「なあ茜・…またこのワッフル食べるのか…?」 「…はい」 「たまには…別のやつにしないか?」 「…嫌です」 「こっちのチョコレートなんか美味そうだぞ」 「…はい」 「そこのクリームがかかったのも美味そうだな」 「…そうですね」 「じゃあ今日はこの二つにするか」 「…この二つ”も”です」 「…結局食べるのか…」 「浩平も食べてください…」 「……ぐあ…今日は別のにしてもいいか?」 「……駄目です」 「ぐあ」 「…この公園で食べましょう」 「・…ああ」 「あれ?茜と折原君じゃない?…ふふふっ、相変わらず二人ともラブラブだねっ♪」 「おおっ!柚木じゃないか!…ちょうど良かった、3人で”この”ワッフル食べよう」 「…食べましょう」 「えっ?…きょ、今日はちょっと用事があるから…またね♪」 「……そうですか、残念です」 「じゃ〜ね〜♪」 「…」 「なあ茜…」 「なんですか?」 「柚木だったら…このワッフル食べなくても許すのか?」 「はい」 「オレは…いつも食べてるけど」 「…詩子は親友ですから特別です」 「…そうか(ううっ…何となく柚木に負けたような気がする…(泣))」 「でも…浩平は…」 「…?」 「……浩平は私の恋人ですから」 「なっ!?」 「だから…私と一緒の物…食べてもらいたいです」 「…そうか…そうだな」 「・…浩平」 「何だ?茜」 「…今日、やっと笑ってくれましたね」 「…そりゃ…茜にそんな事言われれば…な」 「…嬉しかったですか?」 「ああ…凄くな」 …恋人… それは…何気ないようで…実は大切な言葉なのかもしれない オレと茜は… また一つハードルを越えられたような… そんな気がした 「じゃあ…今日は私のワッフルもあげます」 「ぐはあ」 おしまい ========================= …たまには思いつきの茜SSもいいかも( ̄∇ ̄;;;; 1999.11.27