南君の悩みー3− 投稿者: ばやん
第3部です
ガシャガシャガッシャーーーーン!!!!
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しーーーーーーーーーーん
茜 「二人とも落ち着いてくれましたか?」
浩平「あっ、あぁなんとかな。」
あーまだ半分しか食べて無いのにーー(涙)
瑞佳「ごっごめんなさい。つい取り乱しちゃって…。」
  (せっかく作ったのにーーー(涙))
茜 「それでは、さっきの約束は守っていただけますね?」
浩平「もっもちろんだ」(ここは従わないと、何されるか…)
瑞佳「うっうん、そうだね」(茜さん、恐いよー)
茜 「それでは話します。」
そう言って茜はゆっくりと椅子に座った。
そのゆっくりさが、逆に不気味だ。

茜 「ちょっと、あいつの事で相談がありまして…。」
※注:『あいつ』とは南君の事です。前回も書きましたが。
茜、相談するなら、ちゃぶ台返しならぬ、テーブル返しは止めてくれ。
浩平「南がどうかしたのか?」
茜 「最近、私が作ったご飯をあまり食べなくなったんです。」
浩平「ほう? でも、さっき弁当作ってるって言わなかったか?」
茜 「そのお弁当も、いろいろと理由をつけて食べてこない日があるんです」
なるほど、そりゃ大問題だな。
瑞佳「南君、どうしたのかな?」
茜 「わかりません」
なんか、茜ものすごくつらそうだ。

しかし、南の奴、本当にどうしたんだ?
奴の茜への執着はものすごいものがある。
まともに口を聞いてくれるようになるだけでも、高校時代の大半を使い果たしてしまうほど、茜は南を嫌っていた(と言うか、全ての人を)
そして、大学すらも、茜が女子大に行こうとしていたので、自らも女装してその大学に受験に行ったというおおばか者だ。
しかも、一次試験には通り、次の面接で正体がばれてしまい。
翌日の新聞に、見事に載ったと言う逸話の持ち主(当然、スポーツ新聞ではトップだった)でもある。
さすがに、ここまで大事になると、学校側としても、問題の発端である茜を入学させると南がどんな行動に出るか分からなかったので、(当時の奴なら、学校にもぐりこむぐらいぞうさも無かった。しかも、お嬢様系の女子大に、そんな男が入りこむと………大問題ですよね)
 面接でも茜は通っていたようなのだが、南を排除しないと入学は出来ない。と言う事になってしまったらしい。
 だが、南は、茜から離れなかった。(ここまで来ると、ストーカーみたいな奴ですね)
結局、この年は二人とも浪人生になってしまい、 予備校でも、南の茜へのアタックは毎日続いたそうだ。 
よく茜はノイローゼにならなかったものだ。と俺は感心したものだ。

 結局、茜が南のアタックに負けてしまったのは、奴が茜に告白した高校3年の時から約5年の歳月が過ぎていた。
 なんでも、茜に対して『ある事』を叫んでから、茜の態度が変わったらしい。
(叫びの中身は、ゲームで浩平が言った事と同じような物です)
 それから、二人は約2年の間、少しづつ二人の愛を育み、先月の初めにようやくゴールイン。 あの時の南は、終始涙がとまらなかった…。

……と言ったところが現在に至るまでの二人を大まかにしたところなのだが、ここまでやっておきながら、結婚たった1ヶ月で南の奴が茜を嫌いになるはずが無い。

と言う事は、原因は別にあると言う事だろう。
浩平「うーーーん、分からん。」
茜 「わかりませんか。」
茜はさびしそうだ。 恐らくあとは本人に聞くしか手が無いと言う事を感じているのだろう。
茜 「あっ、もうこんな時間ですか。それでは、私は失礼します。」
なんだか茜は気が重そうだ。
浩平「なんだ、もう帰っちゃうのか?」
茜 「はい、そろそろあいつを起こしてあげないといけないので…。」
ほう、南は茜に起こされているのか。
って、さっきも聞いたじゃないか
おっ、そうだ。
浩平「なぁ。 茜」
俺はすでに玄関に向かっていた茜を呼びとめた。
茜 「なんですか?」
浩平「もう1回聞くが、茜は、どうやって南を起こしてるんだ?」
俺がそう言うと、茜は見る見るうちに頬を赤らめてしまった。
茜 「そっそれは、ひっ秘密だと言ったじゃないですか!!」
やっぱりそう来たか。 まさか、本当に『あれ』じゃないだろうな?(そんなはずは無いぃぃ!!)
見ると、瑞佳もまた同じ考えだったのか、顔が真っ赤になっている。
おのれー!南、やっぱり今度会ったらただじゃおかねー!
茜 「いっ、いけない。 早く起こしてあげないと…。 瑞佳さん、朝ご飯ご馳走様でした。」
やっぱり、この話題には触れて欲しく無いんだな。
オレは、南に殺意をおぼえた。
瑞佳「うん、また来てね。」
茜 「はい、それでは、失礼いたします。」
バタン……。
浩平「ふー、それにしても、南の奴、いったいどうしたのかな?」
瑞佳「そうだね、って、浩平! 時間!!」
ん? 俺は急いで時計を見た。…もはや、絶望的な時間と言えた。
浩平「やばぁぁーーーーい!! 瑞佳! 速くしたくをするぞ!」
瑞佳「うん、」
そう言って瑞佳は手伝ってくれる。  
そこからは、いったいどうやって着替えたのか自分でも覚えていないぐらいに急いだ。
出かけ際に、
瑞佳「はい、これっ、今日はおかずを作っている時間が無かったから…。」
とかなんとか瑞佳が言い訳をしていたのだがが、その時の俺には聞こえていなかった。
俺は、瑞佳からかっさらうようにお弁当を受け取ると、一目散に玄関に向かった。
浩平「じゃ、行ってくるぞ!」
瑞佳「うん、気をつけてね。」
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瑞佳「…浩平、いつものは?」
浩平「こんな時もか?」
瑞佳「当たり前だよ。 ほらっ、時間無いんでしょ?」
浩平「しょうがねーなー」
ちゅっ(キャー♪)
浩平「じゃっ、本当に行くぞ」
顔が真っ赤な瑞佳「うん、早く帰ってきてね。」

俺は、ドアを開けると、マッハ3のスピードで出社した。(そんなわけないですよ)

――――――――――――――――――――――――――――――また続きます
自分で書いてて言うのもなんですけども、南君いつになったら出てくるのでしょう?
浩平「今回も出てこなかったしな」
ああ、このまま行ったら、本当にいつまでたっても出てこないのでは無いだろうか?
浩平「このまま、『出現しない主人公』と言う風にして見るか?」
それは、開き直れと言う事か?
浩平「いや、そう言うのもまた面白いかなーとおもって…。」
面白くなるかな? まぁ、一応、その路線も考えておこう。でも、いい加減、次回あたりに出したいな。
浩平「所で、同じようなのがまた出てきてるけど、南っていつもどうやって起こされてるんだ?」
えーとですね、僕自身決めていません。
だから、読んでくれた皆様がお好きなように想像してください(もちろん、なんでもありですよ)
僕自身は、夜道を歩けなくなったら困るので書きません。
浩平「しかし、南は変体か?」
そんな事は無い。脇役の分際で茜と結婚するには、あれぐらいの事はやってもらわねば…(^^)
浩平「所で、いい加減に題名らしい事もしろよな」
うーん、予定外に長くなったけども、一応次回あたりで出てくるつもりなんだ。
でも、
浩平「でも?」
実は、悩みのアイデアはすでにあるんだけども、インパクトがいまいちだし、そしてなにより、『解決策がまだ考えていない』と言う事が問題だな。
浩平「まじか?」
大まじ
浩平「普通、そう言う事は書き始める前に事前に考えておくものと違うか?」
うーん、そうなんだろうけども、『今は思いつかないな、まぁ、いずれ思いつくだろう。』
と言う考えの元に始めちゃったから……。
浩平「行き当たりばったりだな。」
そうとも言うね(開き直り)
浩平「でも、そう言う事なら、第4部が出てから、第5部が出るまでかなりの間ができてしまうのとちゃうか?」
可能性は高いよ。
ではでは、次まで、皆さんお元気でーーー。
茜 「その前に、中間発表行きます」
なんの?
茜 「もちろん、皆さんの評価が悪かったら沈めると言った事です。」
あっ、すっかり忘れてた。 でっ、今ん所どうなんだ?
茜 「感想で書いてくれた方の文を見ている限り、良好なようです。 でも、『面白かったから、作者を許す。』と言うものは一切ありません。また、その逆もありませんでした。要するに、作者がどうなろうと、皆さんどうでも良いようです。 と言う事は、あなたが消えても別に問題は無いと言う事ですね。」
でっ、でも、別に、批判が無いんだったら、別に沈めなくても…。
茜 「私が沈めたいんです。 一人でも、『助けてやれ』と言う方がいらっしゃらなかったら、消えてもらいますから、覚悟していてくださいね。」
そっそんなぁぁーー!!

少ないけども、感想書かせていただきます
>いけだもの様
 学園祭の後始末(つっこみ茜 代筆)
いけだもの様本人はいつになったら復活するのでしょう? 今、神への儀式中ですか?
住井君けっこう無茶苦茶やってたんですね。 『死体を洗う』嫌すぎです。彼に同情してしまった。

>偽善者Z様
遠い蛍火-4-
一気にシリアスになってしまいましたね。由衣がいなくなっただけで、こんなに作品が変わるもんなんですね。 伝説って…。気になりすぎです。

>秀さん様
日常(1〜2部)
 浩平の想像は、やっぱりあれでしたか…。 二人の漫才もっと見たかったです。

>吉田 樹様
日溜りの中へ vol.1
 なんか、各キャラの設定が違うはずなのに、ものすごく『らしさ』が出てますね。
浩平! 瑞佳を泣かすんじゃない! 

ガラスの靴が合わなくて(前編)
 ふっふっふ、サバイバルナイフを購入しました。夜道にはくれぐれもお気をつけ下さい。(冗談ですよ) 瑞佳20匹の猫ですか…。 曲の題名変えないといけませんね(^^)
浩平浮気するなよ。あっ、もちかけたのは七瀬か。

ある日の南(感想)
 感想ありがとうございます
 いっつも思うんですけども、ここに出てくる、茜って、ひょっとして『ちびあかね』なんですか? フォークダンス…高校の時やり損ねたなー。(悲しい過去)

>かっぺえ様
小ネタSS(感想)
感想ありがとうございます。 髭って、考えてみたら、理想の担任なんじゃないかな?と思えてきてしまいました。

>GOMIMUSI(感想ありがとうございます)
追想迷宮〜深淵の彼方
 すごいです。こんなに世界が広がるなんて…僕には書けないですね。
なんか感想書きたいんですけども、言葉に出来ない!!(ToT)
 とにかく、引き込まれていました。あー僕って本当に文章力が無いです。

以上です(のっていない方ごめんなさいね)

それにしても、僕のSSのジャンルはなんなんでしょうかね? やっぱりギャグかな?
  それと、ちょっと前にWILYOUさん所で、暴言まがいの事を書いてしまいましたが、皆さん忘れてくださるとうれしいです。  反省してますから。
今回、やけに長くなってしまいましたね。