その日・・・・演劇部長、深山雪見は重大な危機に陥っていた。
「・・・・・どうすればいいのかしら、この状況・・・・。」
対して広くもない部室だが・・・・今日は何故か広いように感じる・・・・。
あっ、そうか。誰も居ないからだな。
って、誰も居ないだと!?
「・・・・・・まさかほぼ全員が食あたりするなんてね・・・。」
・・・・・昨日、演劇部員の殆どが差し入れの弁当に食あたりして入院していた。(それって・・・集団食中毒って言うような気が・・・。)
ちなみに、その弁当屋に鶴◯屋の某人物が出入りしていたかどうかはは謎だ。(そのネタは止めましょう)
「演劇会まであと少ししか無いのに・・・・・困ったわね・・・。」
・・・・これは深山雪見を中心とする中崎高校演劇部員達(部外者一名含む)の、3月の演劇会までの奮闘(?)を描いた感動(嘘つけっ!)のストーリーである・・・。
『演劇部は大変だっ!』
第一話 ”人手が無いっ!(前編)”
しばらく考えていた部長、深山雪見はとある連中の事を思い出す。
「・・・・仕方ないわね・・・・非常事態だし、呼びましょうか。」
そしておもむろにパンパンと手を叩く。
「出番よっ!演劇部三人衆っ!」
ずざざざざっ
一人は冷蔵庫の中から、一人は下敷きになっていた角材の下から、最後の一人は女子更衣室から現れた。(おい)
「うーーーーん、残り物はおいしいねっ♪」
『呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーんなの』
「ちっ・・・・誰も居ないとは・・・この折原浩平、一生の不覚。」
・・・・何ともお約束な連中が残った物である。
初めのセリフを言った人物は・・・・さすが大食いの達人だけあって食中毒にもあっさり耐えたようだ。(おい)
次のセリフを言った人物は・・・・何故か無事だった。・・・何故だろう?(・・・作者の陰謀です)
そして・・・最後のセリフをぼやいた奴は絆が無くて消えかけているらしい。(もうすぐ3月だし・・)
よって絆捜しに奔走してるようだが・・・・更衣室は止めろ。
しかし、誰も奴の事を忘れてないのは・・・・謎だ。
そんな事は置いといて(置いとくなっ! byばかばか星人)本題に戻ろう。
――――――――――
「あなた達を呼んだのは他でもないわ。是非やって貰いたいことがあるのよ」
雪見部長は3人に向かってこう切り出した。
「分かったよ。主演女優なら任せといてっ♪」
『私もやりたいの』
「と、言うことはオレが主役か・・・・フッ、両手に花とは・・・美男子星人にはピッタリだな。」
・・・・言いたい放題の3人・・・・おい。
「・・・・はあ。」
思いっきり疲れた顔の雪ちゃん・・・・・言いたいことは分かるぞ。
「違うわよ・・・・明日の昼までに何とか人を集めてきてほしいのよ。主に大道具だけどね。」
こめかみを指で押さえながらそう言う深山部長。
何とか理性で怒りを押さえているようだが・・・・。
「・・・今日のお昼は学食でカレー大安売りだったよね。行ってみよっと♪」
しゅたたたたたっ
みさき先輩はそう言って疾風のように逃げ出したっ!
・・・・今は放課後ですけど。
『・・・・柚木さんに”私の家に遊びにこない?”って誘われてるの』
ぱたぱたぱたっ
澪はそう言って颯爽と逃げ出したっ!
・・・・詩子と二人っきりはやばくないですか?
「・・・・キミはえいえんを信じるかい?」
ごそごそごそっ
浩平はそう言ってゴキブリのように逃げ出したっ!(何でオレだけ・・・・ by外道男)
・・・・そんな事言ってるから消えるような気が・・・。
こうして演劇部3人衆(部員以外一名含む)は逃げ去った・・・・・こいつら、使えん。
ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
誰も居なくなった演劇部室で一人佇む雪ちゃん・・・・・・。
あのー、肩がピクピクと震えているんですけど・・・。
ぷちっ
あ、切れた。
「待ちなさぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!」
スドドドドドドドドドドドド!!!!
あたかも重戦車のように演劇部を出撃(違う)していく深山部長・・・・・。
高校一の美人部長(ポン太視点だよっ♪)も台無しだ。
・・・・・・
で、それから10分間の間に・・・・学校内各所でこういう叫び(例外あり)を聞けました。
「じょ、冗談だったんだよ〜〜〜〜〜〜〜!!!って、きゃあああーーー!!」
ずるずるずる〜〜〜〜。(引きずられてる)
『”ガシッ”は私だけの特権なの〜〜〜〜〜〜〜!!!って、あう〜〜〜!!!』
ずるずるずる〜〜〜〜。(やっぱり引きずられてる)
「ふっ・・・・いいパンチしてるぜーーーー!!!」
ぼこばきどげしっ!(乱舞くらってる・・・・ってなんでオレだけ・・・ byろりろり星人)
・・・・誰か死んでないだろうな?(特に浩平)
―――――――――――――
こうして今度こそ3人は人材捜しに旅立った。(何か違う)
で、再び部室に一人になった雪ちゃんは・・・おっと電話で彼女も人捜ししてるようだ。
「えっ?新作のワッフルの限定販売があるって?そんなもんいいからとっとと来なさいっ!」
・・・・・彼女と雪見部長って知り合いだっけ?
−−−−−−−−
で、3人衆はと言うと・・・・・。
<浩平>
浩平はブラブラと商店街を歩いている・・・・周りを見回しているところを見ると・・・・一応誰かを捜しているようだが・・・。
おっ?浩平の目が怪しく光ったぞ。
「・・・・見つけたぞ。」
浩平の視線の先には・・・・・この人物が居た。
「あれっ?浩平、今日は部活じゃなかったの?」
それは・・・薄幸の美少女(何故に?)こと長森瑞佳だった。
なるほど・・・・彼女なら演劇部の手伝いをしてくれるかもしれないな。
「長森・・・・実は頼みがある。」
「何?」
「・・・・・オレと”絆”を作ってくれ!」
「えっ!?」
「と、言うわけでオレの部屋へGO!」
「えっ!?あっ!?って、きゃあああーーーーーー!!!!!」
ずるずるずる〜〜〜〜。
・・・・・・演劇部より絆の方が大事ですかーーーーー!!!???(それはそうだろう)
<澪>
澪はある人物と会っている。
『と、言うわけで演劇部に協力してほしいの』
おっ、澪はちゃんと人捜ししているようだ。偉いぞっ♪
と、突然その人物はガシッと澪ちゃんの肩を掴んだ。
「うーーーん、手伝ってあげてもいいけどね・・・・交換条件があるわね♪」
『な、何なの?』
・・・・このしゃべり方って・・・・もしかして。
「今から一緒に詩子さんのお家に行こうね〜〜〜♪」
やっぱりこいつかあああぁぁぁぁぁーーーーー!!??
『め、目が妖しいの』
「ふっふっふっ〜〜〜〜♪」
『お家帰りたいの〜〜〜〜!!!!』
ずるずるずる〜〜〜〜。
・・・・・・だから詩子はやばいって言っただろーー!!!!!
<みさき先輩>
「うーーーーん、ここの店のラーメンは美味しいよ〜♪後3杯で賞金が貰えるよ〜♪」
ずるずるずる〜〜〜〜。
・・・・・もはや何も言うまい。
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その頃の深山部長。
「えっ?折原君と絆が作りたい?そんなこと・・・・・いつでもやらせてあげるからとっとと来なさいっ!」
・・・・・浩平も貞操の危機だったりして・・・・。
第一話 (前編) 完
・・・・・・・
次回予告っ!
貞操の危機に陥った瑞佳、澪、浩平っ!(おいっ!)
はたして彼らは任務を果たすことが出来るのか!?(瑞佳は違う)
みさき先輩は後何杯お代わりするのかっ!?(知りません)
そして雪ちゃんは本当に3万人メンバーを集められるのか!?(話が違うっ!)
これ以上ポン太の暴走は続くのか!?(お前が言うな)
次回”人手が無いっ!(後編)”お楽しみにっ!
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ポン太「・・・・週一か隔週しかインタネ出来ないのに、何で続き物なんか書いてるんだろう・・・・私。( ̄∇ ̄;;;;」
雪ちゃん「・・・・やばいネタばっかり入ってるし・・・・いいの?それに誰かとネタ被ってない?」
ポン太「ネタ被ってたらご免なさい。m( )m」
雪ちゃん「・・・・・。」
1999.6.5