バレンタインの悲劇!?(最終部) 投稿者: 変身動物ポン太
<第2部のあらすじ>
七瀬の要請により…『究極のバレンタインチョコ』を作り始めたプロフェッサー。
だが…完成した直後、食欲魔人みさき先輩によってそのチョコは食べられてしまう。
さあ、どうするプロフェッサー!
そして全然登場しなかった七瀬は今回活躍できるのか!?(アンタが言うな)

それでは最終部…始まり始まり〜〜〜



最終部「七瀬と浩平」



バレンタイン当日…第3の舞台となる浩平達の教室…の前で。


「七瀬さん…これが約束の品よ」
「ありがとうっ♪これをおりは…じゃなくて相手に食べさせれば良いのね?」
「…なるべくあなたも一緒に食べると効果は上がるわよ」
「分かったわ♪」


…どうやらブツは七瀬に渡ったらしい…(その言い方は止めい)
って、「究極の(以下略)」はみさき先輩に食われた筈では…?

「…あれからかなり苦労したのよ」

そう言って回想にひたるプロフェッサー…

 
〜〜〜回想シーン〜〜〜


「みさきーーーーーーーー!!!チョコレート食い逃げしたわねーーーーーー!!!」
本日のプロフェッサー、みさき先輩にチョコを食われてさあ大変♪


@ここで選択肢…こんな時アナタならどうします?

1:現実逃避。
内容:「上月さん、演技が甘いわよっ!」と、後輩を腹いせにいたぶる(おい)

2:出来なかった物は仕方ない…七瀬さんに素直に謝る。
内容:「こんな物でしかお詫びできないけど…」と、自分の体でお詫びする。(おいおい)

3:非常手段を取る。
内容:臨時の国連総会「川名みさき非難決議」を開いてみる。(って、何で国連やねーーーん!)

4:テキトーな物を作って誤魔化す。
内容:そのまんま♪(おいおいおいっ!)




「………………4」




〜〜〜回想終了〜〜〜


………………………おい


「と、言う訳で前のとは全然違う物になっちゃった、えへ♪」


そんなんで良いんかーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!??
って…効果まで別のモンになってるような気が…(汗)


「大丈夫♪一応テーマは「愛する二人の絆」って言う事で作ったから」


…どんなテーマだよ(汗)


 ・・・・・・・・・・・・・


更に時間は進んで放課後。

「うおーーーーーー!!!オレはついに自由だけを手に入れた!」
「早い話…お前はチョコを手に入れられなかっただけだろ?」
「里村さん!バレンタインと言う輝かしい今日こそ一緒に帰りましょう!」
「嫌です」
「みゅ〜♪チョコレート♪」
「ま、繭ちゃん…チョコ私にくれても困るんだもん…」

…とまあ今日も今日なりの放課後だった。(訳分からん)


「さて…今日も勉学に励んだ事だし帰るか」

ONEの外道主人公こと折原浩平はさっさと家に帰ろうとしているようです。
が!その行く手に立ちはだかる影が!

「折原!ちょっと待ちなさいよ!」

そう…さすらいの乙女(自称)こと七瀬留美、その人だった!

「…いや、朝の対決の続きをやる気は無いぞ」
「違うわよ!」
「あ、金なら無いぞ」
「ンなモン要るかっ!」
「…今からダンスホール借りるのは無理だなあ…」
「シナリオ進みすぎよっ!」

…相変らずな二人だった。

「…もうネタが無いからオレは帰るぞ」

そう言って教室から出ようとする浩平。
その目の前に紙袋を突き付ける七瀬!
中にラッピングされたチョコが入っているのは言うまでもだろう。

「…………」
「…………」

思わず無言になる二人…と、周囲。(注:ここは教室です)

七瀬は下を向いたままである…多分顔は真っ赤だろう。
浩平も余りに突然な告白(としか思えない)にかなり動揺している。
当然周囲も息を飲んで事態の推移を待っている。

と、その時だった!


びゅうううううううううううううーーーーーーーーーー!!!!


浩平が開け放したままだった扉から突風が舞い込んだ!(…何てお約束な展開(汗))
さらにその突風は七瀬の手から紙袋を奪い取った!


『何で突風くらいで紙袋が飛ぶねーーーーーーーーーーん!!!』


思わず突っ込むクラス全員!(そりゃそーだ)
しかし…飛んでしまった物は仕方ない。(おい)


その紙袋は…開け放された窓から外へ落ちていってしまった…
どうやら中庭に落ちていったようだ。

「折原!拾いに行くわよ!」
「お、おう」

だだだだだだだだっ!

で、七瀬は浩平を引きずって教室を出て行ってしまった…
残されたクラスメイトの一人の日記より。


『…今日は風の強い日でした…以上』


…それだけですか里村さん…(汗)


 ・・・・・・・・・


中庭に着いた二人は急いで七瀬のチョコを捜し始める。
が…何処を捜しても見つからない。
一通り捜し終えた浩平は…

「七瀬…これは誰かに持っていかれたぞ多分…」
そう言って浩平は七瀬の方を見たが…

「ううっ…あたしって…あたしって何でいつも…」

…七瀬は落胆のあまり地面に座り込んでいた。
彼女にしてみればやっとの思いでチョコを手に入れ、更にかなりの勇気を振り絞って告白したのに…という感じなのだろう。
もう…立ちあがる気力すらないようだ。

そんな七瀬をしばらく見つめていた浩平だったが…
七瀬の近くに行くと…ポンっとその肩を叩いた。

「…折原?」
思わず浩平の方を見上げる七瀬。

「…あの紙包み…チョコレートだろ?貰えはしなかったけど…ありがとな」
照れているのか頭をかきながらそう言う浩平。

「えっ!?あっ!?お、折原…何言ってんのよ!?」
いつも浩平にはからかわれているだけに…素直なこの言葉に動転している七瀬…
しかし…浩平はと言うと…

「さて…今日は何かキムチラーメンでも食べたい気分だな」

そんな事を言って校門に向かって歩こうとしている。
慌てて七瀬もそれを追う。

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
「ほほう…七瀬もラーメン食べたいのか」
「ち、ちがうわよ…」

そう言って自分の横に並んだ七瀬にこう言う浩平。

「チョコレートのお礼だ…奢ってやるぞ」
「…え?」

…これも一応浩平なりの七瀬への気遣いなのかもしれない。
そんなこんなで…校門を過ぎる頃にはいつもの二人に戻っていた。

「きっと「ラーメン大盛りお代わりするわ!」とか言うんだろうな…七瀬だったら」
「しないわよ!」




…二人ともお幸せに…


 ・・・・・・・・・


さて…肝心のチョコレートはと言うと…


「おい、南森!俺にも半分よこせっ!」
「ちゃんと半分に割るから待てよ中崎…しかし七瀬さんの手作り(違う)チョコ拾えるなんて…ラッキーだったなあ」
「ああ…折原なんかには勿体無いぜ」
「これもプロフェッサーの実験台になったからだよなあ…」
「…それは違うと思うぞ」


…こいつらが拾ったようだ。
しかし…このチョコはあのプロフェッサー特製なんですけど…
しかもテキトーに作った奴らしいんですけど…


「さあ、食うとするか」
「そうだな、頂きま〜す」


ぱくっ


「うっ!?」
「な、何だこの感覚は!?」
「体が薄れていくような…」
「ああ…キャラメルのおまけが見える…(←何故知ってる?)」


これは…………
…永遠の世界に行ってしまうチョコかああああーーーーーっ!!!???





「…愛する二人が共に永遠の世界に行く…これこそ究極のバレンタインチョコよ!」(byプロフェッサー雪ちゃん)





おしまい
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…何ていい加減な展開&結末…( ̄∇ ̄;;;;;;;;
ではまたお会いしましょう。


2000.2.14