチーム中崎が試合続行不能になった為、判定で七瀬&広瀬組の勝ちになった。 「良かったな七瀬…力押しで勝って」 「全然嬉しくないわよっ!」 ROUND17 終〜了〜♪ ---------------------------------------------- ポン太「お久しぶりの第17話…卓球編終わらないねえ〜(^^;;;」 雪ちゃん「この調子だと…20話まで行きそうねえ」 ポン太「マジで題名変えなきゃいかんかもな(−−;;;;」 ポン太「そう言えば…WTTS様、ちょっとネタお借りしました(^^;;;;」 雪ちゃん「ルール伝授の時に一緒に書いてあったのね」 ポン太「ありがとうございます(深礼)」 雪ちゃん「それでは今日はここまでね」 ポン太「次回も多分このSSの続き…それではまた〜(^^)/」 2000.4.7 |