南君の悩みー2− 投稿者: ばやん
第2部です。
茜が浩平達の家に上がってます。

茜 「あっ、お食事中でしたか?」
浩平「いや、これから食べるところだったんだ。」(瑞佳を…)
瑞佳「本当にもう、浩平ったら、起こしに行ってもなかなか起きないんだもん!」
浩平「何を言う! 今日は、一発で起きたじゃないか。」
瑞佳「でも、寝起きが悪すぎるよー!」
浩平「ばかっ! お前がまぎらわしい格好をするからだ!」
瑞佳「そんな事ないもん! バカは浩平だよ!」(意味はよくわかっていないらしい)
茜 「浩平。  いったい瑞佳さんに何をしたのですか?」
多分、茜はちょっとした興味から言ったのだろうが、瑞佳は一気に顔が真っ赤になった。
浩平「いや、別に。一般の夫婦と変わらない事をしただけだぞ」(そうなんでしょうか?)
瑞佳「ちっ、違うよっ! そんな事あるわけないもん!」
茜 「????」
瑞佳「あっ、そっそうだ。 こんな時間だったら、茜さんもまだ朝ご飯食べて無いよね?」
瑞佳のやつ、あからさまに話題を変えようとしやがって
茜 「はい、もうちょっとしたら作り始めようかと思ってます。」
瑞佳「だったら、ちょうど良かったよ。 一緒に食べない?」
茜 「…はい、ではお言葉に甘えて」
へっ?
『おいおい、お前のところもまだ新婚だろう。 南をほっぽっといて良いのか?』
俺はそう言いかけて、思いとどまった。茜の雰囲気が、俺にそう言わせなかったのだ。
瑞佳「それじゃ、ちょっと待ってね。茜さんの分も用意するから。」
浩平「俺も待たないと行けないのか?」
瑞佳「当たり前だよ。 ちょっとかかるから、二人ともゆっくりしててね。」
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くそーーっ、今朝は、やりそこねたか。
それにしても、今日の茜は、最近にしては珍しくなんか暗いなー。
まるで、高校時代の時に戻ったみたいだ。 
南と結婚してからは、いつも幸せそうな顔をしていたのに…。
南と何かあったのかな?
瑞佳、早く戻ってきてくれー。
なんか、この雰囲気に押しつぶされそうだ。
しかし、瑞佳は台所で何やらガチャガチャとやっている。
まだまだ時間はかかりそうだった。

茜 「二人のお邪魔をしてすみません。」
突然、茜が話しかけて来た。
浩平「いや、いいんだ。 それより、茜って朝は弱かったよな?」
茜 「はい。 それが何か?」
浩平「いや、考えてみたら、今日は早く起きてるんだなーと思って」
そう言って、オレは時計を見た。
俺は、仕事場がここから遠いから、ここ数年間の朝は早い。
したがって、まだ午前6時だ。(こんな時間に来るのって、考えてみたら失礼だな。まぁ、いいけど)
茜 「結婚してからは、私はいつも5時半に起きてますから。」
浩平「5時半!? なんでそんなに早く?」
南は、ここから30分ぐらいで会社に着くはずだぞ?
瑞佳「そうだよね。早過ぎるよ。」
ここにいない瑞佳が、さりげなく話しに入って来る。
茜 「あいつのお弁当を、作ってあげないといけないから…。」
※注:『あいつ』とは、南君の事です。多分、おわかりだと思いますが。
うつむきながらそう言う茜は、なんだかとても幸せそうだった。
  南、今度会ったら一発ぶん殴らせてもらう。(本気)
しかし、茜のその幸せそうな顔は、すぐに、元のさびしそうな表情に変わってしまった。
…いったい、茜に何があったんだ?
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  ・
  ・
しっ、しまったぁぁーーーー!会話が続かなかったーーー!。
何か話さないと、押しつぶされそうだ。
そうだっ。
浩平「なぁ、茜。」
茜 「はい。」
浩平「南はいつも自分から起きてるのか?」
茜 「いえ、 …私が時間になったら起こしています。」
よーし、これで話しは出来あがったな。
浩平「そうなのか。 で、茜一つ聞いていいか?」
茜 「なんですか?」
浩平「その…。茜はいつもどうやって南を起こしてるのかなーと思って。」
瑞佳「あっ、それは私も聞きたいよ。 同じ主婦として。」
ここにいないはずの瑞佳が、いつのまにかこっちに来ていた。
あっ、茜の分も出来たからか。
食卓に、もう一人分のご飯が並べられているところだった。
茜 「そっ、それは……。」
ん? どうしたんだ茜のやつ
浩平「なぁ、教えてくれよ。」
俺はさらに追い討ちをかけた
茜 「ひっ、秘密です!!」
そう言った茜の顔は真っ赤だった。
どうして、どもるんだ? そっ、それに顔が赤いのは?
まっ、まさか『あれ』なのか!?(あればっかりでごめんなさい)
そんなバカなぁぁーーー!!
見ると、瑞佳も同じ考えだったのか、(昨日言ったばっかりだしな)顔が真っ赤になっている。
おのれー!南、今度会ったらただじゃおかねーぞ!
茜 「みっ、瑞佳さん、ご飯の用意は出来たんですよね?」
どうやら、この話題には触れて欲しく無いようだ。
オレは、ますます南に対する憎悪が燃え盛った。
瑞佳「うっ、うん。 そだね、じゃっ、じゃあ食べよ。」
瑞佳も、この話題から離れたいんだな。 まぁ、あとで俺にいじめられるネタが増えるだけだしな…。

浩平―瑞佳―茜「いただきまーす。」
もぐもぐ
ぱくぱく
茜 「あっ、このお漬物おいしいですね。」
瑞佳「よかったー。 それね、手作りなんだよ。」
茜 「そうなんですか。 今度作り方教えてくださいね。」
瑞佳「うん、いいよ。 これ作る時にね……。」
なんか、ものすごくほのぼのとしてるなー。
うーん、なんか忘れているような気がするぞ。
  ・
  ・
  ・
はっ
浩平「何ほのぼのとやっとるかぁぁーーー!!」
茜 「浩平。やかましいです。」
瑞佳「浩平。ご飯の時ぐらい静かにしようよ。」
浩平「違うだろう!? 俺達はこんなほのぼのとした事をやってて良い場合では無い!」
茜 「なんの事です?」
浩平「茜! お前何か俺達に相談したい事があってきたんじゃないのか?」
茜 「そうでしたか?」
瑞佳「もう、そんな事言って無いでさっさと食べてよ。いつまでたっても片付かないでしょ。」
茜 「そうです。こんなにおいしいのに、他の事はどうでも良いじゃ無いですか」
瑞佳「茜さん、今の言葉うれしいよ。 浩平も、たまにはそんな事言ってくれても良いのにね。」
俺か? 俺が悪いのか?
まぁ、事を荒立ててもしょうがない。
浩平「まぁ、茜がいいと言うなら俺は別にいいんだけど…。」
茜 「はい。」
  ・
  ・
  ・
そうして、食事も半分ぐらいすんだだろうか、
突然茜は箸を置き
茜 「やっぱり、話しを聞いてもらえませんか?」
なんだ、茜のやつちゃんと覚えていたのか。
浩平「おう、俺はいつでもいいぞ」
瑞佳「うん、私もいいよ。」
瑞佳、お前もわかっていたんならなんでさっきあんな事を…
茜 「はい。…では…」
浩平「うん、うん」
茜 「………」
なんだか話し辛そうだな。
しょうがない、俺から持ちかけてやろうか
浩平「…それで茜。今日はどうしたんだ?」
茜 「……この事は、ご近所の人には話さないと約束していただけますか?」
浩平「任せとけ、俺は約束は守る男だ。」
瑞佳「私との約束はよくすっぽかすのに?」
浩平「うっうるさいな! 今は、茜の話しを聞く方が先だ。」
瑞佳「茜さん、こんな嘘つきには話さないほうがいいよ。」
浩平「いちいち突っ込むな! お前は引っ込んでろ!」
瑞佳「そうはいかないもん!」
浩平「なんだと!」
瑞佳「なによ!」
茜 「………」
瑞佳「ふーーーーーーー!!」
浩平「がぁぁーーーーー!!」
茜 「…あのう、お二人とも…。」
瑞佳「うーーーーーーー!!」
浩平「がおぉぉーーーー!!」
茜 「………」(なんだか、意を決したようです。)
茜は、すっと席を立ちあがり、

茜 「二人とも落ち着いてください!!!」
バァァーーーン!!!(テーブルをたたく音)
ガシャガシャガッシャァァーーーン!!!
  ・
  ・
  ・
…作者「食べ物は大切にしましょう。」
――――――――――――――――続きます
浩平「本当に、書くの遅いなー。」
………
浩平「おい、どうしたんだ?」
………
くるっ、うをおぉぉーーーーー!!
僕は『永遠』と書かれた扉へ向かって猛烈にダッシュしています。
そして、そのドアに手が触れようとしたその時
浩平「落ち着け!! いったい何があったんだ?」 浩平に後ろから羽交い締めにされていた。
はなせ! 離してくれ!! 僕は永遠の世界に旅立つんだぁぁーーー!!
浩平「まぁ、とにかく訳を話せ。 いったいどうして永遠の世界にいかないと行けないんだ?」
うっうっうっ、実は、前回の作品の終わり方から、みんなムフフ(^^)な物を期待してたのに、今回全然書けなかったんだーーーー。(ToT)
浩平「なるほど、それで永遠の世界に旅立とうとしたわけだな。批判を食らう前に…。」
うっうっうっ、そうなんだ。だから、離してくれーーー!!
浩平「大丈夫だ。 永遠の世界よりも、もっと皆さんの批判を受けないところがある。」(にやり)
本当か? たっ、頼むぜひ僕をそこへつれて行ってくれ!
浩平「いいぞ。何せ、そこはものすごく良い所だからなーー。」
わくわく、っておい、いったい何をやっている!
良く見ると、今の僕は、浩平に縄でぐるぐる巻きに縛られていた。
浩平「ふっふっふ、何を今更、前回俺はこう言ったよな『コンクリート漬けにして、大阪湾に沈めてやる!』と」
まっまさか!
浩平「その『まさか』だ。 おーい、瑞佳、こっちは準備できたぞー。」
瑞佳「こっちも良いよー。」
そう言う瑞佳のほうを見てみれば、瑞佳の傍らには、人一人が十分に入れるほどの大きさのドラム缶があった。
瑞佳! どっどうして君まで…。
瑞佳「それはね、浩平と私をさんざん好き放題に扱ってくれたからだよ。」
まっまて! だからと言って、今僕をそんな目に合わすと、このシリーズが続かないぞ!
瑞佳「私としては、続かない方が自分のためだもん。」
だからって、お前…。  だっだれかー! 僕を助けてー。
茜 「少しだけ待ってあげましょう。」
おうっ、茜、君が女神様に見えるよ(涙)
茜 「勘違いしないで下さい。 あくまでこのシリーズが終わるまで保留にしておくだけです。 皆さんの評価が悪かったら、有無を言わさずに沈めますから。」
うぐっ! 自分でも自信が無いのに…。
 と言うわけで、僕の運命は皆様方の双肩にかかっています。(まじ)
それでは、次回はなるべく早く出せたら良いなーと思いつつお別れです。

少しだけ感想行きます
>吉田 樹様
ある日の南(感想)
ここの南君なんかものすごく好きです。
次回作楽しみにしてますね。(^^)

>偽善者Z様
遠い蛍火-3-
なんか、この二人のやり取りを見てると、この二人がくっつきそうな気がします。
で、浩平がうらやましいヒモ生活になると言う。(なんか、考え方が外道ですみません)

>かっぺえ様
幸せ(?)な風邪−後編−
僕と同じムフフ*(^^)*なものかと思ったら、ああなるとは。(こんなの書いて見たいです)
こうやって見ると、浩平って確信犯ですね。
所で、このHNってあるアニメから来ているんですか?(違ったらごめんなさい)

>ももも様
浩平無用!
みさき先輩の***って…。(想像中)
ちびみずか、あれをいきなり出すとは…。(恐ろしい)
元は知らないんですけども、面白いです

>GOMIMUSI様
○○○エターナル
元ネタがわかんない(ToT)英○伝説なら知ってるんですけども
みんな格好いいです。

>天王寺澪様
彼女のいる風景
これを読んでて思った事。七瀬、君は十分に乙女だよ。

>雫様
白い記憶 〜第二章〜
大福男、雫様の首をしめるとは! 君は、十分にうらやましい役だと思うよ。
それと、『南君の悩みー1−プロトタイプ』は消えちゃってるんです。

少ないですが、皆さんのSS楽しく読ませていただいています。
新人の方々、(僕もですが)一緒にがんばりましょう!