投稿者: 変身動物ポン太
「待たんか〜〜い!お〜〜り〜〜は〜〜ら〜〜!!!」
「だああああああ!!!!七瀬!そんな物振り回すなああああ!!!!」
「問答無用!く〜〜ら〜〜え〜〜!!!!」
「みゅ〜〜♪」
「ああっ・・・・待ってよ〜〜浩平、七瀬さん、繭ちゃ〜〜ん。」

今は放課後、自由な時間♪
所は学校からの帰り道。
浩平が七瀬に追いかけられている。(見れば分かる)
そしてその七瀬を繭が追いかけ、瑞佳が必死に追撃しているようだ。

「だあああああ!!!だからお前のハンカチを中崎に売り飛ばしたのは住井だあああ!オレじゃねええええ!!!」
「あんたも共犯でしょうがあああああ!!!」
「オレは住井がハンカチを拾うのを、見て見ぬ振りをしただけだああああ!!!」
「十分悪いわよおおおお!!!」
そう言う理由か・・・・。おそらく住井は既に始末されているだろう。(合唱)

「みゅ〜〜♪鬼ごっこ♪」
違うぞ、繭。
「あう〜〜〜、みんなでパタポ屋のクレープ食べる予定だったのに・・・なんでこんな事になったんだよ〜〜。」
なるほど、そうだったのか。説明ありがとう、長森さん。
「どういたしましてだもん、じゃなくて待ってよ〜〜。」
ホントは仲良く4人で行くはずだったのが・・・・浩平が口を滑らしたな。

しばらく追いかけっこは続いたが・・・・やがて浩平は、とある柵の前に追い詰められた。
「うっ・・・・やばい。」
浩平は逃げ道を探そうと後ろを振り返ったが・・・・・そこには既に七瀬がいる。
「ふっふっふっ・・・・乙女の物を売り飛ばした罪は償って貰うわよ。」
「お、乙女は追い詰めた哀れな獲物を逃がすとか何とか・・・・。」
「問答無用!!く〜〜ら〜〜え〜〜!!!」
七瀬は竹刀を振り上げ・・・・浩平に向かって振り下ろした!

「おおっと!」
ひょい
「えっ!?あわわわわわ・・・・」
浩平はあっさりと竹刀をかわす。
思いっ切り踏み込んでいた七瀬は・・・・柵の向こうへ・・・・。


どっぽ〜〜〜〜ん


柵の向こうは池だったりして・・・・。(題名から判断できるね)
「みゅみゅ!?」
「七瀬さん!?」
繭と瑞佳が慌てて柵に駆け寄った。
池の水は濁っていて・・・・・中は見えない。
「確かこの池・・・・かなり深いはずだよ〜〜どうしよう〜〜?」
「七瀬なら”何すんじゃああああ!!”とか言ってあっさり出て来るんじゃないか?」
気の毒なくらいオロオロしている瑞佳と、平然としている浩平・・・・見事な位、対照的ですな。

「七瀬さん出てこないよ〜〜〜。浩平〜〜飛び込んでよ〜〜。」
「げっ!?オレが?オレは最近胃腸が弱くなってだな・・・・。」
「そんなの関係もん!」
浩平と瑞佳が夫婦漫才をしてる間に時間は経っていく・・・。

(これはマジでやばいな・・・・・)
そう思った浩平が服に手を掛けた時・・・・水面を見ていた繭が叫んだ!
「みゅ〜〜!?何か出てくる!」
浩平と瑞佳が慌てて水面を見ると・・・・ゴポゴポと水面が泡だっている。
「「「?」」」

プシューーーーーー!

突然、水面から水蒸気が立ち上る!
「おおっ!最近の乙女の登場はこってるな。」
「絶対違うよ〜〜〜。」

と、水の中から誰かがゆっくりと現れた。
「なにっ!?」
「ええっ!?」
「みゅっ?」

神々しいまでの雰囲気・・・・静かな眼差し・・・・美しい顔立ち・・・・・。
そう、その人は・・・・。


「茜か?」
「・・・・・違います。」
「じゃあ、葉子さん?」
「・・・・・違います。」
「うーーーん、二人を足してブレンドして2で割ったとか?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
間違いではなかったらしい。(おい)

「浩平!この人、女神様だよ!そこの看板に”女神池”って書いてあるもん。」
さすが長森さん。説明ありがとう。
「ほ、本当なのか?ブレンド茜。」
「・・・・一応そうです。」
そう、現れた人はこの池の女神様だったのだ。
ちなみに茜&葉子さんに似ているのはポン太の趣味です。(ほっといてくれえぇぇぇーー!)

「みゅ〜〜〜、七瀬お姉ちゃんはどこ?」
繭が本題に戻してくれる、えらいぞ♪
女神様は小さく頷くと、ゆっくりと水面に手をかざす。すると・・・・・3人の七瀬が上がってきた!
「あなたが落とした七瀬さんは誰ですか?」
「別に落としたわけではないんだが・・・・・。」
「・・・・あなたが落とした七瀬さんは誰ですか?」
浩平のツッコミは無視された。彼は端の方でグレている・・・・。

茜&葉子さん似の女神様(以下ブレンド茜ちゃんと省略・・・って省略してないやん!)は3人の七瀬を一人一人説明し始めた・・・・結構、親切である。
説明は長かったので要約するとこうなる。

(1)・・・・乙女な七瀬さん。「池に落ちちゃった・・・」小さく呟きながらうずくまっている・・・守ってあげたくなります。(byブレンド茜ちゃん)

(2)・・・・凶暴な七瀬さん。「こら〜〜!!!お〜〜り〜〜は〜〜ら〜〜!!!」竹刀を振り回して怒っている・・・・・はっきり言って怖いです。(byブレンド茜ちゃん)

(3)・・・・陽気な七瀬さん。「てへっ♪池に落っこっちゃうなんて・・・・私ったらお・ば・か・さ・ん☆」・・・・楽しそうです。(byブレンド茜ちゃん)

「あのー・・・・・・普通の七瀬さんは?」
瑞佳おずおずと聞いた。
すかさずブレンド茜ちゃんが答える。
「在庫切れです。」



「「なんでやねーーーーーーーーーん!!!」」
浩平と瑞佳が同時に突っ込んだ。いいタイミングだ、二人とも。


「落とした七瀬さんは・・・・誰ですか?」
何事もなかったように聞いてくるブレンド茜ちゃん・・・・みんな困っている。(当然だ)

「こうなったら・・・・繭!お前が決めてくれ!」
「えーーーーーっ!!!!????」
「みゅ〜〜〜〜♪決めるもん♪」
繭は乗り気なようだ。
「そんなの駄目だよ〜〜〜〜。」
「多数決では二対一で決まりだ!そうだな、繭!」
「みゅ〜〜〜〜♪決めるよ〜〜〜〜♪」
「あうー・・・・。」
瑞佳の反論も虚しく、繭はトコトコとブレンド茜ちゃんの所へ歩いていった。

「あなたが落とした七瀬さんは?」
「みゅっ♪」
「・・・・・分かりました。」
・・・・・


「「なんでそれだけで分かるねーーーーーーーーーん!!!」」
浩平と瑞佳が同時に突っ込んだ。ますますいいタイミングだ、二人とも。


そして・・・・七瀬は生還した。

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次の日・・・・教室で。
「みゅ〜〜〜〜♪」
ぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐい
「はあ・・・・何でこうなるのよ。」
繭は喜び、七瀬は落ち込んでいた。

「七瀬・・・・おさげ直らないな・・・・。」
「ううっ・・・・いくら切っても生えてくるのよ。」
七瀬のおさげが3倍位に伸びていた・・・・。


『おさげの引っ張りがいのある七瀬お姉ちゃんがいいな♪』


「「なんで選択肢以外の七瀬(さん)なんやねーーーーーーーーん!!!」」
浩平と瑞佳が同時に突っ込んだ。昨日言っとくべきだぞ、二人とも。



「・・・・在庫があったんです。」
教室の端でぽつりと”茜”が呟いていた・・・・・・。

おしまい
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ポン太「うーーーん、思いついたので書いてみたが・・・・オチが弱いな。」
雪ちゃん「こんなSS・・・・何処で思いついたのよ。」
ポン太「さあ?・・・・・七瀬留美様、並びに彼女のファンの皆様、御免なさい。m(_ _)m」
雪ちゃん「ギャグ書くたびに謝ってるような気がするんだけど・・・・。」
ポン太「気のせいです。( ̄∇ ̄;;;;;」

ポン太「この池ぽちゃシリーズ、他のヒロイン編誰か他に書いてくれる人・・・・居ないかな〜。」
雪ちゃん「えっ?ポン太は書かないの?」
ポン太「別のSS書くつもりだからなー。それ以前に最近めちゃめちゃ忙しいし、書く余裕ナシなんですわ。」
雪ちゃん「ふーーーん、ポン太も卒研追い込まれてきたのね。」
ポン太「そうです。(T‐T)」

ポン太「では今日はここまで。」
雪ちゃん「次のUPはいつなることやら。」
裏ポン太「ではでは、皆様。」

3人「またね〜〜〜。」

1999.2.16