鏡 (前編)  投稿者:変身動物ポン太


それはよく晴れた土曜日の事だった。

ふう・・・・無事に放課後を迎えたぜ・・・・もう月曜まで陰気な授業を受けなくても良いんだ!
オレは感動のあまり、親友”住井”と例のアレをやることにした。


「うおーーーーー!!!!オレ達はついに自由を手に入れたああぁぁぁーーー!!!」


オレは喜びを分かち合おうと腕を奴にぶつけ・・・・


ごきぃ


「ぐあっ!」


むっ?何か鈍い音が・・・何だ?

「あっ・・・・七瀬さん泣いてる」

なに?オレはてっきり住井かと思ったのだが・・・・もう帰ったようだな。
・・・・・って、七瀬!?
オレは、恐る恐るうでを突きだした方を見てみる。
そこには・・・・・・

「お〜〜〜り〜〜〜〜は〜〜〜〜〜ら〜〜〜〜〜」

額に大きなたんこぶを作った七瀬が・・・・・・怒り狂っていたりして。



「さらばだっ!七瀬!」

だだだだだだだだだだだだだだだだ

オレはそれを視界に捉えた0.01秒後には(←嘘つけ)ダッシュしていた。
我ながら最高のダッシュだった・・・伊達に世界陸上見てたわけじゃないぜっ!(誰も聞いてません)

「待ちなさいよ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

後ろから七瀬のそんな声が聞こえてくるが・・・・普通待つ奴はいないぞ。
うーむ・・・これからどうしよう。


@選択肢を選んでください

1:家に帰ってひっそりと余生をすごす

2:教室に戻って人生最大最悪の戦いに身を投じる

3:なんとかして沢口(←南だっ!)のせいに出来ないか模索する

4:屋上で現実逃避する


・・・・・・・・・・・・・4しかないやんけ。


 ――――――――――


と、言うわけでオレは屋上に来た。(おい)
そこには・・・・・・・

「あれ?どなたですか?」

・・・・みさき先輩が居た。

「みさき先輩、オレだ」
「あっ、浩平ちゃんだったんだね」

ぐふっ・・・・いきなりそれで来たか。・・・・嬉しいけど。(爆)

「ひょっとしてみさき先輩も屋上に逃げてきたのか?」
「そうだよ、私も雪ちゃんから逃げてここに来たんだけど・・・・あっ、そうだ。さっきそこの壁に面白い物見つけたんだよ」

面白い物?・・・・・なんだろう。

「ほら、浩平君の後ろの壁にかかってるあれだよ」

そしてオレにみさき先輩が指した物は・・・・・・・



一枚の鏡だった。



「その鏡が・・・・どうかしたのか?」
「えーっと・・・ちょっと聞いててね」

みさき先輩は鏡に向かってこう言った。


「鏡よ鏡よ鏡さん、この世で一番外道なのはだーれ?」


・・・・・そのセリフって!?
そして・・・その鏡は・・・・・・


《ふっ・・・それは折原、お前だあああああぁぁぁぁーーーー!!!!》


な、何いぃぃぃーーー!!!???鏡が喋ったあああぁぁーー!!!???
これは、これは、これは・・・・・・ひょっとして、ひょっとすると・・・・・

《ふっ・・・折原、そのまさかだ》

オレの言葉に反応する鏡。
そうか・・・・やっぱりそうだったのか・・・・
オレはどっかのアニメのように背景に稲妻を流しながら叫んだ!





「住井・・・・・何と変わり果てた姿になってしまったんだああああぁぁぁぁーーーーー!!!」




《違うぅぅぅぅぅぅぅーーーーー!!!!!!!!!!!!!》
「あっ、住井君だったんだ、この鏡」
信じてるみさき先輩。

えっ?何故オレがこの鏡を住井だと認識したかだって?

理由:口調が住井だから・・・・・・以上。


しかし・・・みさき先輩はどうやってこいつを鏡と認識できたんだろう・・・・?

「企業秘密だよっ♪」
・・・・・先輩、キャラ変わってるぞ。


《俺は白雪姫で有名なかの”何でも見通せる鏡”だっ!けっして住井君などでは無いっ!》
少しの間無視されたのが嫌だったのか、鏡がそう叫ぶ。


白雪姫・・・・そう言えばそんな物有ったような気がするが・・・・・。
・・・・・本当か?



「あっ!長森が大胆にもこんな所で着替えようとしているぞっ!?」

《何っ!?どこだっ!どこなんだっ!折原っ!・・・・って、はっ!?》


・・・・思いっきり住井やん。


「・・・と、いう訳でお前の名前は”鏡な住井君”に決定だ」
《・・・・しくしく》
「よろしくねっ♪”鏡な住井君”」
《・・・・しくしくしくしく》

・・・・オレは悲しそうな鏡というのを生まれて初めて見た。

「これは代々語り継がなければいけないな」
《語り継ぐなっ!》
「あっ、そうしなきゃいけないんだ」
《・・・・信じないでくれ》

そうやって”鏡な住井君”はしばらく落ち込んでいたが・・・・・


《・・・と、言うわけで何でもこのオレに聞くがよいっ!》
あっさり立ち直った・・・・うむ、やはり住井はこうでなくては。


・・・・で、何聞こう?
まあ、取りあえずは・・・・・・・・

「世界で一番大食いな美少女は誰だっ!?」
《そこにいる川名みさき嬢だっ!》

・・・・・・さすがにこれは即答だった。

「ううっ・・・・・喜んで良いのか悲しんで良いのか分からないよ〜〜〜〜〜」
・・・みさき先輩はすこし悲しそうだった。

じゃあ次は・・・・


「この世で一番甘党は誰だっ!?」
《お前のクラスの里村茜嬢だっ!》

「この世で一番マイペースなのは誰だっ!?」
《言わずと知れた柚木詩子嬢だっ!》

「世界で一番弱小な演劇部はどこ?」
《この中崎高校の演劇部だっ!》

「この世で一番壊れているSS作者は誰だっ!?」
《もちろん変身動物ポン太っ!》(しくしくしくしく・・・・ byポン太)


・・・・・・ちなみに演劇部の事を聞いたのはみさき先輩だ。
うーむ・・・オレの周りは世界No.1で溢れていたのか・・・。(何か違う)


《はっはっは・・・さあどんどん聞くが良い。何でも答えてやる!》
住井の声で言われると・・・・何かむかつく。
その時だった!


バタンッ!


いきなり扉が開いた!


「誰だっ!?」
そこに立っていたのは・・・・・・・・



続く
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ポン太「あうー(意味不明)・・・ここまでしか書けなかった」
雪ちゃん「以前書いた「池」「壺」に続く”おね童話シリーズ”第3段ね、これが」
ポン太「そうですけど・・・・目茶目茶中途半端な終わり方だな・・・・(^^;;;;」
雪ちゃん「ちゃんと続き書くの?」
ポン太「書けたらいいなっ♪」
雪ちゃん「・・・いつか誰かに”ネックローリング”かけられるわね・・・」
ポン太「ぐはあっ!(吐血)」

1999.9.11