ふたりじゃないの 投稿者: ひとりじゃないの
長森「わーっ、あの人形、可愛いねぇ」
ゲームセンターの軒先にある、キャッチャーマシンをのぞき込んで、長森が声をあげる。
浩平「うん?どれどれ」
長森「ほら、あれ」
山積みのキャラグッズの中に、辛うじてその苦しんだ表情を見せる・・・七瀬?
浩平「おい・・・」
一体どこが可愛いのかわからなかったが、とりあえずまあいいとしよう。
浩平「やってみるか?」
長森「え?わたしがっ?」
浩平「あのおさげに引っ掛ければ簡単にとれるだろ」
長森「でもお金の無駄遣いやだもん」
取ること自体が無駄だと思うがそこは言わないでおこう。
浩平「じゃあ、仕方ないな」
長森「わ、待ってよっ。浩平、とってよ、あれ」
浩平「オレが・・・?」
長森「うん、わたし欲しいよ、あれ。可愛いもん」
あれが本物だということをわかってないらしい。
浩平「あんなもの置いておいたら、うるさくてしょうがないぞ」
長森「ほらぁー、投資するよ。はい、100円」
サイフから取り出した硬貨を強引に握らされる。全然聞いてない。
浩平「うーん・・・。おまえ、自分でやってみろ」
長森「えぇー?わたし、やったことないよっ」
浩平「いいからやってみろ」
長森「ここ?ここでいいのかな?」
長森が自分で硬貨を挿入する。
するとボタンに仕込まれたランプが点滅を始め、軽快なBGMが鳴り出す。
長森「わぁ、死んじゃったの!?」
たしかに七瀬は死にそうだ。人形の山に頭を突っ込み、もがいている。
浩平「・・・そうかもしれない」
長森「どうすればいいのか、ぜんぜんわかんないよ」
浩平「そのボタンが左右、こっちが前後。それで、あのおさげに引っ掛ければいいんだよ」
長森「へーっ・・・」
四苦八苦しながらも、適当な位置までアームを移動させ終える。
長森「いいかな?ここで取れるのかな?あの、七瀬さん取れるかなぁ?隣の繭 取ったりしないかな?」
浩平「・・・椎名までもか」
椎名「みゅー」
長森「あれ?なんか喋ってるよ」
気がつけ・・・長森。
長森「じゃあ、いくよ?」
浩平「ああ」
長森がゴーサインのボタンを押すと、アームゆっくりと下降を始める。
それが累積した人形の中にわけ入り、目標物をつかみにいった。
浩平「お、掴んだ!」
長森「すごいね、わたし、上手だよねっ!」
調子に乗って、はしゃぎ始める長森。
七瀬「キャァァァーーー!イタイ!イタイ!イタイ!」
アームにおさげを引っ張られ、苦しげな表情を浮かべる七瀬・・・・・さらにもう片方のおさげに捕まり喜ぶ椎名。
椎名「みゅー♪」
それが取りだし口に落とされると・・・・・・。
七瀬「ぐぇ・・・」
いや・・・・・落ちていない・・・人形を落とすところに首が引っ掛かりもがいている。
七瀬「ギャァァァーーー!首がぁぁぁ!」
長森「あれ?落ちないよ?」
浩平「バカ!このままだと死ぬぞ!」
まぁ、死んでもいっこうに構わんが。
長森「えっ?人形じゃ・・・」
浩平「本物だっ!」
オレは長森の言葉を最後まで言わせず七瀬と椎名の救出にかかった。
浩平「足だ、足引っ張るぞ!」
長森「う、うん」
オレは取り出し口から出てる七瀬の足を引っ張る。
七瀬「ぐぇぇぇ・・・・!!!」
長森も引っ張る。
ぐいぐい。



七瀬はもう白目で泡を吹いている。恐い。
本物のお化けもこれを見ればちびることだろう。夏にぴったしフィットだ。
浩平「・・・もう無理だ、帰ろう」
七瀬「・・・待て・・・」
浩平「さようなら」
長森「人形はとれなかったけど楽しかったね!また来ようね」
だから本物だって・・・。
七瀬「まてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!ボケェェェェェェェェェェェ!!」
まだ人の多い商店街に七瀬の声が響き渡った・・・・。

つづく(かもしれない)
茜「非常に微妙です」

次回予告ぅ!
七瀬は果たして助かるのか?そして、七瀬がキャッチャーマシンに入った理由とは?
みんな、ハンカチの用意をしておくんだぞ!!

次回最終回? 七瀬 涙のわけ・・・。(仮)

多分、つづきません。

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しーどりーふ「どーもしーどりーふです。今回は友達と一緒に作ってみました」
偽善者Z「無理があったな、この作品」
KIYOHIKO「ルリにさわるな・・・(ゴットハンド)」
しーどりーふ「わけわからん」
偽善者Z「死ね、ばか」
KIYOHIKO「この作品の感想をくれるとありがたいです」
偽善者Z「落ちが苦しいわ」
しーどりーふ「ほんとだよ。そういえば、KIYOHIKOほとんど何もやってないよね」
KIYOHIKO「すいません」
しーどりーふ「ところでこの『ひとりじゃないの』はぼくたち3人のグループ名です。」
偽善者Z「これから個人的に出していきます」
3人「これからもよろしくおねがいします」

それではED。
ひっとりじゃないって〜♪すってきなことね〜♪ちゃーららぁちゃららぁらららー♪