【8】 温泉ばとるろいやる!(13)
 投稿者: 変身動物ポン太 <ponta001@lily.ocn.ne.jp> ( 謎 ) 2000/3/4(土)23:10
<前回のお話(広瀬さん視点)>
ようやく私の番が回ってきたわ…じゃなくて、今回のあらすじ担当の広瀬真希よ!
七瀬さんは私の物なのよ!例え主人公の折原君だろうと誰にも渡さないわっ!
…って、そんな事聞いてない?…悪かったわね…

前回の話は…まず折原君が宴会場から逃げ出したトコから始まるわけね。
で、折原君は氷上君と出会い…これを1分15秒で撃破…と。(違う)
長森さんは…酔って招き猫(置物)を捨て猫と勘違いして…普通凍ってる猫なんていないわよ(汗)

で、色々あった後(説明無しですか広瀬さん)…
満天の星空の下で折原君と里村さんが良いムード…ふう〜熱い熱い。(苦笑)
どうやら今夜のバトルは里村さんの一人勝ち…って事ね。

今回は2日目の朝からスタート…って、もう朝?
…さすがの私も徹夜は…辛いわね。

「ぜえぜえぜえ…やるじゃない広瀬さん…ここまで私を苦しめるとは…」
「そっちこそ…七瀬さんを倒すのに徹夜までするとは…思わなかったわよ」



…………徹夜で七瀬とバトルしとったんかい…広瀬(by作者)




『温泉ばとるろいやる!』


ROUND13「朝の出来事!」





…うっ…眩しい…

重い重いまぶたを少しずつ開けていく。
どうやら…朝らしい。しかもかなり…早いようだ。
朝の光も長森に毎朝叩き起こされてる時より、幾分か暗いみたいだしな。
うーむ…こう言う旅館なんかでは普通、目が覚めるのはいつもより早くなるって言うが…本当のようだな。
何だか周りが暖かいから、自然と起きてしまったのかもしれない。

…目が覚めてしまったものは仕方ない…起きるか。

がばっ!

勢いをつけて体を起こす。ついでに周りを見まわしてみる。
って、誰かいる!?

「………」
「………」

…目があった。そいつは…

「こ、浩平…おはよう」
「…長森…何やってるんだ人の部屋で」

オレと腐れ縁の幼馴染かつだよもん星人でねこマスターでもある長森瑞佳だった。(おい)
不法侵入を見つかった猫のようになってる長森は…汗を流しつつこう言った。

「え、えーっと…浩平を起こしにね…」
「ほお〜…パジャマ姿&猫のぬいぐるみ抱えた状態でオレを起こしに来たと言うのか?」
「…はう〜〜〜〜」

焦りまくりながら悩む長森…酔って寝ぼけたのか?それとも…
ちなみにパジャマの柄は子猫がプリントされた奴だ。(聞いてない)

「ほほう…オレを襲いに来たんだな?ふっ…夜這いとは長森も大胆になったものだ」

オレがそう言うと長森は顔を真っ赤にして…

「ち、違うもん!決して浩平の布団の中にこっそり入って浩平が起きたら「既成事実だもん」とか言って物にしようとか考えてないもん!って、あっ!?」

…あっさり自爆した。
長森…そう言う危険な手段は止めてくれ(大汗)

「………」
「………」

で、しばらく無言になるオレと長森。
その時…モゾモゾとオレの左隣で何かが動いた。

「「!?」」

…そしてオレの隣−つまり布団の中−から金色の物体(おい)が現れた。

「…おはようございます、浩平」

出てきたのは…皆さんの予想どうりパジャマ姿の茜だった。
ちなみに茜のパジャマの柄は…暴走ハムスター(主)…どこで手に入れたんだよ(汗)
って、茜!?
……な、何で茜がここ(オレの布団)に…!?
あ、そう言えば昨日森で迷ってた時に一緒にいたな…だから…

「ようやく旅館に着いた時の嬉しさのあまり浩平は私を布団に…(ぽっ)」
「何いぃぃぃぃぃーーーーーーーーっ!!!???」

頬をほんのり赤く染めながらそう言う茜…マジかい?
と、オレの背後から…

グオオオオオオ…

…物凄いプレッシャー感じるんですけど…(大汗)
恐る恐る振り向いてみると…

「こ〜〜〜う〜〜〜へ〜〜〜い〜〜〜!!!」

…長森が夜叉のような形相になってるーーーーーーーーーっ!!???
ほとんど怒った事の無い長森でもこうなるのか…
オレが何となく命の危険を感じた時…

「…ここは私に任せてください」

そう言って茜がオレの前に出る…当然長森と相対する格好になる。

「そこをどいてよ里村さん!」
「…嫌です」

凄まじい気迫の長森と静かな闘気をまとう茜…
正におねヒロインの龍虎対決…両方ともパジャマ姿だが(汗)
両者の睨み合いは全くの互角…

「…もう「勝負」は付いてるんですよ…長森さん」
「くっ…まだだもん!」
「往生際が悪いです」
「違うもん!」

…ではなく、どうやら茜の方が優勢らしい。…どっちが勝っても血見そうで嫌だな。(大汗)
こんな感じでオレが対決の行方を見守っていると…

ゴソゴソ

…今度はオレの右隣から…

「みゅ〜」
『もう朝なの?』
「朝ご飯…なのかな?」

…繭、澪、みさき先輩が現れた。…もちろん全員パジャマ姿だ。
トコトン書くが…それぞれのパジャマ柄は、繭はハンバーガー模様・澪は握り寿し・みさき先輩はカレー…
みんな食べ物関係かい…って、何でオレの布団からみんな出てくるねーーーーーーん!?

「みゅ〜…こーへーが無理やり…」(ぽっ)
『折原先輩が連れ込んだの』(ぽっ)
「…浩平君って…大胆だよね」(ぽっ)

…みんな揃いも揃って赤くなるなあああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!

「浩平…今日と言う今日は堪忍袋の尾が切れたよ…」
「…私だけじゃなかったんですね」

長森に続いて茜も夜叉みたいになってる…(汗)
ぐはあ…プレッシャーも2倍になってるし…これはマジでヤバイかな…

『折原浩平、無実の罪で没。享年17歳』

…ああっ!また物凄く嫌な墓碑銘が頭に浮かぶうぅぅぅぅーーーーーーっ!!!
みさお…お兄ちゃんまたそっち行くかも…
そんな感じでオレが最後の思考(おい)をしていた正にその時!


がらっ!

部屋の戸が開いて…

「みさきに上月さん…夜這い作戦上手く行った?」
「茜、やっほ〜♪この詩子さん考案作戦「既成事実でGO!」(おい)は成功した?」

…深山先輩と詩子が顔を出してそう言ったりして…
さらに繭の懐から携帯が転がり出てきて…いきなり通話状態になった。この声は…華穂さんか?

「繭?折原さんをパジャマで「のうさつ」できた?」

………………おい

取りあえず…みんなの顔を見まわしてみる。

「…ばれてしまいましたね」
「みゅ…悪気はなかったんだもぅん…」
『ごめんなさいなの』
「こ、浩平君…良かったら朝ご飯半分持ってって良いよ…」

…ついでに深山先輩と詩子の顔を見る。

「あ、まさかホントに実行するなんて思わなかったから…」
「…うーん、作戦失敗か…今度はうまくやらなきゃね♪」

…お前ら…



「……みんな長森と同じかいぃぃぃぃぃーーーーーーーーっ!!!」




「きゃ〜〜〜〜折原君が怒った〜〜〜〜♪」

どたどたどた…

詩子の声と共にみんなどたどたと部屋を出ていく…ああ、何か疲れた…
と、一人だけ誰かが残っているのが分かった。

「こ、浩平…怒ってる?」

…長森だ。
さっきとは打って変わって…神妙な顔つきをしてオレの顔を見ている。
…まあ…長森は自分で考えて自分でやったんだし…でも簡単に許すのも…

オレは無言で長森の横を通りすぎる。

「浩平…」

長森の泣きそうな視線がオレを追うのが分かった。
オレは振りかえらず入り口まで歩き…そこで立ち止まる。
そして…極力いつもの口調で…

「…朝飯食いに行かないのか?長森」

そう言って振りかえる。
長森は一瞬ポカンとしていたが…やがて泣き笑いの表情を作って…

「分かったよ、浩平」

…オレの横に並んだ。


さて…今日も一日…何が起こるんだか…


そんな思いを胸に…宴会場(朝食もそこで取る事になったらしい)へ向かうオレだった…


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その頃…宴会場では…


「…詩子のせいで失敗しました」
「茜〜ごめん〜〜」
「…やっぱり地道に浩平の心を掴む事にします」

茜は新たな気持ちで浩平争奪戦を迎える事を決意していた。


「雪ちゃん…やっぱり出遅れた者は何やっても無駄なのかな?」
「何言ってるのみさき!まだ2日目の朝よ!」
『澪は諦めないの!』

みさき先輩&澪もまだ諦めてないようだ。


「みゅ〜」
「失敗したの繭?…でもまだ折原さんにロ◯心がある限り…アナタにもチャンスはあるわよ♪」
「みゅっ♪」

…華穂さんが繭に携帯で次の策を与えていた。(おい)


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で……

「ああっ!今回登場シーンこれだけなのアタシっ!?」
「どうしたの七瀬さん…ぼやいてないでかかってきなさいっ!」

…結局未だに七瀬は広瀬と戦い続けていた…(おいおいおいっ!)


ROUND13 終〜了〜♪
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ポン太「今回は瑞佳がポイント稼ぎましたね〜(^^)」
雪ちゃん「前回勝利の里村さんは…一気に勝負を決めに来て…失敗したって所ね」
ポン太「前回見て「もう茜の勝ちか?」と思ったアナタ…まだまだ温泉ばとるは続くんですよ( ̄∇ ̄)」
雪ちゃん「引き伸ばすわね…」
ポン太「密かにギャグ連載SSの最長記録狙ってたりする…(爆)」

ポン太「と、言う訳で新SS掲示版にようやくカキコできたね〜(^^;;;;;;」
雪ちゃん「ホントは見つけた瞬間…取りあえずなSS投稿しようとしたみたいね」
ポン太「でも…さすがにそれを投稿するのは止めました( ̄∇ ̄)…没SSにしようとした奴だったし(爆)」
雪ちゃん「ふーん」

ポン太「と、言った所で後書きは終わりっ♪」
雪ちゃん「次回投稿は…不明みたいね」
ポン太・雪ちゃん「それでは〜」


2000.3.4