温泉ばとるろいやる!(11)
投稿者: 変身動物ポン太  投稿日: 2月25日(金)23時07分
<前回のお話(瑞佳さん視点)>
こんにちわ、今回のあらすじ担当の長森瑞佳だよ。
え?貴方が噂のだよもん星人ですか?…だよもん星人じゃないもん!
う〜そんな事言いふらしたの浩平だね…後でお仕置きだもん!
毎朝5時に強制的に起こすもん!帰り道に毎回クレープ奢らせてやるもん!(…ある意味羨ましいぞ)
ふ〜〜〜〜〜〜!!!(←威嚇らしい)

…あ……取り乱しちゃった。(あたふたあたふた)
えーっと…えーっと…(大汗)

…前回のお話は、浩平が私達のいる露天風呂に乱入して来た所から始まるんだけど…
間欠泉が噴き上がったり突然熊が住井君になったりして大変だったんだよ。(…意味わかんないです瑞佳さん)
そして…全ての元凶の住井君を浩平と私達で成敗して終わったんだよね?(…何か違う(汗))
…あの時の浩平、ちょっとカッコ良かったかも(ぽっ)
あ、聞いてました?…はう〜(真っ赤)

と、取りあえず今回はその続きで宴会場からスタートなんだよ。
…浩平をゲットするのは私なんだもん…(ぼそっ)



『温泉ばとるろいやる!』


ROUND11「宴会場は爆発だっ!」



…あらすじでは全く触れられていないが…前回までで露天風呂は壊滅状態だ。(はよ言え)
よって…今オレがする事は…ない。
さすがに覗き魔住井を制裁するのも飽きたしな…(おい)

「…散々ボコにしといて言う事はそれだけか…」

オレの後ろで覗き魔が何か言ってるようだが…取りあえず無視だ。(当然)
と、いきなり部屋の戸が勢い良く開かれた。

「浩平君〜夕ご飯一緒に食べよ〜〜〜〜♪」

…みさき先輩だ。
一緒にって…もしかして二人っきりで!?


 -------妄想開始(←おい)-------


「浩平君と二人っきりでディナーを食べれるなんて夢のようだよ」(…いつからディナーになった(汗))
「そうだな…みさき」
「だけど…この後は私を食べてくれる?」
「…もちろんだよみさき…」

…そして熱い夜が更けていく…(おいおいおい)


 -------妄想終了〜------------


…ま、まさかこんな展開になるんじゃないだろうな…(ならんならん)
いきなり考え込んだオレにみさき先輩の次の言葉が聞こえた。

「みんな宴会場で待ちくたびれてるんだよ、浩平君達も早く来てくれないと」

…そう言う事ね。
って、いつから宴会場で食べる事に決まったんだ?
こう言う旅館では普通個々に部屋で取るんじゃないか?

「…ふふふ、折原。その事は忘れてこれを見ろ」

いつの間にか復活した住井がオレに何かを見せる。…一体何だよ。


『せくしー折原君と行くらぶらぶ温泉ツアー(はぁと)旅のしおり』

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@第5項
 宿での食事は宴会場で皆で取る。
 もちろんその席でのお酒は欠かせない。
 そして誰かヒロインを酔い潰してその後は…

 …そして熱い夜が更けていく…(またそれかいっ!)
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………………おい。

「どうだ、完璧な計画だろう?」

そう言って無意味に胸を張る住井。
……………………制裁を再開するとしよう。(許可します)


ボカバキガガーーーーン!!


「…何か凄い音がしたよ?」
「気のせいだ。先輩、宴会場へ行くぞ」
「うん♪」

…オレはみさき先輩と“二人”で宴会場へ向かった。

「ま、待て折原…」
「…誰か人の声がするような気がするよ」
「気のせいだ」


 −−−−−−−−−−−−−


そんなこんなでオレは宴会場へ到着した。
中に入ると…みさき先輩の言った通りみんなが既に席について待っていた。

「遅いわよ折原」

一番近くに居た七瀬がそう言う。

「悪い悪い、ちょっと国連の名の元に制裁活動をしてきたんでな」
「…訳わかんないけど…分かったような気がするわ」

一応納得したような顔をする七瀬の横に…席の空きを見つけてオレは座る。
すると何故か向かいに居た長森と茜が少し落胆したような表情をした。…何だ?

「…ううっ…浩平の横に座るのは私の筈だったんだよ…」
「…今日はクジ運が悪かったです」

…そうやって呟く向かいの二人…
真横の得意そうな七瀬の顔と合わせて考えるに…何か一悶着あったようだが…
…深く考えるのは止そう。(汗)


よくよく見ると今夜の夕食は…温泉宿らしく結構豪華だ。
海の幸山の幸が満載で…って、この旅館は山にも海にも近くない筈なのに…まあ良いけど。
刺身はもちろん何故か蟹一匹まで付いてる料理はかなり美味そうだ。

…が、何で茜の所にはワッフルが付いてるんだろう?
長森の膳には…クレープみたいなのも見える。
みさき先輩には…何故カレーが…
澪にはお寿司、繭には照り焼きバーガーが付いてるし。
で…隣の七瀬には…キムチラーメンが…って、何でやねーーーーーーーーん!

「良くわかんないけど…宿の主人からのサービスだって」

七瀬がそう答えてくれる…髭兄(宿の主人)…何故ヒロインズの好物を知ってるんだよ…(汗)
そうオレが思った時…宴会場にやたらデカイ声が響きわたる。
…やはり詩子だった。

「全員揃ったところで…みんなで乾杯と行きましょ〜♪」

…全員は揃ってないと思うんだが…まっ、良いか。(おい)
それじゃ色々あったけど…


『かんぱ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!』
「みゅ〜〜〜〜〜〜♪」


そう言ってみんな手にしたコップを口にする。
よし、オレも飲むか…そのままコップの中身を口の中に…って、おい。

「…これって…酒?」

…いきなり酒とは…これも宿からのサービスなんだろうか?

「サービスらしいわよぉぉ〜〜〜〜〜」

早くも顔を真っ赤にした七瀬がそう言ってガバガバと一升瓶から酒をコップに注いでいる。
…こいつ酒乱か?
と、向かいでも何かが変わっていた。

「里村さん!今日と言う今日は一言言わせてもらうもん!」
「…ひょっとして浩平の事ですか?」
「ひょっとしてじゃなくてもそうだもん!」

長森もあっさり酔ったか…(汗)
…茜は平気そうだけど、挑まれたら受けるタイプみたいだしな。(あくまでこのSS設定)

「ちわ〜〜〜〜っす。遅れてしまったぜ」

ようやく住井が現れる…だが。

「住井く〜〜〜〜〜〜ん、一緒に飲も〜〜〜〜〜♪」
「ぬおっ!?柚木!?ぐぼおっ!?」
「はい飲んだ飲んだ〜〜〜♪」
「ぐぼっげあはうごおおおおおお!!???」

…酔った柚木に捕まって口に一升瓶押し当てられてるし…
どうなるんだろうこの後…(汗)


 ---------30分後----------


…今オレは宴会場にいる。


「里村さん!浩平は私のものなんだよっ!」
「…私の『所有物』です」
「何言ってるの!折原は私の…って、ぎゃああああーーーーーーーーっ!!!」
「みゅ〜〜〜♪」
「雪ちゃ〜〜〜〜ん♪お代わり〜〜〜♪」
「って、いつの間に酒瓶振りまわしてるのみさきっ!」
「んあ〜〜〜〜!兄さん覚悟〜〜!!!この日本刀を食らえ〜!!」
「俺は住井だっ!ふっ…蟹の足の刀なんて怖くないぜっ!」
「みんな楽しそうだねっ♪じゃ、私達も楽しもうね澪ちゃ〜ん(はぁと)」
『柚木先輩の眼と口と鼻と動きがが怖いの』(ふるふる)


…狂乱と喚声で満たされた宴会場に。


周りに関わると怖いので…取りあえず一人で料理をつつくとするか…
まずは刺身から…と思ってオレが箸を付けようとすると…

『美味しそうなの』

…いつの間にか詩子の魔手から逃れたらしい澪がオレの横にちょこんと座っていた。
そう言えば澪は…お寿司とか刺身が好物だったよな。でも…他人の物を欲しがるのは良くないと思うぞ。

『…川名先輩に食べられたの』(えぐえぐ)

…なるほど。(汗)
じゃあ少し分けてやっても良いかな…って、おい。

「…何、口を開けて待ってるんだ?澪…」

よくよく見ると澪は可愛い口を開いて…何か待っているようだった。
オレがジッと見ていると…澪は口を閉じてスケッチブックに書き込んだ。

『折原先輩に食べさせて欲しいの』(ぽっ)

…おいおい。それではまるで新婚さんではないか…ちょっと逆だけど。
オレがそう思ってると…澪はジリっとオレに近づいてきた。

『と、言う訳でお願いなの♪』
「…オレに拒否権は無いのか?」
『これも運命なの』

…何か今日の澪はダーク入ってないか?
こんなに周りに人の眼がある所でそう言う事はやりたくないんだが…
って、言うか100%誰かにきつーいツッコミを受けるだろう。(特に論争してる3人あたり)
仕方ない…こう言う場合は…

「詩子…澪はここだぞ」
「あ、澪ちゃ〜ん♪ここに居たんだね♪」

…やはり詩子…呼べば現れるな。
ズルズルズル…そして澪を引きずっていく詩子。

『残念無念なの〜』
「うふふふふふ……さあ詩子さんの部屋へ行こうね〜〜♪」
「ちょっと!ウチの部員に何するするつもりよっ!」

…深山先輩まで行ってしまった…良いんだろうか?(良くない)
後は…向こうで対決してる髭&住井くらいか…

「んあ〜覚悟〜!!」
「何の!」

ガシイッ!

髭の持つ蟹の足と住井の持つ魚の骨が交錯する!って、おい。
…二人ともそれなりに酔ってるよーだ。(おい)そして…

「んあ〜…ここでは狭い…外で勝負だ〜〜〜〜」
「望む所だっ!」

…そう言い合って外へ飛び出していく2人…寒いぞ、外は。(汗)
まあ良いか…これでようやくゆっくりと食事ができるしな…

「浩平!」
「…浩平」
「折原っ!」
「みゅ〜〜〜♪」

…まだ無理そうだ。
さっきまで睨み合ってた長森&茜&七瀬(+オプション繭)が…オレを同時に呼んだのだ。
…何で呼ばれたのかは分かるような気がするけど…一応聞いてみるか。(汗)

「…何だ?」

「浩平はこの仲で誰が一番好きなの!?」
「…私ですよね」
「当然アタシよね!」
「みゅ〜〜〜♪繭だもぅ〜ん」

そう言ってズイッと前に出てくる4人…やはりそれかい…(大汗)
こう言う場合は…全員好きだとか言ってごまか…

「…「全員好き」は認めません」

…ぐあ、読まれてるし…。
ど、どうすれば良いんだ!?もう頼れる人は居ないし…絶体絶命か!?

「さあ答えて浩平!」
「…お願いします」
「折原!決断の時よ!」
「言うんだもぅ〜ん♪」

詰め寄ってくる4人…こうなったら何でも良いから言うしかないのか!?
そう覚悟したオレの背後から…いきなり誰かが現れた!


ビリイイィィィィィィィ!!!


障子を破って現れたその正体は……


「んあ〜酒を飲ませて油断した所を叩く…完璧な作戦だ。と、言う訳で茂雄(髭)…覚悟っ!」


…現在髭と兄弟ケンカ中でありこの宿の主人でもある…髭の兄(第5話参照)だった。
…だから酒なんか出したんかい…
だが…出るタイミング悪すぎたな。
そして…この瞬間、この男の運命は決まった。

「邪魔だもん!」
「…嫌です」
「乙女の邪魔しないでよーーーーーーーっ!!!」
「みゅっ?」

…今の内に逃げるとするか…


 −−−−−−−−−−−−−


間の悪い髭兄vsヒロイン4人衆…戦闘開始!



ズゴオオオオオオ−−−−−−−−−−−−−−ン!!!


「んあ〜〜〜〜〜!!!???今日の所は引き分けにしといてやる〜〜〜〜〜!!!!」


…あっさり吹き飛ばされる髭兄。
戦いを終えた4人は振りかえって再度浩平に詰め寄ろうとするが…

「さあ、浩平返事を…って、居ない!?」
「…逃げられました」
「追うわよっ!」
「みゅっ!」

だだだだだだだだだっ!


浩平を追って宴会場を出ていく4人…そして残されたのは…


「…何か誰も居なくなって寂しいけど料理は美味しいよ〜〜〜」


…みさきさんが一人で食事量の自己記録更新をしていた…



ROUND11 終〜了〜♪
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<次回予告!>
宴会場から逃亡する浩平!
追うヒロイン達!
さらに出没する脇役ボーイズ!

「…星が綺麗だな…」

最後に浩平とツーショットになって夜空を見上げれるのは・・・誰だ!?

次回「夜は一人じゃ寂しくてっ♪(仮)」お楽しみに〜♪
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ポン太「思考錯誤の末、ようやく上がった第11話です〜…何か最近投稿ペース遅いな(−−;;;;」
雪ちゃん「…開き直って「私は週1ペースで投稿だっ!」とか言ってみる?」
ポン太「うーん…それは嫌だな〜(^^;;;投稿ペースが安定してるのがウリだったのにそれは…(−−;;;」
雪ちゃん「もう安定してない気がするんだけど…」
ポン太「ぐふうっ!(吐血)…でも努力は怠るまい(−−;;;;;」

ポン太「んでは近い内に感想SSでお会いしましょう〜。…感想は書かねば(^^;;;;」
雪ちゃん「みのりふ様やひさ様に刺激受けたみたいね…」
ポン太・雪ちゃん「それでは〜」


2000.2.25