『トマト』
茄子科の一年生野菜。原産地は南アメリカのアンデス高地。
我が国には18世紀頃に伝来、栽培が始まったのは明治に入ってから。
なお、その頃の栽培目的は”観賞用”である。
――――――――――――広◯苑より
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「烏滸がましい・・・・・よしっ”うーろんがましい”だな!」
「違うわよ。それは”おこがましい”って読むのよ。」
「さすが元演劇部長!漢字には詳しいな。」
「・・・・・あんまり関係無いと思うけど。」
ここは折原浩平の部屋である。
そこの狭い机で、浩平と長いピンクの髪の美少女が二人で座っている。
浩平は彼女に勉強を教わっているようだ。
「で、ここの文章は・・・・って聞いてるの?浩平君。」
「聞いてない・・・・オレは綺麗な雪見の顔を見てたりするわけだ。」
「もうっ!真面目に勉強しないとまた浪人するわよ!」
「・・・・・・はい。」
この二人・・・・折原浩平と深山雪見は現在交際中だったりする。(それまでの過程は私の『粉雪の舞う舞台で・・・』を見てね♪りーふ図書館にありますんで)
そして・・・・一年消えてた浩平は浪人して予備校通いと言うことである。
しかし・・・深山先輩を”雪見”と呼び捨てに出来るとは・・・・羨ましいぞ、浩平。
「ふっ・・・主人公だけの特権さ。」
「浩平君・・・・誰と話してるの!?さっさと国語は終わらせちゃいましょ。」
「わ、分かった。」
・・・・やはり雪ちゃんの尻に引かれてるようだな、浩平。
「うるさいわい!」
で、二人でラブラブ(だから死語だって)な勉強をする事2時間と27秒。
二人ともさすがに疲れたのか少し休んでいるようだ。
と、何故か浩平がじっと雪見の顔を見ている。
「・・・・・浩平君、どうしたの?」
不思議そうな顔で浩平を見る雪見。
「・・・・・・・・。」
だが浩平は無言だ。
じりっ
浩平が膝を雪見の方に進める。
「こ、浩平君????」
「・・・・・・・・。」
困惑する雪見・・・・・無言でにじり寄る浩平。
じりじりっ
「な、何?」
「・・・・・・・・。」
雪見も浩平の異様な気迫に後ずさるが、浩平のにじり寄る速度の方が速い。
じりじりじりっ
浩平と雪見の顔の距離はもう10センチも無い。
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
無言で見つめ合う二人。
そして・・・・浩平が口を開いた。
「真っ赤になった雪見の顔って・・・・・可愛いから見てて飽きないな。」
その一言でさらに赤くなる雪見。
「こ、浩平君・・・・・・!!!!????」
真っ赤なトマト・・・・・ですか?
さらに・・・・浩平は言った。
「だが・・・・見てるだけじゃな・・・・と、言うわけで雪見ぃぃぃぃぃーーーーーー!」
がばっ
「きゃ〜〜〜〜!?」(少し嬉しそう)
・・・・・・やっぱりトマトは見るより食べる物だよな。(火爆)
おしまい
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ポン太「ほのぼのギャグの次は、一発ネタの雪ちゃんSSです。・・・・つまんないね。(TT)」
雪ちゃん「・・・・(ぽっ)」
ポン太「あ、ホントに赤くなった。」
裏ポン太「次の雪ちゃんSSは、あの雪ちゃんがついに主役で登場だああぁぁぁーーー!!!」
1999.4.10