激突!! 第二章 (第四話) 投稿者: 変身動物ポン太
「みゅうううううう!!!!」
「うう・・・・てりやきバーガーは売り切れてたんだよ・・・・チーズバーガーじゃ駄目か?」
「てりやきバーガー・・・・。」
じとっ
「うっ、そんな目で見ないでくれ、繭ちゃん。」
「・・・・大変ですね、住井君。」
「ああっ!里村さん・・・・繭ちゃんの世話、変わってくれないかなー?」
「・・・・・嫌です。これから作戦会議に呼ばれているので・・・・。」
「じゃあ・・・柚木さん呼んできて・・・・。」
「詩子は・・・迎撃に出ていきました。・・・島に侵入者が在ったようなので。」
「うっ・・・・・。」
「では・・・・・。」
「てりやきバーガー・・・・」
じとっ
「ああああああ!!!!」
何やってんだか・・・・。


第四話 ”チェイス!!”

青い海・・・・・眼前に広がる砂丘・・・・・そして、巨大なクレーター・・・・・!?

「うおっ!?」
オレは砂浜から体を起こす。・・・・落下したときの衝撃で軽い失神状態にあったらしい。
かなり低い高度から落下したからなあ・・・・・そんな事を思いながらクレーターを覗き込む。

「なんだ、沢口か。」
「俺は南だああああああああ!!!」
その茜オンリー男は、がばっと体を起こすとクレーターのすり鉢状の斜面を駆け上がってきた。
オレの目の前まで上がってきたな・・・・。

「うりゃ。」
「えっ?・・・・って、ぬおぎゃあああああぁぁぁぁ・・・・」
南はさっき上がってきた斜面を、転がり落ちていく。そして一番下まで落ちてから起きあがる。

「せっかく生きていた仲間を、蹴り落とすなああああ!!!」
「いや、オレは重力の実験をしたい年頃なんでな・・・・。」
「どんな年頃なんだよ!」

せっかくだから・・・後5〜6回はやっておくか・・・・。(←外道)

 ・・・・・・・

「で、なんで体中傷だらけなんだ?」
「お前が、何度もクレーターに蹴り落とすからだろうが!」
ふっ、あれくらいのジョークで傷だらけになるか。(なるよ)
「いや、火傷がやけに多いと思ってな。」
「ああ・・・それはな・・・。」

オレと南は、入り組んだ海岸線の外れの岩場に身を潜めていた。
ジャングルに速攻で入るのも手だったが・・・・ジャングルはどんな罠がわからんからな。

「パラシュートは開いたんだが・・・・あの物体に撃たれたんだよ。」
「ヘリを落とした・・・・あれか。」
「ああ、最初はパラシュートを撃ち抜かれて・・・次は直撃・・・・強化されてなかったらやばかったな。」
・・・・あの飛行物体・・・・球形だったような・・・レーザーまで持ってたから・・・・はっ!

「RB−79、ボー◯か!?」
「それは初代ガン◯ムのだあああああ!!!!」
・・・・ツッコミありがとう、南。

「そう言えば、七瀬はどうなった?」
「うーん、パラシュートをやられた所までは見たけど・・・・その先は、見てないな。」
七瀬・・・・成仏してくれ。
ばっ
「どうした、折原。」
「いや、こう言うときは”まだ死んでないわよ!”って、きつーいツッコミがあるのがパターンだからな。」
「だからってファイティングポーズまで取ることは・・・・。」
その時だった。

ひゅいん、ひゅいん

オレ達の目の前に、直径50センチ位の銀色の球が降りてきた。
そしてその球は・・・・・。

「み、みさき先輩!?」
その銀色の球にはみさき先輩の顔がくっついていた・・・・・メカだったけど。

「ど、どうする!?折原。」
「ど、どうっていわれても・・・・。」
メカみさき先輩はオレ達の方をじっと見ていたが・・・・・・

「おなか減ったよー!」

声と共にみさき先輩の目から光線が発射された!

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「無人(?)攻撃衛星”MISAKI”。目標を捉えました。」
ここは島の地中奥深くにあるコントロールルーム。何人ものオペレーターが計器板に張り付いている。
そして、一人の白衣の男が満足そうに画面を見やっていた。
「くっくっく・・・やってきたか、プロフェッサー雪ちゃんの部下が・・・・・だがな、勝つのはこの俺の兵器だ!」
そしてゆっくりとキーボードをたたく。
「今度こそあの女を・・・・越える・・・その為に高槻の誘いに乗ったんだからな・・・・」
その男の表情は・・・ぐるぐるメガネに阻まれて見ることが出来ない・・・。。
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その頃・・・・七瀬留美はジャングルを抜け、既に秘密基地の入り口まで来ていた・・・・・が。

「まさか・・・・あなたまで”外道連盟”に居るなんてね。」
七瀬は一人の美少女と相対していた・・・・。
「別にメンバーじゃないんだけどね。」
「敵には変わりないんでしょ・・・・・・柚木さん。」

そう、七瀬の敵は・・・・ゴーイングマイウェイ少女、柚木詩子だった。今日はいつもの制服ではなく、迷彩服を着ている。
「今は”バトラーYUZUKI”って呼んでくれると嬉しいな♪」
本気とも冗談ともつかない事をいう詩子・・・・・多分本気だろう。

「繭を助けるためには・・・・倒させてもらうわ!」
七瀬は背中から木刀を引き抜く!もちろん普通の木刀ではない、プロフェッサー雪ちゃん特製の特殊木刀である。
「痛くはしないからね。」
詩子もかまえを取る・・・・相変わらず笑顔だが。

「はああああ!!!」
七瀬が木刀を振るうと、衝撃破が木刀から発生する!

ばしゅううううううう

衝撃破はまっすぐ詩子へ飛んでいく!避けられる距離では無い・・・・この時、七瀬は勝利を確信した!
だが・・・・・。

「まだまだね♪」
ばちぃぃぃぃぃん
「そんなっ!?」

 ・・・・・・・

「だああああああ!!!しつこいいいいい!!!」
オレはメカみさき先輩から逃げていた。
えっ?南?・・・・・さっき盾にしたぞ。(おいおい)

ちっ、ジャングルの中に逃げ込めばいいと思ったんだがな・・・・。

「おなか減ったよー!」
バチバチバチバチバチーーーーーー!!!

間一髪!光線はオレの脇の大木に風穴を開ける!
・・・・近くで見て分かったが・・・・電磁砲か。って、納得してる場合や無いわ!

メカみさき先輩は、巧みに木々の間を抜けてオレを追跡してくる。
「普段から・・・・みさき先輩との競争で鍛えてなかったら・・・・死んでるな。」
今日ばかりは、プロフェッサー雪ちゃんの罠に感謝だ。降り注ぐ電磁砲をかわしつつそう思う。
しかし・・・もうすぐ限界だな、何とかしないと・・・・・。

「うっ!?」
足下にあった木の根に気づかなかったか・・・・そう思ったときには転んでいた。
目の前には目を発光させるメカみさき先輩・・・・・。


美男子星人にして、得意科目は英語の(ホントに関係ない)この折原浩平、ここまでなのか!?
その時だった!


「待ちなさい!」
オレの前に・・・・颯爽として綺麗な女性が現れた!
「48の必殺技のひとつっ!『幻夢の舞』!」
しゅばばばばばば!!!
無数に繰り出されるヨーヨーの嵐!それはメカみさき先輩に全弾命中した!

「もっと食べたかったよー。」
ぐああああああああああん!!

メカみさき先輩は、ヨーヨーの連打の前にもろくも敗れ去った・・・・・。

その綺麗な女の人は、オレを起こしてくれた。
「大丈夫ですか・・・浩平さん。」
「あなたは・・・・確か繭の・・・・って、後ろのそれは一体!?」
「えっ?ああ、これで来たのよ。」


ついに最強の”母”椎名華穂さんが島に上陸した・・・・・。
・・・・・タクシーで。(何故に!?)

 ・・・・・・・・・・

「くっ・・・・折原の奴・・・・人を盾にしやがって・・・。」
それでも生きている南君は、ジャングルを歩いていた。
「折原め・・・こんどあったら学食でおごって貰わないとな・・・・。」
・・・・南君はいい奴のようだ。
「あーあ、茜さんに会いたいなー・・・・むっ!?」

南君は独特の”カン”を持っている。・・・・SS作家さん達にずっと鍛えられて&虐げられて(ポン太もその一人♪)いたからだ。
さらに肉体改造で”カン”はさらに強化されている。その”カン”が・・・・南君に危機を知らせる!

「ぬおおっ!」
とっさに横っ飛びする南君・・・その0.5秒後に、恐るべき衝撃破が今までの位置を通り過ぎた!
「危なかった・・・・って、今のは七瀬さんの技か!?」
南君は衝撃破の飛んできた方へ走った。

そして、彼が見た物は・・・・・。

「七瀬さん!?」
詩子と倒れている七瀬の姿だった・・・・・・。


「七瀬さん・・・・・そんな所で寝てると風邪ひくぞ。」
「「違うでしょ!!!!」」
ぼごぐがっ!
南君は詩子と復活した七瀬のツッコミを受けた・・・・・・。


本日の格言:むやみにボケるのは止めましょう


第4話 完
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ポン太「うおおおおお!!!やっと華穂さん登場だああああ!!!・・・・長かった、ここまで(TT)。」
雪ちゃん「・・・・でも他人様のネタで書くのは、いいのかしら。(華穂さんの必殺技・・・・まともにパクリ・・・藤井さん御免なさい。)」
ポン太「ぐはあっ(吐血)・・・・まあ、次回は何とかしますんで・・・・(^^;;;;」
雪ちゃん「やっぱり・・・ネタ尽きしてたのね。」
ポン太「ネタ尽き・・・・・そういう訳でも無いんだが。」
雪ちゃん「あれ、そういえばシュン君は?」
ポン太「うーん、今は出せない。訳ありでね・・・・(−−;;;」

ポン太「で、今回はギャグ少なかったな。」
雪ちゃん「悩んでたからね、今回。」
ポン太「悩んで・・・考えると・・・逆に面白くないんだよな。面白いギャグは何故かふっと自然に思いつくもん。」
雪ちゃん「ギャグって、奥が深いわね。」

雪ちゃん「で、華穂さんが本格参戦してきたから・・・・折原君達の勝ちは見えたわね。」
ポン太「ふっ・・・・まだまだ刺客はおるのだよ。ご心配なく。」
雪ちゃん「ふーん、そうなんだ。」
ポン太「そう言えば・・・・・やっと”主”のぬいぐるみが届いたぞおおおおおお!!!!!」
雪ちゃん「親に箱開けられそうになって慌ててたわよね。」
ポン太「誤魔化すのに手間取った・・・・(^^;;;;」
裏ポン太「では、今日はこの辺で。」

三人「またね〜〜〜」

1999.1.28