激突!! 第二章 (第六話) 投稿者: 変身動物ポン太
「苦戦してるようだね・・・・みんな。」
「華穂さんが来たのは、嬉しい誤算だけど。」
「浩平君は・・・・詩子ちゃんと対峙中なんだね?」
「そう。だけど柚木さんは、七瀬さんを倒すほど強いから・・・・折原君は苦戦するでしょうね。」
「浩平君は・・・・勝つよ。きっと。」
「それはいいんだけど・・・・・みさき。」
「何?雪ちゃん?」
「私のミッションルームで、ご飯食べないでく〜れ〜る(怒り)」
「えーー!?まだ五杯目だよ〜〜。」
「食べる量の話じゃ〜〜な〜〜い〜〜。」
彼女達の出撃も近い・・・・・・・・。


第六話 ”それぞれのバトル!!”

オレと詩子は対峙している・・・・・。
こいつは今までの敵と違う・・・・オレはそう思う。何故なら・・・・。

「私が詩子さんだから。」
「自分で言うなああああああ!!!!!」

うーーーーー・・・・。
にこにこ。

駄目だ・・・調子が狂う。どうやって仕掛けたらいい物か・・・・わからん、全然わからん。
悩むオレに詩子が言う。

「じゃあ、私からいくよ。死なない程度に当たってね♪」
詩子ファンなら、泣きながら当たってくれると思うが・・・・オレは違うぞ。
ポン太なら喜んで当たってくれるだろう。(今はそうでもない・・・はず(爆))
「行くわよ。乙女必殺!”ジェノサイドバスター”!」
えっ・・・その技は!?
驚愕するオレの前で、詩子の両目が青い光を放った!

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「華穂さん・・・・・私の師匠になってくれません?」
「いえ、私はこんな年だし・・・・。」
「乙女に年齢は関係ないわ!」
「でも・・・・・」
七瀬が華穂さんに迫っている。(こう書くと何か妖しい。)
でも乙女の師匠って・・・どんな人なんだよ、七瀬・・・・・。

そんなこんなで、二人は基地内奥深くへ入っていく。
「繭・・・・何処にいるのかしら、ちゃんとご飯食べてるかしら、泣いてないかしら。」
繭のことを心配する華穂さん、彼女もやはり母親だ。
「ううーん・・・娘の事を心配する仕草にも乙女がにじみ出てるわね・・・・・。メモっとこ。」
訳のわからん事で、感心している七瀬。

基地内はたくさんのブロックで仕切られ、入り組んでいる。
廊下は薄暗い照明で照らされている。当然先の方は見えない。

しかし二人は気づいた。自分たちの歩く先に誰かが居ることに。
そして・・・その人物が自分たちに敵意を向けていることに。
そして、その人物は二人にむけて殺気を・・・・開放した。

「な、なんなのよ。このとんでもない殺気は!?」
「強敵ね・・・・。」
驚く七瀬、断言する華穂さん。

そして・・・・その人物は現れた。

「久しぶりね・・・・華穂。」
「あなたは・・・・・由起子!?」

そう・・・・その人物とは、結構ゲーム中には出てくるのにCGはおろか立ち絵すら無いため、華穂さんに人気の面で多大な差をつけられている(華穂さんには藤井さんと言う強力な後ろ盾もいるが彼女には居ないと言う理由もある)・・・・・浩平の叔母、小坂由起子、その人だった。

「言い過ぎ。」
ぼこがっ!
ポン太は25000ポイントのダメージを受けた!
ポン太を倒した!

「由起子は・・・私が来たこと、驚いてないのね。」
「”能力者”があなたの娘だと分かった時点で・・・・あなたが来ることは予想済みよ。」
「いつもそうね・・・・あなたは冷静だったわ。」
「華穂はいつも熱血だったわね。」
どうやら二人はかつて戦友(どこのだ!?)だったようだ・・・・。
二人の脳裏には・・・・昔の自分たちの姿が映っているのだろうか・・・・。

「・・・・・あ、あの・・・・・。」
いきなりの展開に七瀬は全然ついていけないようだ・・・・・。
作者ですらついていけない。(おいおい)
そんな事はお構いなしに、二人は会話を続ける。

「でも・・・・まさかあなたが繭をさらった組織の一員だったとは・・・・。」
「私が発案した訳じゃないわ・・・・反対もしなかったけど。」
「それだけでも・・・・許せないわっ!」
華穂さんの両手にヨーヨーが現れる!

対する由起子さんは、腕を組んでじっと見ている。
「・・・・・ホントに変わってないわね、華穂は。腕も変わってないことを祈るわ。」
「・・・・言いたいことはそれだけかしら。」
華穂さんの射殺すような視線が由起子さんを射抜く。

組んでいた腕をゆっくりと解きながら由起子さんが言う。
「私も・・・・浩平が大切だから・・・負けるわけには行かないわよ。」
「浩平さんが・・・・・どういうことなの!?由起子!?」
「終わってから・・・話すわ!」

ゲーム本編での唯二人の大人の女性(多分)・・・・その激突が今始まる・・・・。

「行くわよ!由起子!」
「いつでも来なさい!華穂!」

椎名華穂 VS 小坂由起子 戦闘開始!!

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「行くわよ。乙女必殺!”ジェノサイドバスター”!」
青い光線がオレを襲う!
「なんの!沢口君シールド!」

ぐああああああああん!

「ふっ・・・危なかったぜ。」
オレはぼろ屑になった沢口を手に持って言う。
「・・・・俺は南だって・・・・。」
基地への入り口でのびてたから、ここまで引っ張ってきたんだが・・・・使えたな。(←外道)
「・・・・南君、生きてたんだね。」
特に表情も変えずに言う詩子。

「しかし・・・お前が七瀬の技を使うとは・・・・まさか!?」
「そう。七瀬さんを倒したのは私。だから、こういう技も使えるよ。」
そう言って詩子は軽く腕を振るう。

「!?」
オレのすぐ横を衝撃破が通り過ぎる!そうか・・・・・・。
「詩子・・・・お前の能力は・・・・”他人の技のコピー”か!」
「そういうことね。」
そう言った詩子は、オレに向かって再び衝撃破を放つ!

「くっ・・・・当たってたまるか!」
衝撃破を明義君シールド(名前変わってる)で防ぎ・・・・・・
「いまだ!南君ミサイル!!!」
南を詩子に投げつける!(南君、つくづくありがとう)

「まだまだね♪折原君も。」
「なにっ!?」
がっしゃああああああん

南は、詩子の前に張られた謎のシールドによってあっさり砕け散った・・・・・。
「出番が多いと聞いたのに・・・・・・ぐふっ。」
「南・・・・成仏してくれ。って、なんだ!?そのバリヤーは!?」
「詩子ちゃん特製、”マイペースシールド”よ。」
どんな原理で張られているんだよ・・・・。(それは作者も知らない)

「じゃあ、そろそろ止めさすけど・・・・いい?」
「敵に聞くことじゃないと思うが・・・・。」
シールドを無くしたオレに出来ることは・・・・・・無い。

詩子の両目が青く発光している・・・・・”あれ”を撃つつもりか。
「乙女必殺!”ジェノサイドバスター”!」
その青い光は避ける暇の無かったオレを包み込む・・・・・・・。

くっ・・・・・これまでか。

 ・・・・・・・・
 
オレの脳裏に繭の無邪気な笑顔が浮かぶ・・・・・・。
「みゅー。」
そして、いつもの通りみさおの笑顔も浮かぶ・・・・・・。
「お兄ちゃん・・・・。」
・・・・・なんでだ?
そして何故か、つっこみ茜ちゃんのとどめの一撃がオレの脳裏で炸裂する。
「・・・・・浩平はR&シス◯ンだったんですね。」
そうなのかああああああ!?(多分そう)

 ・・・・・・・・

「ぐあああああああ!!!!」
オレの絶叫と共に詩子の”ジェノサイドバスター”はあっさり弾かれる。
「えっ?ウソでしょ?」
初めて詩子の顔に驚きが生まれる。
オレには繭とみさおの加護がある!(開き直り)人気はピカイチとはいえ・・・・脇役その2に負ける筈がない!
オレの体には説明不可能のパワーがみなぎっている!

「く〜〜ら〜〜え〜〜!!!ロ◯&シ◯コンビイィィィィィィィィム!!!」
オレの両手から原理不明のビームが放たれる!

そのビームは詩子の”マイペースシールド”をあっさりぶち抜き、本体を吹き飛ばした!
「そのまんまのネーミングじゃないの〜〜〜・・・・・。」
ナイスなツッコミを残しつつ、詩子はお星様になった。
「ふっ・・・・これが美男子星人、折原浩平の実力さ。」
「すっごく・・・格好悪いと思うんだが。」
シールド(南君だよ♪)の言うことは・・・・・・とりあえず無視する。

繭は・・・すぐ先に居るようだった・・・・・。

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「浩平の本気・・・・かっこいいです。」
「みゅ〜〜♪」
何故か作戦室で茜と繭が喜んでいた・・・・・・・。かっこいいのか?茜・・・・。
ところで繭ちゃんは・・・・なんで自由なんだ?
あと・・・・高槻はどうした?

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その頃・・・・学校で。
「んあー?なんだ。この音は。」
地鳴りのような音が校舎を包んでいた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ゆっくりと校庭が二つに割れはじめる。
そして・・・・・・

「きゅいーーーーーーーーーーーん!」
どごごごごごごーーーーーーーーーーーーん!!

もの凄い勢いで、高さ30メートルはある”主”がロケットのように打ち上げられた!
その姿はぐんぐん空へ上昇していく。
その姿を見て髭が呟く。
「んあー・・・・HLVか?」
・・・・お前はガン◯ムファンかーーー!!


第六話 完
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ポン太「・・・・いろいろ書きすぎて・・・・華穂さんVS由起子さんのバトル自体は書けなかった・・・・(TT)。」
雪ちゃん「柚木さんVS折原君のバトルが予想以上に長かったのね。」
ポン太「おまけにバトルばっかり・・・・ストーリー無視状態だな。(−−;;;;)」
雪ちゃん「キャラの個性も壊しまくってるし・・・・不快に思った方、ごめんなさいね。」
ポン太「で、前回の答えは”小坂由起子”が正解でした〜〜。って、予想してくれたのPELSONA様だけや〜〜ん(TT)。」
雪ちゃん「まあ、予想はできたけどね・・・・・・。」

ポン太「ちなみに最後に髭の言ったHLVの説明を・・・・・。」

HLV:Heavy−lift・Launch・Vehicle。砲弾型の大気圏離脱艇の事である。ガ◯ダム0083にて登場。(他でも出てるかな?)

ポン太「今回はこの辺で・・・・。」
雪ちゃん「上には感想SSが来る筈なので・・・・。」
裏ポン太「では、皆様。」

三人「またね〜〜〜。」

1999.2.3