ハプニング文化祭 NO.2 投稿者: 火消しの風
 文化祭のだしものが出店に決定してから何週間か過ぎて
 文化祭当日がやってきた。

「今日は浩平、起きてるかな?」

 瑞佳はいつものように浩平をむかえにいった。

「浩平?あれ、いない・・・どこにいったんだろ?」

 カーテンが開いていて窓も開いていた。そして部屋に
 浩平の姿はなかった。瑞佳は布団に手を入れた。

「まだ、暖かい・・・家にいる。」

 瑞佳は推理を始めた。

「この絨毯のあとからいくと窓まではっていって、外を見て
 寝ぼけて廊下に出る。そして階段をころがり落ちて・・・」

 瑞佳は階段をおりて推理を続ける。

「この血痕、そのときのものね、ここから台所まではっていって
 この食べ散らかしたあとからすると手を使わず朝ご飯を食べて
 次はトイレかな?」

 トイレに移動する。

「においが新しい・・・このあと二度寝するために部屋に戻ろうと
 するがめんどくさくてソファーに寝っ転がるが寒くてこたつで丸くなる、と。」

 こたつを見た、浩平は丸くなって寝ていた。

「さて、推理も当たってたし学校行こうかな。」

 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・・
 しばらくして戻ってきた。

「私、浩平起こしにきたんだよね、えへへ。」

 ガバッ

「浩平、起きて、現時点で10分遅刻だよ?」
「うーん、今日は日曜だ、・・・ぐー。」
「今日は文化祭で学校あるんだよ?早く起きて。」
「犬が、犬が、あはは・・・」
「(だめかな・・)」

 瑞佳は浩平の制服を持って、浩平をパジャマのまま学校につれていった。

「おはよう。」
「おはよう、長森さん・・・起きろ!」
「ぐうー。」

 ガン
 七瀬が軽くたたいた。

「いて、・・・俺の、俺の、俺の敵はどこだ!!」
「・・・なんの夢見てるのよ?!」
「何で俺、学校に?」
「今日は文化祭だよ?私がつれてきたの。」
「そうか・・・ご苦労。」
「もうすぐお客さんが入ってきます。準備しましょう。」
「おお、まかせろ!」

 ・・・・・・
 ・・・・・
 時間になりこの教室にもお客さんが入ってきた。

「お、住井、食べていってくれ。」
「おお、じゃあ、もらおうか?」
「よし!・・・・お待ち。」
「早過ぎるな。大丈夫か?」
「平気、平気。」

 ・・・・・・
 ・・・・

「麺がのびてるぞ。」
「そこがいいんだよ。」
「・・・まずい。」
「なんだと!お前にわかってたまるか!」
「まあ、いいさ。そのうちわかる。いくらだ?」
「300円だ。」
「ほらよ、じゃあな。」
「浩平、やっぱり年中ゆでてるのはやめようよ。」
「この店のうりは待たせないのだ。」
「知らないよ・・・」
「私もやめたほうがいいと思います。」
「何、茜、お前の方こそ蜜でしとらせたクッキー、
 やめた方がいいと思うぞ?」
「私も少しそれ思ってたりして、あはは。」

 七瀬が少し賛成ぎみだった。

「これは甘くて美味しいんです。」
「そうか?」
「野生スペシャルインスタントラーメンを説明してあげよう。」
「まずは麺、これはそのままだ。そしてスープ、これはすべての
 インスタントのスープのもとをぶっこんでかき混ぜたもの。
 最後に具、エビのしっぽ、蟹のハサミ、キノコ、野菜、以上だ。」
「あやしいです。」
「なにが?」
「キノコ、なんのキノコです?」
「いろいろと・・・」

 俺が茜に問いつめられてる時お客が来た。

「野生スペシャルください。」
「へい、・・・お前は詩子!」
「えへへ、お久しぶり、茜来たよ!」
「俺、呼んでないぞ。」
「私が呼びました。」

 そのとき別のおやじが来た。

「ふむ、野生スペシャルいただこう。」
「はい、ありがとうございます。」

 素早く二人前を作った。

「はいどうぞ。」
「いただきまーす。」
「・・・・・・」

 ・・・・・
 ・・・・

「これ、まずいよ。」
「何、お前もか?ふん、住井といい、まったく。」
「もう、いらない。」
「詩子にわかってたまるか!」
「何言ってるの、誰が食べたってまずいわよ!」
「なんだとー。」

 詩子とにらみ合うこと数分。あっちのおやじが
 声をかけてきた。

「野生スペシャル、もう一杯。」
「ほら、わかる人にはわかるんだこの味が。へへへ。」
「うそー、こんなまずいの、信じられない。」

 俺は感想を聞きにいった。

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火消し「読んでくれた方、感想をくれた方、ありがとうございます。
    それでは、感想を・・・

ニュー偽善者R殿・・・ほのぼのと家族の幸せが伝わってきていいっすねえ。
   てやくの殿・・・長森の幼なじみ言葉、いいと思いました。        
           謎の力、気になりますねー。
    加龍魔殿・・・長森、復活してくれー、次回も期待してます。」

火消し「それでは失礼します。」