う・わ・ぎ4  投稿者:変身動物ポン太


<前回のあらすじ(澪ちゃん視点☆)>
『私の名前は上月澪・・・折原先輩と彼の上着をこよなく愛するきゅーとな美少女なの♪』
『私たちは「う・わ・ぎ」という絆(?)で堅く結ばれていたの(はあと)』
『でも・・・そんな二人の絆を邪魔する悪いコがいるの・・・・』
『そのコの名は・・・椎名繭って言うの。昨日も折原先輩の上着を・・・取られてしまったの』(ぐすっ)
『でも・・・澪は負けないの!』
『絶対上着は取り戻すの!そして・・・・・・』


『「折原先輩グッズオークション」でまた一儲けするのーーー!!!!!』





・・・・・・・・それで良いのか上月澪




『う・わ・ぎ4』

”上着奪回作戦発動なの!”


今日も今日なりに学食は混んでいた。(・・・どういう意味なんだろう?)
折原浩平は何故かまた学食に来ている。

「買い込んだパンが全て行方不明になってたんだが・・・・」

・・・誰かの陰謀です。はい、説明終わり!(おーい)
で、彼は当然上着は着ていない。・・・この時期(冬という設定です)これはかなり厳しいだろう。

「・・・厳しいって言うか、もう風邪引いてるぞ・・・ふ、ふ、ふぇっくしょん!」

・・・彼が何かぼやいているようだが・・・・今日は無視しよう。(おーい)
と、そんな彼に近づいてくる一人の美少女。

「みゅ〜〜♪」

手には何か抱えているようだ。それを見た浩平の顔がパッと輝く。
思わず彼はその美少女を抱きしめてしまったりして。

「繭ぅぅぅぅぅ!!!お前は俺の女神様だあああああ!!!」ぎゅううううう(←抱きしめてます)
「みゅ〜〜♪」(真っ赤)

・・・そんなに寒かったのか。(当たり前)って言うかここは学食のような気が・・・・・。

「何か騒がしいね雪ちゃん」
「ううっ・・・・よく分かんないけど羨ましい・・・(涙)」
「?・・・・雪ちゃん泣いてるの?」
「ううっ・・・みさきー」
「ゆ、雪ちゃん・・・声が怖いよ・・・(汗)」

・・・・取りあえずこの二人しか気づいていないようだ。(おい)
あるいは学食の人間は髭のように大らかなのかもしれない。(んな訳無い)
で、急いで繭の持ってた包みを開く浩平。中を確認して・・・・

「おおっ!?ちゃんと洗濯してある!?繭ぅぅぅぅ!!!偉いぞおおおお!!」ぎゅううううう
「みゅうううううう」(激赤)

また抱き合う二人・・・ああ若いって素晴らしい。(爆)


 ――――――――――


その頃・・・少し離れた物陰にて、とある美少女と怪しい作者の会話から抜粋

『・・・全然素晴らしくないの!』
あら?上月さんいたんですの?
『・・・ずっと見てたの。気づいてくれなくて悲しかったの』(えぐっ)
・・・泣くのは最後の手段であ?
『それもそうなの』(にこっ)
・・・表情コロコロ変えるねえ(汗)
『乙女の特権なの・・・七瀬先輩にもまけないの』
(・・・乙女って(汗))・・・ちなみに今は”何”澪ちゃん?
『言わずと知れた超きゅーとな美少女、”ダークサイド澪”なの♪』
・・・・ぐあっ、やはり。
『と、言うわけで上着奪回作戦なの♪』
・・・手に持ってるそれはなんだい上月さん。(汗)
『お盆に載せた天丼なの。”天丼は忘れた頃に降ってくる”なの♪』
・・・ぐあっ。って、それは”おまけSS”の・・・
『細かいことは気にしたら駄目なの』
あうー(意味不明)って・・・繭にも天丼かけるつもりかい?
『大丈夫なの、澪の”折原先輩ロックオンシステム”は完璧なの♪』
・・・・さいですか。


 ――――――――――


<注:ここからの( )内は澪の心情を表してます>

と、言うわけで浩平&繭だいぴーんち!

(れっつごぉ!・・・・なの)

抱き合う二人にそろそろと近づいていくダークサイド澪ちゃん・・・その手には天丼・・・。
もちろんまったく気づかない二人・・・・

「繭ぅぅぅぅーーー!」だきっ
「みゅううううう!」がしっ
「雪ちゃ〜ん!苦しいよ〜〜〜〜」じたばたっ
「みさきーーー!」ばふっ

(・・・・ちょっと人数増えているような気もするの・・・・でもまあいいの)
全然よくない気がする。

それはともかく澪は既に「照準良しっ!」のモードに入っている。
後はこけるタイミングだけだ。どうするんだろう?

「おおっと」
どんっ!
いきなり澪の背中にぶつかる男子生徒・・・・何かわざとらしいぞ。
「いや・・・・影響を与えるつもりはないんだよ・・・・特に絆はね」
・・・・シュンかい!

(タイミングばっちりなの!このまま行くの!)

そして澪は浩平に突っ込んで・・・・・?


ばしゃあっ!


(・・・何か変な音がしたの・・・そう、水をかけたみたいな音だったの)
そう・・・浩平は”水”を被っていた。ちなみに繭その他の人は無事である。

(澪の”折原先輩ロックオンシステム”と同じ技を使うなんて・・・ただ者じゃないの!)
・・・そう言う問題でもないと思うぞ。

で、水を被った本人である浩平はぼーぜんとしている。
その浩平の前に立っている人物は・・・・・・

「・・・・・今度は茜か・・・・・」
「・・・ご免なさい」

・・・・何故か茜だった。

(あっ、以前髪を触らせてもらった人なの・・・相変わらず綺麗なの・・・って、見とれてる場合じゃないの!)

そんな茜はすまなそうな顔をしながら浩平に近づいた。
「詩子の分まで水を取りに行ったんですけど・・・・」
そう言って浩平の脇にしゃがんで、ゆっくりとハンカチでかかった水を拭く茜。

(はううううう、羨ましいの・・・私も折原先輩を拭いてあげたいの・・・)
でも見ている事しかできない澪・・・・何故かって?
(・・・まるでばりやー張ってるみたいなの・・・まったく手出しできないの(泣))
・・・さすが茜だ。多分周りも同じなのだろう。

「だ、大丈夫だって・・・・・すぐに乾くから」
焦りまくっている浩平・・・・しかし茜は・・・・
「駄目です・・・それに顔が真っ赤です」
そう言って・・・


ぴとっ


浩平とスッと額と額をくっつけた・・・・・・・・

ぼっ

(・・・・ばたんきゅーー・・・・なの)
あっ、澪ちゃんあまりの刺激にけむり吹いて倒れた・・・って、あんたはどこぞの美少女ロボかい!
そんな澪にはお構いなしに二人のラブラブは続く・・・

「ひどい熱です・・・・すぐに病院へ行きましょう」
「ああ・・・・」
明らかに熱以外で顔を赤くしている浩平の手を取って・・・
「こっちです、浩平」
「ああ・・・・」
学食を出ていく茜・・・・・って、詩子はどうするんだーーー!!??




(ああああああああ・・・・・なの)


・・・・・こうして上月澪の上着奪回作戦は、上着ごと浩平を連れて行かれるという結末に終わった。
がっくりして学食を出ようとする澪・・・・しかし。

がしっ

誰かが澪の袖を引っ張る。振り向く澪・・・・そこには・・・・・
「みゅ〜〜〜〜」
同じようにガックリとした繭の姿があった。

(この子も・・・澪と同じなの)

そう思った澪・・・・そんな澪に繭が手を差しのべる。

はしっ!

二人の手は繋がった・・・・・それは・・・・・

「こーへー・・・・取り返すもぅん!」
『その通りなの!折原先輩と上着は私たちの物なのーーーーー!!!』

・・・・・新たなる戦いの幕開けだった!



折原浩平上着争奪戦・・・・・それはまだ始まったばかり・・・・・
明日の挑戦者は・・・・誰だっ!?


 ―――――――――――――


その頃・・・・とある教室で

「今回もオークションは中止か・・・残念だよ」
「ホントに残念ね」
「こうなったら・・・僕たちも争奪戦に参戦しないか?広瀬さん」
「・・・・悪くない考えね、氷上君」

・・・・最凶(笑)のタッグが生まれようとしていた・・・・



ついでにその後の学食で

「雪ちゃ〜〜ん!苦しいよ〜〜〜」じたばたばたっ
「みさきーーー!」だきっ

・・・・まだ二人がやってたりして・・・・<何を?>


おしまい
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ポン太「この下で犬2号さんがシリアスの極地みたいな素晴らしいSS書かれているというのに・・・・私は何を書いてるんだろう・・・・・・(−−;;;;」
雪ちゃん「もうギャグに生きるしかないとか?」
ポン太「このSSの澪ちゃんもスライム会長の「澪りん☆」とダブってるし・・・ごめんなさい」
雪ちゃん「・・・・次はちゃんと書くよーにね」
ポン太「・・・・精進します」

ポン太「で、何だかんだ言って・・・このSSも続いてるよな」
雪ちゃん「”連載決定ですか?”って言われたからよね?」
ポン太「それもある・・・でも一番の理由は、このダークサイド澪ちゃん書いてると凄く楽しいって言うのがある(断言)」
雪ちゃん「・・・それでいいのかしら(汗)」

ポン太「では・・・今日はこれまで!」
雪ちゃん「またお会いできる日まで〜〜♪」

1999.10.9