激突!! 春の特別編 (後編) 投稿者: 変身動物ポン太(代理:つっこみ茜)
「...こんばんは、茜です。」
「...今日は一昨日いけだものがカキコした、変身動物ポン太さんのSSの後編をお届けします。」
「...それでは、どうぞ。」
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<特殊事例ファイル−No.195 折原浩平の謎−1>
折原浩平(性別:男性、17歳)の周りには何故か美少女が多い。
例としては長森瑞佳、椎名繭、川名みさき、里村茜、上月澪、柚木詩子、深山雪見(おい)、椎名華穂(!)等である。
外道で粗野な彼に何故集まってくるのかは謎である。
更なる調査が必要である。
(調査・筆記人 南明義)

――――――――プロフェッサー雪ちゃんの極秘ファイルより抜粋

「なんであたしの名前が無いのよ〜〜〜〜〜(TT)」
七瀬さん、ごめんね。


激突!! 春の特別編 

後編 『思いは永遠に・・・・』


<前編でのお話>
繭ちゃんが浩平のヨタ話(エイプリルフールを見越しての)を本気にして能力を暴走させてしまった!
・・・・・以上。(それだけかい!)


「で、みんなに集まって貰ったわけだが・・・・・。」
取りあえず、オレとシュンとプロフェッサー雪ちゃんが学校に残っていた暇人(知り合いとも言う)を集めてきたのだ。

「繭ちゃんを捕まえればいいんだね。夕御飯前の運動になるよ。」
「浩平・・・またバカな事しでかしたんだね。」
「柚木さんから茜さんを取り戻さなくては・・・・・・うおおおおぉぉぉーー!!!」
『元部長の命令は絶対なの』(←戻った)
「折原、また面白い事始めたな。」

以上のメンバーが集まった。
しかし・・・・プロフェッサーはともかく、なんで卒業したはずのみさき先輩がいるのかは謎だ。
ちなみにオレが消えてないのは、みんながオレを覚えていた+プロフェッサーが訳のわからん装置でオレを三日で(無理矢理)生還させたせいである。
雪ちゃんありがとう。そして・・・・・・ごめんな、ちびみずか&みさお。(核爆)

「具体的にはどうするんだい?」
シュンがオレに聞く。
「うむ、今は学食に居るとはいえむやみに捕まえるのは愚の骨頂。そこでだ。」
そこまで言ってから、オレはスクリーンを指さす。
「校舎2階の十字路に、七瀬をセットしておいた。」


「何でこうなるのよーーーー!!!!」
七瀬は雪ちゃん特製捕獲マシーン(お久しぶりに登場)に引っかかっていた。


「この七瀬に繭が近づいたところを捕まえる。みんな近くに潜んでくれ。」
オレがそう言った時、シュンがオペレーター席の画面を見て言った。
「誰かが七瀬さんに近づいてくるよ。」
一瞬オレ達の間に緊張が走った。・・・・・繭に先を越されたか!?


「こっちに来ないでよ!この成金変態!」
「くっくっく・・・・七瀬さんが動けない今ならどんな事でも・・・・。」


「中崎かい!」
オレが叫んだその後ろで・・・・プロフェッサー雪ちゃんが無言であるボタンを押していた。


ドッゴーーーーーーーン


中崎は星になった。
・・・・・いつの間に罠を仕掛けなおしておいたんだ・・・・この前全部シュンに使われたのに。(激突!!外伝3を参照)

その後本命(繭)が現れるまで、南森以下10人以上が星になったことを付け加えておこう。



「みゅ〜〜〜〜〜♪」
ついに繭が七瀬に向かって走ってきた。オレ達は近くに隠れて様子を伺っている。
「いいか?繭が七瀬のお下げを掴んだ時がチャンスだ。一気に捕まえるぞ。」
オレの言葉にみんなが頷く。

しかし・・・・・・今日の繭はひと味違った。
捕まえられている七瀬の服を摘むと、こう言ったのだった。

「みゅ〜〜♪今度は七瀬お姉ちゃんが鬼だね。」
どうやら鬼ごっこをしているつもりらしい。
しかし・・・・・・鬼?
そんなオレの脳裏に誰かのナレーションが入る。

『能・力・解・放』

・・・・・・・・・それって。

「戦略的後方移動だあああぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
そう言って逃げ出すオレ。
「それって、ホントは撤退って言うんだと思うもん!」
「何だがよく分かんないけど・・・・・取りあえず逃げておくよ。」
「いつもこんな感じだな。」
オレとの付き合いが長い長森・住井と、以外と鋭いみさき先輩がその場から逃げ出した。
ちなみに澪は住井が引っ張っている。
「ふっ、可愛い子は助けなきゃな。」
『よく分かんないの』

そして・・・・・・・・。
「ぎゃああああああああーーーーーー!!!!七瀬さんが、七瀬さんがああああーーーー!!!」
「南君・・・・あなたを殺します。」(←L◯afネタです)
千鶴さん状態になった七瀬が南を襲っていた。

第一作戦、失敗。



「ちっ、繭を逃がしてしまったか。」
「逃げたのは私達のような気がするもん。」
長森のツッコミを無視しつつ、オレは第二作戦の準備を開始した。
『今度は何するの?』
「うむ、長森がさっき買ってきたてりやきバーガーを使ってだな・・・・・。」
と、オレが後ろを振り返ると・・・・・。

「美味しいよ〜〜♪ちょうどお腹が空いていたんだよ〜〜♪」
「わっ、ホントに全部食べちゃった・・・・。」

みさき先輩がてりやきバーガーを全部食べていた・・・・。

第二作戦、失敗。



「で、結局こうなるわけかい!」
オレ達は繭を追いかけている。
もちろんバックに流れている曲は『走る!少女たち』だ。

「みゅ〜〜〜〜♪」
くっ、繭はマジで足が速い。毎朝鍛えているオレと長森さえ付いて走るのが精一杯だ。
「くっ・・・・もう駄目だ。ぐふっ。」
住井があっさりと脱落した・・・・・・・こいつは体力無さそうだからな・・・・。
「こうなると七瀬が居なくなったのは実に痛かったな。」
「初めから居なかったような気がするけどね。」
『多分居なかったの』
そんな事を言い合っていると・・・・・。

「あっ!」
いきなり長森が叫んで立ち止まった。
「どうした!?長森。」
「今日は用事が有ったんだよ!」
「どんな用事だ?」
「家の近くの猫たちと座談会が有ること忘れてたんだもん!浩平、川名先輩、ゴメンね〜〜〜。」
長森は疾風のように去っていった。・・・・・おい。

「冗談・・・・・だよね?」
みさき先輩の声が夕暮れ近い校舎に吸い込まれていった・・・・・・・。



で、繭を見失ってしまったオレ達が其処にいた。
「・・・・どうする?みさき先輩、澪。」
「家の夕御飯まではまだ時間はあるよ。」
『暗くなってきたから帰りたいの』
意見は二つに分かれた。うーーーーーーーむ、どうしようか。
そんなオレ達の後ろの教室から声が聞こえてきた。

「あ、茜・・・・そ、そこは駄目えええぇぇ・・・・あ。」
「うふふふ・・・・・詩子って感じやすいんですね。」
「みゅ〜〜〜〜?」

・・・・まだやってたのか、この二人は。
って、”みゅ〜〜”だと!?
ま、まさか繭も含めて3人であんな事やこんな事を・・・・!!!!????

「ロ◯&シ◯コンビイィィィィィィィィム!!!」

ずがあああぁぁぁぁぁーーーーーーーん

反射的に、教室の扉を謎の(自分で言うな)光線で破壊する。
何故か真っ先にみさき先輩が教室に飛び込んでいった。
オレと澪も教室に入った。

そこにあった光景とは・・・・・・・。

「あ、茜・・・・締め技は駄目ええぇぇ・・・・・。」
「ふふふ・・・・詩子は締められると感じるタイプだったんですね。」

茜が詩子にプロレス技をかけていたりして・・・・・・。

「茜・・・・・何やってんだ?」
「愛情表現です。」
ズバリ言う茜・・・・・・おい。
「なんだかよく分かんないけど・・・・・凄そうだね。」
『面白いの』
うむ、確かに面白い。

・・・・・そう言えば。
『茜はきっとプロレス技が好きに違いない』
とか繭に言ったような気がするな。

オレはじっと茜と詩子を見ている繭を見ながらそう思った。

「繭ちゃんは浩平君の言うことをみんな信じちゃうんだね。」
みさき先輩の言葉に繭は・・・・。
「みゅ〜〜♪信じてるもん、こーへーの事♪」
まったく邪気の無い澄んだ瞳でオレを見つめる繭。

・・・・・・やれやれ。これからはちゃんと考えて繭に話しかけなければ・・・・駄目かな。

そんなオレの心を見透かしたように繭がオレに飛びついてきた。
「みゅ〜〜〜♪今日はエイプリルフールだから・・・・こーへーがずっと一緒に居てくれるんだもん♪」
・・・・そんなことも言ったな。これは冗談でも嘘のつもりで言ったんじゃないけどな。

がしっ

『澪も一緒にいるの』
澪もオレの腕にしがみついてきた。
「う〜ん、私もしがみついちゃおうかな。浩平君に♪」
「・・・この二人だけでも十分重いんだが。」
「くすくす・・・・今日はエイプリルフール、冗談だよ♪」
「みゅ〜〜〜〜♪」


こうして事件は解決した・・・・・・オレ達の思いが繭の願いを受け止めたことで・・・・。
次に繭の能力は暴走しても・・・・・もう大丈夫だろう。
きっとみんなの思いで解決できるに違いない・・・・だって。
思いは・・・・・・永遠なのだから。


でも・・・・・・・・。
「繭、ホントに1日一緒に居なきゃ駄目か?」
「みゅ〜〜〜〜♪居なきゃ駄目。」
「・・・・浩平さん、すいませんね、家の繭のわがまま聞いて貰って。」
「華穂さん・・・・・そうじゃなくてオレの体が繭から離れなくなったんです。(TT)」
「?」
・・・・・・・だからって繭の家に泊まるのは・・・・なんだかなあ。

「今日はこーへーが”ずっと”一緒にいてくれるんだもん!」


END

<おまけ>
すっかり暗くなった学校で。

「南君・・・・・あなたを殺します。」
「ひいいいぃぃぃぃーーーーー!!!???なんで事件が解決しても元に戻らないんだああ!!!???」
南君は七瀬に追いかけ回されていた。

「詩子・・・・。」
「あ、茜・・・・ああっ、其処は駄目ええぇぇぇ・・・・って、茜はなんで元に戻ってないのよおぉぉーーー!!」
詩子はまだ茜に絡まれていた。

「・・・・・今日の繭ちゃんは絶好調ね。」
プロフェッサー雪ちゃんがスクリーンを見てそう言っていた。

おしまい

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「...お楽しみいただけましたか?」
「...このSSへのご意見、感想やポン太さんへのメッセージなどは、いけだものが責任もってポン太さんへお届けするということですので、どしどしお寄せ下さい。」

「...では、今日はこれで失礼しま...え?いけだものですか?」

「星になりました。」
きらーん(←効果音(笑))

「...冗談です。今日は、エイプリルフールですから。」
「...でも、どうしたんでしょうね。感想が書けてないから、逃げたのかもしれませんけど。」
「...それでは、失礼します。」
てとてと...

(涙)

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