【8】 温泉ばとるろいやる!(13) |
<前回のお話(広瀬さん視点)> ようやく私の番が回ってきたわ…じゃなくて、今回のあらすじ担当の広瀬真希よ! 七瀬さんは私の物なのよ!例え主人公の折原君だろうと誰にも渡さないわっ! …って、そんな事聞いてない?…悪かったわね… 前回の話は…まず折原君が宴会場から逃げ出したトコから始まるわけね。 で、折原君は氷上君と出会い…これを1分15秒で撃破…と。(違う) 長森さんは…酔って招き猫(置物)を捨て猫と勘違いして…普通凍ってる猫なんていないわよ(汗) で、色々あった後(説明無しですか広瀬さん)… 満天の星空の下で折原君と里村さんが良いムード…ふう〜熱い熱い。(苦笑) どうやら今夜のバトルは里村さんの一人勝ち…って事ね。 今回は2日目の朝からスタート…って、もう朝? …さすがの私も徹夜は…辛いわね。 「ぜえぜえぜえ…やるじゃない広瀬さん…ここまで私を苦しめるとは…」 「そっちこそ…七瀬さんを倒すのに徹夜までするとは…思わなかったわよ」 …………徹夜で七瀬とバトルしとったんかい…広瀬(by作者) 『温泉ばとるろいやる!』 ROUND13「朝の出来事!」 …うっ…眩しい… 重い重いまぶたを少しずつ開けていく。 どうやら…朝らしい。しかもかなり…早いようだ。 朝の光も長森に毎朝叩き起こされてる時より、幾分か暗いみたいだしな。 うーむ…こう言う旅館なんかでは普通、目が覚めるのはいつもより早くなるって言うが…本当のようだな。 何だか周りが暖かいから、自然と起きてしまったのかもしれない。 …目が覚めてしまったものは仕方ない…起きるか。 がばっ! 勢いをつけて体を起こす。ついでに周りを見まわしてみる。 って、誰かいる!? 「………」 「………」 …目があった。そいつは… 「こ、浩平…おはよう」 「…長森…何やってるんだ人の部屋で」 オレと腐れ縁の幼馴染かつだよもん星人でねこマスターでもある長森瑞佳だった。(おい) 不法侵入を見つかった猫のようになってる長森は…汗を流しつつこう言った。 「え、えーっと…浩平を起こしにね…」 「ほお〜…パジャマ姿&猫のぬいぐるみ抱えた状態でオレを起こしに来たと言うのか?」 「…はう〜〜〜〜」 焦りまくりながら悩む長森…酔って寝ぼけたのか?それとも… ちなみにパジャマの柄は子猫がプリントされた奴だ。(聞いてない) 「ほほう…オレを襲いに来たんだな?ふっ…夜這いとは長森も大胆になったものだ」 オレがそう言うと長森は顔を真っ赤にして… 「ち、違うもん!決して浩平の布団の中にこっそり入って浩平が起きたら「既成事実だもん」とか言って物にしようとか考えてないもん!って、あっ!?」 …あっさり自爆した。 長森…そう言う危険な手段は止めてくれ(大汗) 「………」 「………」 で、しばらく無言になるオレと長森。 その時…モゾモゾとオレの左隣で何かが動いた。 「「!?」」 …そしてオレの隣−つまり布団の中−から金色の物体(おい)が現れた。 「…おはようございます、浩平」 出てきたのは…皆さんの予想どうりパジャマ姿の茜だった。 ちなみに茜のパジャマの柄は…暴走ハムスター(主)…どこで手に入れたんだよ(汗) って、茜!? ……な、何で茜がここ(オレの布団)に…!? あ、そう言えば昨日森で迷ってた時に一緒にいたな…だから… 「ようやく旅館に着いた時の嬉しさのあまり浩平は私を布団に…(ぽっ)」 「何いぃぃぃぃぃーーーーーーーーっ!!!???」 頬をほんのり赤く染めながらそう言う茜…マジかい? と、オレの背後から… グオオオオオオ… …物凄いプレッシャー感じるんですけど…(大汗) 恐る恐る振り向いてみると… 「こ〜〜〜う〜〜〜へ〜〜〜い〜〜〜!!!」 …長森が夜叉のような形相になってるーーーーーーーーーっ!!??? ほとんど怒った事の無い長森でもこうなるのか… オレが何となく命の危険を感じた時… 「…ここは私に任せてください」 そう言って茜がオレの前に出る…当然長森と相対する格好になる。 「そこをどいてよ里村さん!」 「…嫌です」 凄まじい気迫の長森と静かな闘気をまとう茜… 正におねヒロインの龍虎対決…両方ともパジャマ姿だが(汗) 両者の睨み合いは全くの互角… 「…もう「勝負」は付いてるんですよ…長森さん」 「くっ…まだだもん!」 「往生際が悪いです」 「違うもん!」 …ではなく、どうやら茜の方が優勢らしい。…どっちが勝っても血見そうで嫌だな。(大汗) こんな感じでオレが対決の行方を見守っていると… ゴソゴソ …今度はオレの右隣から… 「みゅ〜」 『もう朝なの?』 「朝ご飯…なのかな?」 …繭、澪、みさき先輩が現れた。…もちろん全員パジャマ姿だ。 トコトン書くが…それぞれのパジャマ柄は、繭はハンバーガー模様・澪は握り寿し・みさき先輩はカレー… みんな食べ物関係かい…って、何でオレの布団からみんな出てくるねーーーーーーん!? 「みゅ〜…こーへーが無理やり…」(ぽっ) 『折原先輩が連れ込んだの』(ぽっ) 「…浩平君って…大胆だよね」(ぽっ) …みんな揃いも揃って赤くなるなあああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!! 「浩平…今日と言う今日は堪忍袋の尾が切れたよ…」 「…私だけじゃなかったんですね」 長森に続いて茜も夜叉みたいになってる…(汗) ぐはあ…プレッシャーも2倍になってるし…これはマジでヤバイかな… 『折原浩平、無実の罪で没。享年17歳』 …ああっ!また物凄く嫌な墓碑銘が頭に浮かぶうぅぅぅぅーーーーーーっ!!! みさお…お兄ちゃんまたそっち行くかも… そんな感じでオレが最後の思考(おい)をしていた正にその時! がらっ! 部屋の戸が開いて… 「みさきに上月さん…夜這い作戦上手く行った?」 「茜、やっほ〜♪この詩子さん考案作戦「既成事実でGO!」(おい)は成功した?」 …深山先輩と詩子が顔を出してそう言ったりして… さらに繭の懐から携帯が転がり出てきて…いきなり通話状態になった。この声は…華穂さんか? 「繭?折原さんをパジャマで「のうさつ」できた?」 ………………おい 取りあえず…みんなの顔を見まわしてみる。 「…ばれてしまいましたね」 「みゅ…悪気はなかったんだもぅん…」 『ごめんなさいなの』 「こ、浩平君…良かったら朝ご飯半分持ってって良いよ…」 …ついでに深山先輩と詩子の顔を見る。 「あ、まさかホントに実行するなんて思わなかったから…」 「…うーん、作戦失敗か…今度はうまくやらなきゃね♪」 …お前ら… 「……みんな長森と同じかいぃぃぃぃぃーーーーーーーーっ!!!」 「きゃ〜〜〜〜折原君が怒った〜〜〜〜♪」 どたどたどた… 詩子の声と共にみんなどたどたと部屋を出ていく…ああ、何か疲れた… と、一人だけ誰かが残っているのが分かった。 「こ、浩平…怒ってる?」 …長森だ。 さっきとは打って変わって…神妙な顔つきをしてオレの顔を見ている。 …まあ…長森は自分で考えて自分でやったんだし…でも簡単に許すのも… オレは無言で長森の横を通りすぎる。 「浩平…」 長森の泣きそうな視線がオレを追うのが分かった。 オレは振りかえらず入り口まで歩き…そこで立ち止まる。 そして…極力いつもの口調で… 「…朝飯食いに行かないのか?長森」 そう言って振りかえる。 長森は一瞬ポカンとしていたが…やがて泣き笑いの表情を作って… 「分かったよ、浩平」 …オレの横に並んだ。 さて…今日も一日…何が起こるんだか… そんな思いを胸に…宴会場(朝食もそこで取る事になったらしい)へ向かうオレだった… ---------------------------- その頃…宴会場では… 「…詩子のせいで失敗しました」 「茜〜ごめん〜〜」 「…やっぱり地道に浩平の心を掴む事にします」 茜は新たな気持ちで浩平争奪戦を迎える事を決意していた。 「雪ちゃん…やっぱり出遅れた者は何やっても無駄なのかな?」 「何言ってるのみさき!まだ2日目の朝よ!」 『澪は諦めないの!』 みさき先輩&澪もまだ諦めてないようだ。 「みゅ〜」 「失敗したの繭?…でもまだ折原さんにロ◯心がある限り…アナタにもチャンスはあるわよ♪」 「みゅっ♪」 …華穂さんが繭に携帯で次の策を与えていた。(おい) -------------------------- で…… 「ああっ!今回登場シーンこれだけなのアタシっ!?」 「どうしたの七瀬さん…ぼやいてないでかかってきなさいっ!」 …結局未だに七瀬は広瀬と戦い続けていた…(おいおいおいっ!) ROUND13 終〜了〜♪ ----------------------------------------------------- ポン太「今回は瑞佳がポイント稼ぎましたね〜(^^)」 雪ちゃん「前回勝利の里村さんは…一気に勝負を決めに来て…失敗したって所ね」 ポン太「前回見て「もう茜の勝ちか?」と思ったアナタ…まだまだ温泉ばとるは続くんですよ( ̄∇ ̄)」 雪ちゃん「引き伸ばすわね…」 ポン太「密かにギャグ連載SSの最長記録狙ってたりする…(爆)」 ポン太「と、言う訳で新SS掲示版にようやくカキコできたね〜(^^;;;;;;」 雪ちゃん「ホントは見つけた瞬間…取りあえずなSS投稿しようとしたみたいね」 ポン太「でも…さすがにそれを投稿するのは止めました( ̄∇ ̄)…没SSにしようとした奴だったし(爆)」 雪ちゃん「ふーん」 ポン太「と、言った所で後書きは終わりっ♪」 雪ちゃん「次回投稿は…不明みたいね」 ポン太・雪ちゃん「それでは〜」 2000.3.4 |