輝け!第一回男子人気投票!(その7) 投稿者: 変身動物ポン太
今日は月曜日・・・・・ついに男子人気投票の最終日。

投票は・・・・この日の昼に締め切られるのだ。

広報担当の柚木詩子とその友人の里村茜は、土日とその日の朝に届いた票の集計をやっている。

「う〜〜〜〜、疲れたよ〜〜〜。」

「・・・・なんで私達は二人だけで集計してるんですか?」

「彼女は・・・何か重要な話し合いがあるって♪」

「・・・・そうですか。」

そして・・・・時計が12時をさす。(・・・って君たち、授業は?)

「終わりましたね・・・・。」

「じゃ、結果を書かなきゃね。」

・・・・・・・・2年◯組の男子生徒達をどんな結果が待っているのか・・・・。

「・・・・そう言えば居ましたね、この人。」

「予想外の結果だね♪」

取りあえず、今はこの二人だけが知っている・・・・・・。



最終話 ”終わりよければ・・・・・”

「もうすぐ結果が出るわね・・・・・七瀬さん。」
「そうね・・・・広瀬さん。」
「すっごく楽しみだわ・・・・・。」
「そうね・・・・。」
「ふふふふふふふふふふふふ。」
「ふふふふふふふふふふっふ。」

・・・・・やっぱりこの二人は仲がいいと思うんだが。

広瀬と七瀬の仲良し風景(絶対違う)を見ていたオレに声を掛ける者が居た。
「おい、折原。」
「なんだ、住井。」
オレは住井の方に振り向いた。

「ちょっと話がある。屋上まで来てくれるか?」
「・・・・今月は小遣いはもう無いぞ。」
「いや、そうじゃなくてな。」
「みさき先輩なら今は学食だぞ。」
「・・・・違うけどな。」
「まあ、確かに電◯を受け取るなら屋上は最適だが。」
「・・・・L◯afネタは止めろ。」
・・・・ちっ。

そしてオレは住井と屋上へ上った。
「実は・・・・この人気投票の黒幕の事なんだが・・・・。」
「ほう、分かったのか?」
「いや・・・・投票本部の位置が分かったと言うだけだが。」
なるほど・・・・今まで謎だったからな。
「で、どうするんだ?」
「ふっ・・・・放課後に人気投票の結果が出る前に・・・・この学校最強の情報屋”住井護”が結果をリークする!」
・・・・黒幕の正体を暴けなかった鬱憤をそれで返すつもりか。

「と、いう訳で午後の授業をさぼって本部へ乗り込もうと思う。」
「そうか・・・・頑張ってくれ。」
教室へ帰ろうとするオレ。

がしっ

オレの袖口をつかむ住井・・・・澪専用の技を使用するとは・・・・澪ファンにボコにされるぞ。
「・・・・・”一緒に行くぜっ!”とか言ってはくれんのか?親友。」
「次の授業は期末テストの範囲が出るらしい。」
「・・・・南森にノートを取るように頼んである。」
「うおっ!?・・・・持病の腰痛が!」
「・・・・この住井君特製の”コシナオール”で直せ。」
「ああっ!教室にペンギンをセットしなければっ!」
「・・・・既にお前と俺の席には座っている。」
「いや〜、七瀬が乙女になれるように髪型を斬新にしてあげなくては・・・・。」
「・・・・やっておいた。」
・・・・・・・マジ?

 ・・・・・・・

その頃の教室。
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!!」
「な、七瀬さんの髪が・・・・。」
・・・・どんな髪型になったんだ?

 ・・・・・・・

で、結局付き合わされるオレ。
「ほうっ・・・・地下の倉庫に隠し入り口があるとは・・・・。」
「意外な場所にあるだろ?これを捜すのに俺がどれ位苦労したことか・・・・・。」
そう言って涙する住井。

・・・・目茶目茶無駄な努力のような気がするが。

そして・・・・その部屋の前についた。
しかし・・・・扉が開かない。
「やはり、秘密の本部だけあって・・・そう簡単には入れないか。開ける方法は・・・。」
マジな顔をしてそう言う住井。
「以外とノックしたら開けてくれたりして。」
オレはそう言って叩いてみた。

コンコン

「・・・・・はい、今開けます。」

・・・・・ドアを開けるのは簡単だったようだ。
マジになって損した住井は廊下の隅でいじけている。

そして・・・・・中から現れたのは。
「よ、葉子さん!?」
「・・・・違います。」
・・・・皆さんの予想通り茜だった。

オレが茜に何か言おうとするより早く、住井が部屋の中に駆け込んだ。
「よしっ!人気投票の結果は俺の物だっ!」
だが、そんな住井に茜がダメージを与える。

「結果なら・・・・もう詩子が張り出しに行きました。」
「何いいいいぃぃぃぃーーーー!!???」
・・・・・住井は燃え尽きた。

そして・・・・その結果は・・・・

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<2年◯組 男子人気投票 最終結果>

一位 氷上 シュン  30票

二位 折原 浩平   27票

三位 沢口      24票

四位 渡辺 茂雄   23票

五位 中崎 勉    20票

   住井 護    20票

六位 南 明義     7票


その他        24票

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「・・・・やっと帰ってこれたと思ったら・・・・折原君に悪いことしてしまったみたいだね。」

「ホントは俺が一位なのにいいいいぃぃぃぃぃぃーーーーーーー!!!!!俺は南だああああぁぁぁーーーーー!!!」

二人とも・・・・・ご苦労様。(って、シュン。お前このクラスだったのか・・・・。)


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<エピローグ>

放課後・・・・・浩平は屋上に来ていた。

「・・・・折原君、来たの?」

「ああ、来たぜ。」

「・・・・何で?」

「・・・・七瀬に無理矢理”行って来なさいよっ!”って言われてな。」

「・・・・そう。」

「あと、七瀬からの伝言だ。”これで賭けは終わりだからねっ!”だ、そうだが・・・・どういう意味だ?」

「さあ?七瀬さんも言い方が回りくどいからね。」

彼女の頭を・・・・あの時の賭けの内容が通り過ぎる。

 ・・・・・・ 

『もし折原君が住井君に勝ったら・・・・私の言うこと一つ聞いて貰うわよ、七瀬さん』
『望むところよっ!』

『私の勝ちだから、一つ言うこと聞いてね』
『うっ・・・何よ』
『・・・・君との仲、取り持ってくれるかしら?』
『・・・・・えっ?』

 ・・・・・・

「ホントにどういう意味かしらね?」

「後・・・・もう一つ七瀬からの伝言がある。」

「・・・・何?」

「お前が何か買いたい物が在るらしいから・・・・・付き合ってやれって言われたぞ。」

「ふーーーーん、そうなんだ。で、折原君はいいの?」

「・・・・・暇だからな。付き合ってやるよ、”広瀬”。」

「・・・・・・ありがと。」

そして・・・・二人は屋上を出ていった。



そして・・・・それを影から見ていた、広報担当の女子生徒の感想より。

「ホントに回りくどいよね、デート誘うのに人気投票まで開いちゃうなんてね♪」

終わりよければ・・・・・全て良し?



輝け!第一回男子人気投票!     おしまい
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ポン太「何とか終わらせました・・・・・。でもかなり強引なオチ&真相。(TT)」
雪ちゃん「ホントに良くわかんないわ・・・・・・。」
ポン太「・・・・今の私はこれが精一杯なんです。(TT)」
雪ちゃん「なんかいっぱい書き残したこと有りそうなんだけど・・・・・。」
ポン太「ひょっとたら明日に”人気投票の残り火”っていうの書き込むかもしんない。」
雪ちゃん「・・・・それって後始末SS?」
ポン太「そんな所ですね。」

雪ちゃん「じゃあ、今日はまだお別れの挨拶はしなくて良いのね?」
ポン太「ホントは今日が3月最後のUPになる予定だったんだけど・・・・明日も大学来ることになったから。」
雪ちゃん「・・・・卒論出来てなかったのね。」
ポン太「このSSと平行して卒論もやってたから・・・・両方とも全然進まなかったのね。(TT)」
雪ちゃん「・・・・・・・はあっ。」

ポン太「そんなこんなで今日はここまでっ!明日が今月最終UPだっ!」
雪ちゃん「はたしてポン太は卒業できるのでしょうか!?」
ポン太「卒業は出来るわいっ!」
裏ポン太「・・・・・最後まで出番なさそうだな・・・・ワシ。(TT)」

雪ちゃん「そう言えば・・・・私の出番は?」
ポン太「・・・・・・あ。」
雪ちゃん「・・・・忘れてたわね。」

ぐさっ

ポン太(瀕死)「・・・・今回もこんなオチか・・・。」がくっ


1999.3.19