温泉ばとるろいやる!(10)
投稿者: 変身動物ポン太  投稿日: 2月19日(土)23時07分
<前回のお話(茜ちゃん視点)>
…こんばんわ、今回のあらすじ担当の里村茜です。
前回のお話は…私は出てきてないので分かりません。
…それでは。(おいおいおいっ!)

…冗談です。
前回は浩平が露天風呂で広瀬さんに出会った所から始まりましたが…
…最後で浩平は熊に追い回されてたようです。…何故でしょうね?(…さあ(汗))
そして…焦った浩平は長森さんや七瀬さんの居る『噴泉の湯』に熊ごと乱入したみたいです。
今回のお話はその続きですね…私は登場できるんでしょうか?
それでは開幕です。

…え?私の入浴シーンはいつ…ですか?…浩平だけには教えるかもしれませんね(ぽっ)



『温泉ばとるろいやる!』


ROUND10「これがホントの温泉ばとるろいやる!」



「うーん…絶景かな」
「こ、浩平…ジロジロ見ないでよ〜〜〜〜」
「小さい頃は一緒にお風呂に入った仲じゃないか」
「入ってないよ〜〜〜〜」

オレこと折原浩平は今…長森の裸体を鑑賞している。(羨ましい…かも)

「裸じゃないもん!タオル巻いてるもん…(ぽっ)」
「うーむ、こんなに成長してるとは…お父さんは嬉しいぞ」
「浩平〜〜〜〜〜(汗)」

恥ずかしそうにタオルを手でしっかり握って体を隠している長森…
…これはこれで結構…って、何でこいつに欲情してるんだオレは。

「みゅ〜〜〜♪浩平〜〜〜繭も見て〜〜〜♪」
「繭!自分を安売りしちゃ駄目よっ!」

…で、オレに飛びつこうとしてる繭とそれを止める七瀬…
うんうん、仲が良くて良い事だな。
ちなみに繭は何故かスクール水着を着ている…作者の趣味か?(…違うっ!byポン太)


「…お…り…はら…助けん…かい」


…後ろから地獄の底から響いてくるような声が聞こえたような気がしたが…

「繭、後でコーヒー牛乳買ってやろうか?」
「みゅ〜イチゴ牛乳が良い♪」
「私は普通の牛乳が良いな」
「乙女だったらフルーツ牛乳よね」

…オレ達は平和な会話を楽しむ事にした。平和が一番だな、うん。
今夜の食事はどんなんだろう…きっとまだ見ぬ海の幸山の幸が一杯な…


「って、現実逃避してるんじゃねえーーーーー!!!」
南森がそう叫ぶ!

「グオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーー!!!」
奴の後ろから追い掛けている『獣』が咆哮する!


…そう、今オレ達は何の前触れもなく現れた熊に襲われているのだった…
こういう場合に頼りになるのは…

「と、言う訳で七瀬。いつもの様にちゃっちゃと片付けてくれ」
「出来るかっ!」
「な、何!?『熊殺し』の異名は嘘偽りだったのか七瀬!?」
「いつ何処で誰がンな事ほざいたのよっ!?」
「そう…あれは12年前の朝顔海岸…夕焼けが美しい昼だった…」
「壊れるなっ!」

…仕方ない、七瀬が駄目なら…

「長森、猫マスターのお前の事だ。あの熊も調略できるだろう」
「…無理だよ」

…えーっと…後居るのは…

「繭…は無理か」
「みゅっ?」

…と、言う事は…

「ぐあっ!全ての可能性は閉ざされてしまった!」
「…最初から意味無い可能性ばかり模索してたような気がするよ」
「現実逃避ばっかしてたような気がするわね」
「…それはお前らも同じだろうが…」
「みゅっ♪」

取りあえず…今オレ達が悠長に話し合っていられるのは…

「うわあああああああーーーーーーっ!!!来るなーーーーーーーっ!!!」
「グオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!」

どたどたどた…

中崎&南森が熊を引き付けてくれているからだ。
…ありがとう友よ…君達の犠牲は無駄にはしないよ…(それだけかい!)

「まだ死んでねえっ!って、言うか誰がお前の為に…」
「中崎く〜ん、私の為に頑張って♪」
「…任せてください七瀬さん!」

…七瀬ナイスだ☆

「危機の時には必ず助けてくれる人が居る…乙女の特権ね」

…それは違う。

「と、取りあえず逃げようよ!」
「でも…入り口は熊に抑えられているんだぞ?」

そう…中崎&南森が追い掛け回されてる間に逃げられないのはそのせいだ。

「南森君!もっと右に逃げて!」
「む、無茶言わないで七瀬さん…」

七瀬が中崎&南森を誘導して退路を確保しようとしたが…無理だったようだ。
やはり遠隔操作は難しいか…(おい)
と、七瀬がオレの方を見て言った。

「そうだ折原…アンタの例の光線で熊倒せないの?」
「…あれは一日一回の大技だから無理だ…住井へのツッコミで使ってしまったからな(第4話参照)」
「そうなの?」

うむ…オレの外道奥義…あれはそうみだりに撃てる代物ではないのだ。
って、そう言ってられる場合では無い。

「そうだ…広瀬は何処だ!?」
「えっ?広瀬さん来てるの?」

そう…どうやって湧いて出たのかは知らんが…広瀬がここに来てるんだよな。
七瀬捕獲用に機雷を持ち込んだ奴のことだ…他にも武器を持っている可能性は大だ。
ここに来るって言ってたし。
そうオレが付け加えると…七瀬が口を挟んできた。

「ああ、広瀬さんならこれ私に渡して帰ったわよ」

そう言って七瀬はオレに何かを見せる。
可愛い封筒…ハート型のシールで留めてあるみたいだな。って、これって…

「…うふふふ…広瀬さん、この私に果たし状を突き付けてくるとは良い度胸ね…」

そう言って不適に笑う七瀬。

「見てなさい!乙女の意地に賭けて勝つわっ!」

…どう見てもラブレターに見えるんですけど七瀬さん…
広瀬、報われない思いだなあ…(汗)
って、広瀬は帰ったんかい…じゃどーすれば…(大汗)
と、その時…


「ぐああああああああああああーーーーーーーー!!!」
「ぎゃあああああああああーーーーーーーーーー!!!」

キラリーーーーーン

…あ、中崎&南森が熊の一撃でお星様になった(汗)
今までありがとう…そしてさようなら(それだけかい)
って、次はオレ達の番かああああああ!!!???

「これはかなりヤバいわね…」

取りあえずオレと七瀬は長森と繭をそれぞれかばいつつ後ろへ下がる。
…って、今まで気づかなかったが…七瀬もタオル一枚なんだよな…(オレもだが)
何で赤のふんどしじゃないんだろう?(おい)…って、現実逃避してる場合じゃないな。

「グルルルルルルルルルルルル…」

唸りながら近づいてくる巨大な熊…露天風呂の壁まで追い詰められてしまうオレ達。
美男子星人折原浩平…ここまでなのかっ!?


『…浩平』

ぬおっ!?いきなり頭の中に茜の声が!?
まさかこれが噂の電◯か!?そうだ◯波だな!?

『混乱してないでちゃんと聞いてください』

…はい。
妙に冷静な茜の声におとなしく従うオレ…もし茜と結婚したら尻にひかれるのは間違い無いだろう(おい)
で…助けてくれるんだろうか?仮に助けてくれるとしても…どんな手段を使うのだろうか?
茜の事だし…まあまともな手段を持って…

『あと10秒で露天風呂から間欠泉が噴き上がります…逃げてください』

…何処がまともやねーーーーーーーーーーん!!!
って、何で間欠泉が出て来るんだよ(汗)

『「噴泉の湯」だから一日に一回間欠泉が…』

…「熊の湯」と同じ理屈かあああああああーーーーーーーーーー!!!
そんな風にオレが深層意識で(違う)ツッコミを入れている間に…それは起こった!


ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!


オレ達の目の前から…物凄い間欠泉が噴出したのだった!
その高さは軽く10メートルはいっただろう…

「グアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーー!!!」

熊の姿は瞬く間に噴き上がるお湯の中に消えた…
オレ達はしばらくボーぜんとしていた…が。

「た、助かったんだよな…オレ達」
「そ、そうみたいね…アタシ達」

…そうだ…オレ達は助かったのだ!また再びこの世で生きる事が出来るのだっ!
うおおおおおおおおーーー!!

だきっ!

「折原〜〜〜〜〜〜!」
「七瀬〜〜〜〜〜〜!」

…って、何オレは七瀬と抱き合ってるんだ?

「浩平…七瀬さんと仲良いね」
「みゅ〜ラブラブ♪」

妙に冷たい長森と楽しそうな繭の声…オレと七瀬は一瞬顔を見合わせた後…
ばっ!
…左右に飛び離れた。…おいおい幾らなんでもオレは七瀬の事なんて…
「お、折原…わ、私が抱きついたんじゃないからね!」
…真っ赤になってそう言う七瀬…おいおいおい…

「…終わりましたね」
『なのなの♪』
「浩平君助け損ねたみたいだね…何となくだけど」
「みんな無事で良かったんじゃないの」

…って、何故か茜・澪・みさき&深山先輩が居るし…(こっちは服着てる)
まあ…これで一件落着か、オレがそう思って半壊しかかった露天風呂を見た時…
何かが視界に入った。

「…あれは何だ?」
「…熊の…残骸!?」

…そう、オレ達が目にした物…それは…熊の残骸!?

「どうやら…あの熊はロボットだったようね」
何故かグルグルめがねをかけながらそう言う深山先輩。(おい)
…ロボット…ねえ…

『誰か居るの!』
「みゅ〜〜〜〜!!」
澪&繭の言う通り…熊ロボの残骸の中から…誰かが出てきたのが分かった。それは…
…ここしばらく出てこなかった奴と言えば分かるかもしれない。
そう…その名は…

「よう…折原…」

『「…「「「住井っ!?」君!?」君!?」君」先輩?』
「みゅ〜〜〜☆」
「…見えないよ〜〜〜」
「ふっ…やっぱりね」

熊ロボットの中から出てきたのは…暁のイベント野郎こと…住井だった。
何でこいつがロボットの中に入ってたんだ?…って、理由は一つか。

「…覗きか…住井」

オレが思いっきり冷たい視線でそう言うと…住井は何故か胸をはった。



「ふっ…覗きのライバルを蹴落としつつ自分だけヒロインズを覗く!これこそ漢の浪漫!」



…えーーっと…取りあえずオレが今言う事は…

「おねヒロインズの諸君!やっちゃってください!」

「分かったわよ!乙女を怖がらせた罰は重いわよ!」
「…裸を見せるのは浩平だけの筈だったのに…許さないもん!」
「みゅーー!!」
『覗き魔は許さないの!』
「…女の敵ですね」
「何だか良くわかんないけど…やっちゃうよ♪」
「ふふふ…新兵器の良い実験台ね♪」



おねヒロインズ&浩平vs覗き魔住井 戦闘(というよりやっぱり虐殺)開始っ!



ズガバキッドガッげしっずどどどどおらおらおら『嫌なの』にゃーんざっぱーんげしげしゴイィィーーーン嫌ですバキガガごごーーーん!!


…はあはあはあ…これだけやればあの住井も…

「くくく…これくらいで漢の浪漫は潰えないぜ…」

フラフラとだが立ちあがる住井…何!?
おねヒロインズの総攻撃を耐えきるとは…
こいつは…ただもんじゃないな…

『前の時よりも耐久力が300%もアップしてるの!』
…解説ありがとう澪…って、何で分かるんだよそんな事(汗)

『私のリボンは実はセンサーなの』
…どっかの某メイドロボかい?って、今はそんな場合じゃないって。

「…浩平」
…オレの真後ろ10センチのトコから茜の声…オレもいい加減慣れてきた。(汗)

「どうした茜?」
「…今こそ浩平の必殺技を使う時です」
「…いやあの技は一日一回なんだが…」
オレがそう言うと…茜は意味深な言葉を放った。

「いえ…さっき食べたあの温泉饅頭…覚えてます?」
「ああ…それがどうした?」
「あれを食べたのなら…もう一撃できます」
「…何でそうなる」
「…私の言う事…信用できませんか?」(じっ)
そう言ってオレを見つめる茜…ああああ!そんな目でオレを見るな〜〜〜!!

「浩平…今は里村さんを信用してあげなよ」
「折原…頼むわよ」
「浩平君…私達の運命は君にかかってるんだよ」
「良いデータ頼むわよ折原君」

…あのー…何でみんなはそう仰る(汗)
そして茜がこう締めくくった。

「それでは浩平…止めを」

やっぱこんなオチで終わりなんだな〜
そんな人生の無常を感じながらオレは住井に向かって両腕を突き出す。

「みゅ〜♪浩平〜♪」
繭がオレの背中に飛びつく。
『お兄ちゃん頑張ってなの♪』
…そして澪が意味深な事を書いたスケッチブックをオレに見せる…よしっ!パワー充填完了!(何のだ)
オレの中で何かが弾ける!…ちなみに何か=理性と言う説もある(おい)

そしてオレは…謎のビームを放った!



「行くぞ住井…外道必殺!『ロ◯&シ◯コンビーム』!!!」



ぐああああああーーーーーーーーーーーん!!!


「こんな技に屈するとはああああああああーーーーーーーーーー!っ!!」(おい)

きらりんっ


こうして住井もお星様になり……悪は全て滅んだ。

「…温泉が全て壊滅したみたいですね」
「どうやら修理が済むのは明日以降ね」

……ついでに温泉も全て滅んだ。(おい)
って、オレはほとんど入ってないのに…(泣)

「まあまあ浩平君…部屋に帰って食事でもしようよ♪」
『そうなの』
「みゅっ♪」
…お気楽3人娘(今オレが命名)にそう言われても…

「よっしゃああああああああーーーー!!!今夜は飲むぞおおおーーーーーーっ!!!」

今夜は飲んで食って騒ぎまくってやるぜ!(やけくそ)
と、そんなオレの肩を叩くものあり。

「折原…宴会の段取りは俺に任せてくれ♪」

……おい。


『…復活すんなーーーーーーーーーーーーーっ!!!』
「うおおおおおおおおーーーーーーーっ!!??」


…こうしてオレ達の温泉第一目の昼は終了した…(まだ一日目だったんかい(汗))



ROUND10 終〜了〜♪
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<次回予告!>
舞台はいよいよ露天風呂から宴会場へっ!そして…

(…折原…抱きついた責任は取ってもらうわよ)
(浩平…裸を見た責任は取ってもらうんだもん!)
(…今度は私の番です)

…密かに乙女達(?)の思惑もぶつかりあうっ!更に…

(ふっ…僕の思いは届いたかい?)
(里村さ〜〜〜〜ん!)
(七瀬さ〜〜〜〜ん!)

「脇役ボーイズ」の面々も復活!…舞台が変わって新展開?

次回「宴会場は爆発だ!」お楽しみに〜♪
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ポン太「うおおおーーー!!!ポン太連載SS、初の二桁突入ーーー!!!」
雪ちゃん「…それに時間的には全然進んでないんだけど…終わるの?このSS(汗)」
ポン太「…自分でもいつ終わらせるか決めてないしな(−−;;;;」
雪ちゃん「…取りあえず…温泉シーズンの終わりまでには完結ね」
ポン太「目下それが第一目標ですな( ̄∇ ̄)」
雪ちゃん「じゃ丁度まとまった所で…」
ポン太・雪ちゃん「それでは〜〜〜」


2000.2.19