【97】 浩平の人生で一番長い日(前編)
 投稿者: 変身動物ポン太 <ponta001@lily.ocn.ne.jp> ( 謎 ) 2000/4/4(火)23:09


それはエイプリルフールが過ぎてからしばらく経ったある日の事…


「ふう…ようやく授業も終わったな。…帰るか」

ONEの外道主人公こと折原浩平は…いつものように下校しようとしていた。
ちなみに「今はまだ学校始まってないんじゃ…」というツッコミは無しだ。(おい)

ばばっ!

と、いきなり浩平の前に現れる複数の影!

「浩平!一体どう言う事なんだもん!」
「みゅー!」
「折原!」

…怒りの形相になった長森瑞佳、椎名繭、七瀬留美の3人だった。

「な、何だ!?いきなり…オレが何かしたのか!?」

突然のことに慌てまくる浩平…だが3人はそのまま彼につめよってくる。
先頭に立つ瑞佳が口を開く。

「胸に手を当ててよっく考えてみるんだもん!」
「こうか?」

ぴと

「あ、私じゃなくて自分の胸だよっ!」
「いや、お前らに恨まれる覚えなんてこれっぽっちもないぞ」

そう言って無意味に胸を張る浩平だったが…次の七瀬の言葉に…

「折原っ!あんた元演劇部長の深山先輩に手を出したって本当なの!」

…完全にハニワ顔になった。

(な、何でオレが深山先輩に…!?)
更に焦りまくる浩平に次々に詰め寄る…って、言うか襲いかかる3人。(おいおいおいっ!)

「浩平っ!私と言う者がありながら何で深山先輩にっ!」ぽかぽかぽか
「みゅっ!うわきはだめだもぅん!」ぱかぱか
「折原、4つ股は最低よっ!」ばきぃ!

…3人にボロベロにされる浩平…
(ぐはあ…こ、これでオレの人生も終わりなのか…)
浩平が覚悟を決めかけた正にその時っ!


「あ、椎名さん…七瀬さんのお下げにてりやきバーガーがくっついてるわよ!」


…唐突な言葉が教室に響く。
そして…当然のように無意識で反応する繭!(おい)

「みゅ〜〜〜〜♪」
「えっ?…って、ぎゃああああああーーーーーーーーっ!!!」
「あ、駄目だよ繭〜〜〜〜」

繭が七瀬のお下げに飛びつき、それを止めようとする瑞佳。
その隙にどうやら浩平は教室の外に逃げ出す。

で、教室の外に出た浩平を待っていたのは…

「み、深山先輩!?卒業した筈じゃ…しかも何故にまだ制服?」
「久しぶりね折原君…この服はちょっと訳があってね」

浩平がボコにされた原因…深山雪見その人だった。

「とにかくここじゃまずいわ…こっちへ来て!」
「わっ!引っ張らないで下さいっ!」

そんなこんなで、浩平は雪見に手を引かれて演劇部室へ向かった。

(…深山先輩の手って…やはり女の子らしいよな)

…そんな事を思いながら。


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「今は部活やってないから…ここなら多少は安全よ」
「はあ…」

浩平と雪見は演劇部室で向かい合って座っている。
と、突然雪見が浩平に頭を下げた。

「ごめんなさい、折原君」
「と、突然どうしたんだ深山先輩!?」
「実は…折原君が長森さんたちに詰め寄られた原因は…私のせいなのよ」

そう言って語り出す雪見。
心配そうな顔でじっと彼女を見つめる浩平。

「この前のエイプリルフールの時…みさきを脅かそうと思ってちょっとした嘘ついたのよ」
「…どんな嘘なんです?」

なんとなく嫌な予感がした浩平だったが…続きを促がす。
雪見は…ちょっと顔を赤くしながらこう言った。

「えーっと…『私と“浩平”はずっと前から付き合ってるのよ!』って…言ったんだけど」
「いきなり呼び捨てですかあああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!」
「そしたらみさきは…」


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「ゆ、雪ちゃんそれホントなの!?」
「ええ、本当よ」
「じゃ、じゃあ…もう雪ちゃんと折原君はそう言う関係なんだね!?」
「えっ?そ、そう言う関係って…?」
「キスは毎朝当たり前で…帰りはいつも一緒に帰ってて…」
「あ、あの…みさき…」
「挙句の果てには親にも内緒で同棲してるんだ…雪ちゃん大胆過ぎるよ〜〜〜〜」(真っ赤)
「きょ、今日はエイプリルフールだから…(汗)」
「み、みんなに報告しなきゃ〜〜〜〜!!!」

だだだだだだだだだだっ!

「……………………み、みんなって…誰?」

ひゅうう〜〜〜〜


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「そう言う事で…みさきが他の子に言いまくったみたいね」
「ちゃんと否定せんかああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!」

ため息をつく雪見と思わずエキサイトする浩平。
…そんなに大声出すと…

「…見つけました」
「あ、折原君ここに居たんだ♪」
『折原先輩は元部長と言えども渡さないの!』

…ヒロインズに見つけられますよ。

「言うのが遅いわいっ!」
「…折原君、誰に言ってるの…(汗)」

それはともかく…この狭い部室で茜・詩子・澪に追い詰められてしまった浩平&雪見…
さあ脱出なるか!?


後編に続く!
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ポン太「いきなり謎のSSを書いてしまったねえ(^^;;;;;」
雪ちゃん「これって…一応私のSSよね?」
ポン太「そうです。正真正銘混じりっけ無しの雪ちゃんSSです( ̄∇ ̄)」
雪ちゃん「何だか後編の展開が心配なんだけど…」
ポン太「さあ…どうなるんでしょうね♪」
雪ちゃん「後編は明日…みたいね」


2000.4.4