大晦日の夜に・・・・ 投稿者: 変身動物ポン太
三つの想い(3)は諸事情によりまだです。このSSをお楽しみ下さい。 ポン太
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カシャアッ!
いつものようにカーテンの引かれる音と、そして目の奥を貫く三色光(?)
「ほらぁ! 起きなさいよーっ!」

三色光? まあいい。オレは眠いんだ・・・・・・・。

「浩平ー、起きてよー、もう11時なんだよー。」

がばっ!

「長森!制服!!鞄!!!目覚めのキス!!!!!!」

反射的に飛び起きたオレはいつものセリフを叫ぶ。(目覚めのキスって、おまえは・・・・・)


「・・・・・・・・浩平、朝じゃないよ・・・・・・・・。」
何事もなかったような表情の長森は、オレをズルズルとこたつから引き出した。
こたつ・・・・・?朝じゃない・・・・・・・?

引かれたカーテンの外は真っ暗だ。
そして目の奥を貫く三色光はテレビの光だ。紅白がやっている。

「夜の11時やんけー!!」
思わず関西弁が出てしまった。
唐突なオレの関西弁に多少は驚いた長森だったが、すぐいつもの顔に戻るとこう言った。
「浩平、忘れてるー。」
「なにをだ。」
「一諸に初詣にいくって約束したんだよ。クリスマスの時に。私は忘れてないもん。」
そういえばそんな事を約束したような・・・・・・。


あの世界から帰ってきて最初のクリスマス
長森とオレの2人だけのクリスマス
本当の意味での、平穏と日常の中のクリスマス
そうなるはずだったクリスマス

・・・・・・・詩子が茜と澪を引き連れて襲撃するまでは。(しかも茜以外の二人は酔ってやがった。)
少なくとも下の3つのクリスマスは変わったな。(日常だが平穏ではない・・・・)
さすがの長森も笑顔が崩れていたな。

その惨状を片づけていた時にそんな事を約束したんだった。


「・・・・・・・・わかった。今度こそ2人っきりだな。」
「うん・・・・・・・。」
少し照れたような笑みで長森は答えた。

急いで着替えたオレと長森は、商店街の外れの小さな神社へ向かった。


「うわー、いっぱい人がでてるよー浩平。」
「夜店は出ていないな。なぜだ?」
「当たり前だよー。」

そんな事を言い合いながら神社の階段を上がっていくオレと長森。
オレは日常が戻って来たことを改めて実感していた。

あの世界から帰って10ヶ月。
いろいろな事があった。

冬から春
本当の”恋人”になった長森との初デート、と言っても商店街をふらついただけだけど。
帰り道で捨て猫を拾った長森に困らされたっけ。

春から夏
留年したオレを長森はやっぱり毎日おこしてくれたな。(当然長森は大学生)
隣のクラスには澪がいて、よく遊びに来たもんだった。(今でもか・・・・)
自己紹介の日、オレのあだ名は”おやっさん”されてしまったことは言うまでもない。
(ちなみに2年のクラスの前を通ったとき、中から『きゃい〜んっ、私、藤田あ◯りっていいまぁ〜すっ、ヨロピクねっ!』という自己紹介があってそのクラスが崩壊してそれの唯一の生き証人になるという事件もあったな・・)

夏から秋
学校にふらりと現れた住井と、女子のプールをのぞいたことがあったっけ。(けっして弓で撃たれていないぞ!!)
受験勉強と称して長森と二人っきりに・・・・・とたくらんだこともあったか・・・・(澪・繭(1年)の襲撃でだめになったが。)
大学をさぼったみさき先輩と焚き火(焼いも付)もしたな・・・・・(当然みさき先輩は、後で深山先輩に引きずっていかれた。)

そしてまた冬・・・・・・・・


「浩平はなにをお願いするの?」
おっと今年を振り返っている間に、賽銭箱の前に着いてしまったか。(境内って言えよ・・・・)
「・・・・・・長森ともっと二人っきりでいる時間がほしいとでも願うか?」
「・・・・・・・・(かあー)」
おおっ、長森が赤くなった。
「まあ、それは後で願うとしても、やっぱり・・・・・。」
「やっぱり・・・・・?」


「平穏な日常が続きますように・・・・・かな。」


”永遠の世界”に行って・・・帰ってきて・・・分かったこと
心から笑い会える友がいて、自分を温かく迎えてくれる人がいて、自分を愛してくれる恋人もいる
どれかは足らないかもしれない
悲しいこともあるかもしれない
でも・・・・・・・

そんな日常こそが、かけがえのない宝物なんだ

それを教えてくれたのは、オレの方を向いて微笑んでいる可愛い恋人・・・・・・・・・

「浩平!これからも一緒にいようね!!」

長森、お前だよ・・・・・・・・・・・

オレは何も言わず長森を抱きしめる。
「あっ、浩平・・・・・・・・・」
よし、このまま・・・・・・・・・・。

んっ?なんだこの視線は?

「ひゅーひゅー、いけーそのままキスだー押したおせー。」
「恥ずかしいです・・・・・。」
「みゅーみゅー!!!!(興奮してるらしい・・・)」
『大胆なの。』
「長森さん、乙女みたいでいいなー。」
「演劇ならいいシーンなんだけど・・・ここじゃあ、まずくない?」
「寂しいよー。」

でー!!忘れてたー!!ここは賽銭箱の前だったー!!
しかもONEヒロインズの総攻撃かい!!

そしてヒロインズは声をそろえて言った。
「「「『「「「明けましておめでとー」」」』」」」

「逃げるぞ、長森!!」
「えっ、あっ、うん。」
オレはONEヒロインズの襲撃から逃げながら長森に言った。

「これも、”平穏な日常”ってやつなのかな?」

長森は少し考えてから・・・・・・・

「うん!そうだよ、だって浩平と一諸なんだもん!」

最高の笑顔で答えてくれた。

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どうもー、変身動物ポン太です。季節ものの長森SSはどうですかー。
途中で某L◯afネタが入ってますが、気にせずお読みください。(気にした人、ごめんなさい。)

??:おーい、三つの想い(3)はどーした?

げふっ!(・・・・恒例の吐血。そろそろ輸血が必要だ)

・・・・・・・・
・・・・・・・・(五分経過・・・・おっ、今回は早いな。)

ポン太:ううっ、痛いところを突く奴だなー裏ポン太。
裏ポン太:・・・・・あんた、ONEのSS書いてるんならONEのキャラを助手に採用しろよ・・・・。なぜ自分の分身であるオレを使うんだよー。
ポン太:ふっ、勝手にONEのキャラを使って諸先輩方とかぶったらいややん。
裏ポン太:・・・・まあ確かにONESS作家陣のなかでは、あんたはほぼ一番新入りだけどさ。(1998.12.2現在、デビュー三日目)
裏ポン太:そんな事より三つの想い(3)はなんでださんのよ。
ポン太:まあー理由はいろいろあるけれど、やっぱ(2)で”このSSは詩子SSです。”って言っちゃったことかな。
裏ポン太:なんで?
ポン太:深くは言えないけど(3)での視点人物が難しいんだよな。ある人物を予定していたんだけど・・・・
裏ポン太:その人使うと”詩子SS”じゃなくなるような気がすると・・・・。
ポン太:そういうこと。現在その辺を調整中ということです。
裏ポン太:じゃあこの長森SSはなんぞ?
ポン太:三つの想いの後で出そうとしてた作品。いわば隠し玉。
裏ポン太:五日間連続SSUP計画、名付けて”メルトダウン”(←センス最悪)のための苦肉の策か。
ポン太:うっ、なんでその計画を!ってまあいいけどこれで三日目。あと二日やね。
裏ポン太:あと一日は感想SSでごまかすとしても、最悪金曜日には三つの想い(3)をUPしなくちゃならんわけで・・・・・。
ポン太:・・・・・・・・・精進しなくては・・・・・・・

<感想>
のお礼(笑)
スライム様、吉田 樹様、ももも様、かっぺえ様、 私のつたないSSに感想をくれるなんて・・・・・おありがとうございますぅ−−−−−−(マ◯チ入り気味ポン太)。


裏ポン太:つぎ(1998.12.3)のSSはなんぞや?
ポン太:うーん、三つの想い(3)を出したいのは山々だけど・・・・調整不足だから・・・。うーん・・・・。
裏ポン太:でたとこ勝負・・・だ、そうです。
ポン太:ではでは、
裏ポン太:みなさん、
融合動物ポン太:また合いましょー。


1998.12.2