先輩達のの特技?  投稿者:変身動物ポン太


「ふっ…長森、後で骨は拾ってやる…だから掃除頼むぞっ♪」

たたたっ

「浩平ー!待ちなさいよー!」




今日もオレは教室から脱出してきた。
何故掃除当番なんぞ、この美男子星人こと折原浩平がやらなくてはならないのか?
いーや、やらなくても良いはずだ。(おい)

さーて時間もできた事だし、どうしようか。


@選択肢を選んでください
1:家に帰って由起子さんと禁断の関係に…

2:軽音楽部でシュンと禁断の関係に…

3:教室で七瀬と禁断の関係に…(ちょっと!なんであたしが禁断になるのよっ!byななぴー)

4:繭の家へ行って華穂さんと(以下略)


…って、何で禁断の関係ばかりやね―ん!


@選択肢追加
5:屋上へ行く


…オレに他の選択肢は無いのか?(無いよっ♪)
しかたなくオレは屋上へ行くことにした。


がちゃ


屋上への扉を開く。そしてさっと吹き込んでくる風。
うっ…さすがにこの時期になるとなかなか寒いぜ…。

ん?誰か屋上にいるな?

『こんにちわなの』

おや、澪が今日はここにいるのか。

「なんだ澪か…珍しいな、ここに来るなんて」
『きょうはそうじのサボりなの』
「澪は悪い子だな−」

しかし…屋上に澪が来るなんてホントに珍しい事もあるもんだ。
いつもだったらみさき先輩がいる時間なんだけどな。
そして…


「みーさーきー!そこにいるのは分かってるのよ−!」


…深山先輩が襲撃してくる時間なんだよな。
ほどなくして深山先輩は扉を開けて出てくる。

「…いないわね」

辺りを用心深く見回してそう言う深山先輩。で、オレ達の方にやってくると早速こう聞く。

「…みさき来なかった?」

…嘘言うと改造(←おいおい)…じゃなくて顔引っ張られそうなので今日は正直に言うとするか。

「いや…今日はまだ見てないぞ」
『みてないの』

すると深山先輩はじっとオレ達の方を観察し始めたかと思うと…

ぐいっ

いきなりオレの顔を引っ張った…痛いんですけど。

「違うわね…」

そりゃ違うって…って、まさかまたオレがみさき先輩の変装をしているとでも…
と、オレが考えている間に深山先輩は澪の顔を…って、おい!

ぐいっ

あっ…マジで引っ張ったーーー!?



ビリッ



澪の顔が破れて…って、はい?

「見つけたわよ…みさき」
「ううっ…雪ちゃん鋭すぎるよー」

えーっと…中からみさき先輩が…ってマジですかーーーーーーーっ!?
何か一瞬で体の大きさが変化したような気が…(汗)。

「迷惑かけてごめんなさいね、折原君」
「あっ…いえいえ…」

オレが呆然としてそう言う間にも深山先輩はみさき先輩を連行していく。

「今度は上月さんとはね…ちょっとだけ迷ったわ」
「ふいーーん、この変装は自信あったのにー」
「スケッチブックの文字が平仮名ばかりだったのが運のつきね」
「…それはうかつだったよー」

…まさかホントに変装してるとは…。
変装してるみさき先輩も凄いが…それを見破る深山先輩も凄すぎるぞ…。

「さあ、掃除ちゃんとするのよ」
「ひえーん、雪ちゃんの意地悪ー」

そして…屋上にはオレ一人が残された。
何だか別世界に取り残されたような気がする…。


『えいえんはあるよ…』


ぬおっ!?何か良く分からんがマズい!?
と、先輩達と入れ違いになるように長森がやってきた。

「あー、浩平ここにいたんだー」

…オレはおもむろに長森に近づくと…

「えっ?こ、浩平?ふぇあふぇうう???」
「…違うか」

…顔を引っ張ってみた。ちなみに長森本人だった。
…どうやらオレは元の世界に戻って来れたようだ…ありがとう長森。
オレは大きく息を吐き出すと言った。

「ふっ…世界は健全だ」
「浩平ー訳わかんないよー」



―――――


後日…
オレはある部屋の前でこんな会話を聞いた。
そこは…

「みさきー!捕まえたわよー!」
「うー、何でばれちゃうのかな?」


『校長室』


…まさか校長に…いや、まさか……
って、言うか校長本人は一体…


…それは先輩二人だけが知っている♪


おしまい
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ポン太「おおっ!?トレカ情報によると…今日は雪ちゃんの誕生日らしいぞ!?」
雪ちゃん「で、記念SS書いたわけね…相変わらずギャグだけど」
ポン太「雪ちゃん誕生日おめでと〜〜〜☆」
雪ちゃんファンの方々(推定3億人(笑))『雪ちゃん誕生日おめでと〜〜〜☆』
雪ちゃん「あ、ありがとう…」(真っ赤)
ポン太「おおっ!?雪ちゃんが照れてる!」
雪ちゃん「言わないでー――――――――!!」


惨劇


ポン太「ふ、ふふっ…このオチも定着してきたぜ…」がくっ
雪ちゃん「私のSSはもう一本あるみたいね。ではまた〜〜」


1999.12.1