激突!!(解決編) 投稿者: 変身動物ポン太
屋上に生息する二人目の人間(違う)−シュンはにっこりと微笑むと言った。
「男友達−つまり僕−と愛を育む気になってくれたかい?」
「ない。」
オレは即答する。

「あはっ・・・少しショックだよ、僕は。」
・・・・殴ってみようかな。
「冗談だよ。」
それはみさき先輩だろうが・・・・。

そんなこんなで10分たった。
「・・・・いいかげん本題に入ろう。」
「そうだな・・・・。」
お互いにここ(屋上)に居続けることが厳しくなってきていたからな・・。

「シュン・・・お前、今親友のオレが置かれている状況を知っているのか?」
「分かってるつもりだよ。その理由も。」
「・・・・なんでお前が知っているんだ、理由まで・・。」
「作者が”シュン君なら知ってるよねー”って言うから”そうだよ”って・・・・。」
「・・・・・・・・・。」

どうやら作者も、なぜシュンがこの事件の原因を知っているかを知らないようだ・・・。(おいおい)


「で、この事件の黒幕は誰なんだ?」
そうー、これがオレの一番知りたかった事なのだ。
ちなみにオレの予想は、1.七瀬、2.住井、3.ポン太(笑)の順だ。
長森達5人(長森、茜、澪、繭、みさき先輩)はまず違うし、詩子と深山先輩は作者(ポン太)が黒幕にするわけが無いしな・・。
南と髭は既に退場しているのでありえないし、広瀬その他のメンバーを黒幕にするほどポン太は知恵が回ると思えないし・・。(悪かったな!)

「うーん、全員違うね。」
なにー!美男子星人にして超天才のオレの推理が全て外れるとは・・・・。
・・・ってなんでオレの考えていることが分かるんだよ・・シュン・・。
「君と僕とはもう既にいっしんどうた・・・。」
「いや・・・もう言わなくてもいい・・。」
これ以上言わせると、やばい方へ話がいってしまう・・・。(だれか続き見たい人、います?)

「で、この事件の黒幕は誰なんだ?」
もう一度聞く。
「・・・・僕。」
「へーそうなのか・・・・・・って、なにいいい!!!!!」

激突!!(解決編) 完



「・・・・・嘘だけどね。」
「そうなのか・・・・このデザート・イーグルが怖いからそう言ってるんじゃないだろうな・・・。」
「もちろんだよ。浩平君。」
この状況は、もちろんオレがシュンの頭に大口径拳銃の代表格を突きつけている−というものである。(どうやってそんなもん手に入れた・・浩平)
しかしこの状況でも顔色一つ変えないとは・・・・シュンはホントに黒幕ではないな・・。

「うん、実はね・・・ってうわあああああああ!!!」
どどーん!
真相を語ろうとしていたシュンがいきなり誰かに突き飛ばされた。いや、単に飛ばされた・・・の方がいいかもしれない。
だって気づいたらシュン君いないんだもん・・・・・。

そしてその後ろには・・・・繭!?
「みゅー。」
うーん、やっぱり可愛いぞ・・・って、えっ?
ま、まさか繭が黒幕だったとかそういうオチなのか!?作者!?
「うーんと、少し違うけど・・一応そう言うことなのかもね。」
「なにっ?」
振り向いた俺の目に飛び込んできたもの、それは・・・・
「深山先輩!?」
それは白衣を着た深山先輩だった。しかもご丁寧にぐるぐるメガネまでかけて・・・。
「プロフェッサー雪ちゃんと呼んで。」
うーん、絶対作者の好みだな。(ちがうわい!)

「で、深山先、じゃなかったプロフェッサー雪ちゃん。これは一体どんなわけで。」
「実はこの世界は繭ちゃんの世界なのよ。」
えっ、何それ・・・。
「浩平君や私達はみんな今この世界に取り込まれてしまっているのよ。」
「な、何でそうなるんですか?」
「浩平君、よく考えてみて。あなたが受けた激突の数々を。」
オレは向こうで、ほぇーっとこっちを見ている繭を眺めながら考えてみた。

えーっと、長森には(多分)頭突きで(オレのいるはずの)ベットを破壊されたな・・・・。
七瀬は壁を崩して、なおかつオレを一時間もの間追い回したよな・・・。
茜はオレに体当たりをかましてきて、南を星に変えたっけ・・・。
澪は抱きつきで銅像を粉々にしたし・・・・・・・・。
みさき先輩は茜と同じく、体当たりだったし・・・・・・。
そして繭は、七瀬のおさげを引きちぎり・・・・・七瀬!?

「そうか・・・繭だけオレをねらってないぞ!」
「逆にいうと彼女だけ妙な行動を取ってないということよ。」
・・・・破壊力は増してるような気がするんだが・・。
「そして、みんなの行動の基本は突進・・・・繭ちゃんの基本行動ね。」(そうなのか?澪のような気も・・・まっいいか)
確かに・・・・繭は最近泣かなくなって、代わりに積極的にコミュニケーションをとってくる・・・突進と言う手段で・・。

「繭ちゃんには謎の力があるようね・・・。自分の想いを他人に実行させてしまうと言う・・・。」
深山先・・プロフェッサー雪ちゃんは憂いを浮かべた表情でそう言って、フェンスの向こうを見た・・・。
さすが演劇部長・・・白衣着ててもヒロインになってるぜ・・・。
って、そこまで分かってるんならはよいわんかい。
「だって、繭ちゃんの犯行だと言うことが、シュン君がおとりになるまで特定できなかったのよ。」
シュン・・・哀れなおとりよ・・・・安らかに眠ってくれ・・。(かってに殺さないでほしいな・・・・。byシュン)

「みゅ・・・・・・浩平ー!!」
と、突然繭がオレに向かって突っ込んできた!
「うわあっ!」
避けようとしたオレに、プロフェッサー雪ちゃんの声が飛んだ。
「逃げないで浩平君!繭ちゃんの世界を止める手はたった一つ・・・・あなたが繭ちゃんの想いを受け止めてあげることなの!」
繭の想いを受け止める・・・?って動くなってことかい・・・。
「みゅー!」
ああ・・・オレも南のように星になるのか・・・・。
そして繭がオレに接触して・・・・。

ぽふっ。

あれ・・・・なんともないぞ・・・・繭は・・・?
「みゅー、浩平ー!。」
繭はオレの胸に顔を埋めていた・・・・目に涙をいっぱいためて。
「繭・・・どうして・・・・。」
オレを吹き飛ばさない・・・・それがお前の想いじゃないのか・・・?
オレは繭の顔をのぞき込んだ・・・・と。

こつん

繭はオレの額に自分の額を軽くぶつけた。
「みゅー、これでみさきお姉ちゃんと対等になれた・・・・。」
繭は涙をごしごしとふくと、にっこりと笑った。
「こーへーとげ・き・と・つ♪」

オレはそんな繭をぼーっと見ていた・・・・・すると、
「そうかー、繭ちゃんは私と浩平君だけが競争してるのを見ておこっちゃったんだねー。」
いつの間にか、みさき先輩がいた・・・・・さすが屋上に生息する人間第一号だ。(だから違うって)
「ごめんねー、繭ちゃん。」
みさき先輩はそう言いながら繭の頭をなでていた・・・・。
そうか・・・・繭はオレとみさき先輩に・・・・・・少し嫉妬してたんだな。
・・・・・・また少し大人になったな、繭。
「うし、みさき先輩!明日からの競争は繭も入れるぞ!」
「みゅー!」
「わかったよ。よーし、繭ちゃん負けないよっ!」
暮れていく夕日の中に、オレ達三人の影が長く伸びていった・・・・。


「やれやれ・・・・ホントに世話がやけるわね、この三人は・・・。」
そう言って深山先輩(←戻った)はメガネをはずした。
「さぁーて、明日からは罠三つか・・・・今夜は徹夜かな?」
やっぱり変わってなかった・・・・。



あれ?なんか忘れてるような気が・・・・・・なんだっけ?



「七瀬さーん!好きだあああ!!ってうぐがあああっ!!」
どごどごーん!
「乙女必殺!”ジェノサイドバスター”!ってなんでこれだけ直ってないのよ!」
七瀬は群がる男達を、青い破壊光線で殲滅していた・・・・・。


「・・・・それはこの技があなたの真の力だから。」


激突!! (ホントに) 完

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ポン太「いやー、終わりましたね。事件の真相は当初の構想と全然違うモノになってしまいましたけど。」
雪ちゃん「・・・・これって私じゃないよ、絶対。」
ポン太「でも、感想なんかでは受けてた。」
雪ちゃん「しくしく・・・・(涙)」
ポン太「に、しても原因が繭の超能力だというのは強引だったかな・・・・。」
雪ちゃん「(発端編)でも(事件編)でも複線ゼロだもんね。」
ポン太「・・・・ホントは別の真相を考えて一応書いたんだけど、全然ギャグになってなかったもんで・・。」
雪ちゃん「当初は私じゃなくてシュンに真相を話させるつもりだったんでしょ?」
ポン太「しかし、書いてみてびっくり。暗すぎる・・・。」
雪ちゃん「・・・・シュンシナリオと同じセリフを多用したからと言う説も・・・・。」
ポン太「で、何とか笑えたとこまで引っ張ってもらってから、吹っ飛んでもらったということ。」
雪ちゃん「あなた・・・外道ね・・・。ファンの方、怒るわ。」
ポン太「うぐがっ!(吐血)・・・シュンのファンの方、ごめんなさい。(あと七瀬ファンの方も)」

ポン太「あと最後の方・・・・ちょっとシリアス(もしくは、ほのぼの)入ってしまったな・・・・。」
雪ちゃん「それを言うならこの”激突!!”三作、全部毛色が違うじゃないの。」
ポン太「精進しなければ・・・・。」
雪ちゃん「そればっか。」
るり◯り「ばかばっか。」
ポン太「・・・・・・?なんかノイズが入ったような・・・」(気にしないでください)

雪ちゃん「ところで次は何書くの?ひょっとして私の、うぐぐ・・・(口ふさがれた)」
ポン太「それはまあ・・おいといて、とりあえず・・昨日の晩飯の時考えたネタで行こうと思う。」
雪ちゃん「えっ?晩飯?食事ネタ?」
ポン太「食事ネタじゃないけど・・・・かなり批判喰らうかもしれんネタだな・・。」
雪ちゃん「・・・・・いいの?」
ポン太「・・・・・・・。」
裏ポン太「出たとこ勝負・・・だそうです。」
雪ちゃん「あっ、裏ポン太が帰ってきた。」

ポン太「感想は、まとめて次ですな。」
裏ポン太「と、いうわけで今回はここまで。」
雪ちゃん「ではみなさん、また会いましょー。」

1998.12.11