激突!! 春の特別編 (前編) 投稿者: 変身動物ポン太(代理:いけだもの)
こんばんわぁ、いけだものですっ。
え〜と、投稿者の欄を見ていてだけたら分かると思うんですが、今回は代理です。
28日の座談会の時に、大学を卒業されて(現在は働いておられます)一時的にインタネが出来なくなっている変身動物ポン太さんから、「好きにしてください」と、このSSを頂きまして、だったら...ってコトで勝手に投稿することにしました。
では、どうぞ〜
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<特殊事例ファイル−No.247 椎名繭の能力>
椎名繭(性別:女性、推定14歳)は超能力を持っている事が確認されている。
その超能力は、自分の思いこんだことを現実化するという迷惑極まりないものである。
本人が何を考えているか不明な為、危険度Sに認定済み。
能力への対策は現在も全く不明。
取りあえずは傍観するしかないと思われる。
(調査・筆記人 氷上シュン)

――――――――プロフェッサー雪ちゃんの極秘ファイルより抜粋


激突!! 春の特別編 

前編 『4月1日は何の日か?』


カシャアッ!
いつものようにカーテンの引かれる音と、そして目の奥を貫く陽光。
「ほらぁ! 起きなさいよーっ!学校遅れるよーー!」

うっ・・・・朝か。
いつもながら・・・・・眠い。学校なんか行きたくない・・・・。
うむ、いつも通りの朝だな。(どんな朝やねん)

しかしオレは何か微妙な違和感を感じていた・・・・・何だ?
「起きないのなら、こうするもん!」

ばさあっ

布団を引き剥がされたオレの視界に、カレンダーの数字が飛び込んでくる。

『4月1日』

へっ?

「まだ春休みやんけーーーーーー!!!!!!!」
思わず叫んでしまう。
しかし長森はキョトンとした顔でこう言った。

「でも・・・・今日は学校に行く日だよ。」
「そんな訳無いだろう。」
そんな予定は無かったはずだ。が、長森はこう言った。
「いいから行くんだもん!」
おおっ、珍しく長森が強気だ。

・・・・結局、オレは学校へ行くことになる。

 ・・・・・・・・・

学校へ行く途中、オレは今日がエイプリルフールだという事に気付いた。
と、言うことは・・・・・・もしかして。

取りあえず長森の顔を観察してみる。

じーーーーーーーー

「浩平、じっと私の顔見つめてどうしたの?」
うーーーーーむ、いつもの長森だ。
嘘をついている顔ではないか・・・・。こいつはすぐ嘘が顔に出るタイプだからな。

しばらく歩くと交差点に出た。

「そう言えば七瀬さんとそろそろぶつかる頃だね。」
長森がクスリと笑いながらそう言った。
確かにもうすぐ七瀬の出現ポイントだな。・・・・・・七瀬!?

「そうか!分かったぞ!」
「えっ!?何が分かったの!?」
「真相はこうだったのだ!」
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<真相>
七瀬は、美男子星人折原浩平の美貌に嫉妬していた。・・・・よって。
「長森さんに嘘を言って・・・・折原を早起きで不健康にさせてやれば・・・・。」
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「きっとこうだったに違いない。」
「そうだったんだー。」(納得するなよ、長森)
「謎は全て(いろんな意味でやばいので省略)」


激突!!春の特別編     完




ドガバキゴゴーーーーーーン!

「違うわよおぉぉぉーーーーーーー!!!!!!おまけに激突!!第一章・事件編と同じ作りじゃない!!!」
裏ネタをばらしつつ七瀬が現れた。

「・・・・・七瀬、今日の突っ張りはひと味違うぜ・・・・・。」
オレはコンクリートに埋まりながらそう言った。
ふっ・・・・武蔵丸真っ青の張り手だぜ・・・・・・こいつは本物だ。(どんな本物やねん)
「乙女力士の名前は伊達じゃないのよ!」
訳のわからん七瀬のセリフを最後にオレの意識は途切れた・・・・・。



「ここは・・・・・保健室か。」
気がつくとオレは保健室のベットに寝ていた。頭がガンガンする。
「何か・・・・思いっきり引きずられたような感じがするんだが。」
後で七瀬に聞いたらホントに引きずって学校へ来たらしい。
「とりあえず・・・・教室へ向かうか。」
時計を見たら既に11時だった。・・・・・・・やはり本物の威力は違うな。(だからどんな本物だよ)

教室へ向かう途中、髭に会った。既に授業は終えたらしい。って、授業があったのかよ・・・・4月1日なのに。
「んあーー、折原。貧血大丈夫だったか?」
どうやらオレは貧血にされていたようだ。
「ちゃんと教室に戻るんだぞ。」
そう言って髭は職員室に歩いていった。その後ろ姿を見たとき、オレは何か嫌な予感がした。

予感は的中した。

「グアー。」
・・・・・教室はペンギンで一杯だった。
「・・・・もしかして髭はこの状態で授業してたのか?」
「普通にしてたよ。」
出番が欲しいのか佐織がそう言ってきた。


異常事態はそれだけじゃなかった。


「おはようなの。」
澪がしゃべっていた。

「茜〜〜〜〜止めてよ〜〜〜〜。」
「詩子・・・・大好きです。」
茜が詩子に絡んでいた。(詩子は少し嬉しそうだった)

「もうお腹一杯だよ〜〜〜〜。」
みさき先輩がカレー一杯で食事を止めた。

「う〜〜〜ん、お昼はやっぱりこれだよね。」
長森がコーヒー牛乳でご飯を食べていた。

「入門するわっ!」
「ここは男子専門なんだけど・・・・。」
七瀬が相撲部に入門しようとしていた。


うーーーーーーーーーーむ、おかしい。何かが狂っている。エイプリルフールだけでは解決できないな。
放課後の屋上でオレはそう考えていた。

「その理由を知りたいかい?」
前触れもなくシュンが現れた。・・・・いつからここに居たんだよ。
「ふっ・・・・僕は折原君の影にいつも寄り添っていて・・・。」
「おい。」
ごすっ

薔薇色になりかけたシュンをボディブローで止めるオレ。

「いつもながら複雑な愛情表現だね、折原君は。」
「・・・・・。」
ビキガキドガッ

手刀三段突きで本題に引き戻すオレ。

「実はプロフェッサーが呼んでるって言いたかったんだよ。」
ダメージの全くないような口振りでそう言うシュン・・・・実際効いてないみたいだな。


プロフェッサーがらみと言うことは・・・・やはりこの異常事態の原因は・・・・。

 ・・・・・・・

「繭ちゃんが能力を暴走させてるようね。」
白衣とぐるぐるメガネを装着した深山先輩・・・・マッドサイエンティスト−プロフェッサー雪ちゃんはこう言った。
「やはりそうだったか。」
今日の異常事態・・・・・実はオレも一枚噛んでいたようだ。

『繭、4月1日はエイプリルフールだから学校があるんだぞ』
『繭、七瀬はホントは相撲取りなんだぞ』
『髭は教室の半分の生徒がペンギンでも気付かずに授業をするぞ』
『長森はホントはコーヒー牛乳が好きなんだな』
『澪はしゃべれる(みたいに表現することががうまいな)』
『みさき先輩がカレー一杯で食事を止める(のを見てみたい)』

うーーーーーーーむ、見事なほどの真実だ。(嘘つけ)
「一枚噛んでいたというより、全ての原因が折原君にあるんでは?」
シュンが何か言って居るようだが無視しよう。

「で・・・・その嘘を真に受けた繭ちゃんが暴走してるようね。」
プロフェッサーがそう言う。
「繭はどこにいるんだ?」
「ここよ。」
オレの問いに雪ちゃんがスクリーンの一点を指さす。
「・・・・・学食か。」
どういう原理で繭の場所が分かるのかは不明だ。
「捕まえて・・・・何とかしなければ・・・。」


オレ達は椎名繭捕獲の作戦を練り始めた・・・・・。


前編 完
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ポン太「訳わからん物を書いてしまった・・・・・。(^^;;;;」
雪ちゃん「続きます。それでは〜。」

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はいっ、い〜トコロで続いてますよねっ。
後編は4月1日、エイプリルフールにカキコいたします。
おっ楽しみに〜

さて、今日はこれで帰ろうかな。
「...いけだもの」
ビクッ!
つっ、つっこみ茜ちゃんっ!
「...こうして、ポン太さんの作品を紹介するのは良い事ですね。」
...(←予想外の台詞に反応できないでいる)
「...いけだもの、どうかしましたか?」
はっ!いや、てっきりつっこみが入ると思ってたから、反応ができなかったんだよ。
「...『紹介だけでなく、自分もSSを書いてください』とでも言われると思ったんですか?」
さくっ!
そ、そのとおりさ。
「...座談会もありましたし、『最初から無理』だと思ってましたから。」
どぐぁごぉっ!
げふっ!(←吐血)
「...では、私はこれで失礼します。」
てとてと...
い、今のは、くっ、くりてぃかるひっとだっ...た...
ばたっ...


追伸
 このSSに関するご意見、感想などは、いけだものがポン太さんに責任持ってお届けいたします。
 みなさんのSSの感想はまた今度、書かさせていただきます。