新しい生活 NO.1 投稿者: ブラック火消しの風
ブラック火消しの風「よろしければお読みください。」
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 眠っている長森に話しかける。
浩平「お前は俺との約束を守ることはない・・・さよなら。」
 そして俺は家を出た。
浩平「黙っていなくなるのは・・・2度目になるのか?」
 俺はもう大人だ。これからの人生、一人でいい。一人で・・・
 だが、どこへいこう?何をしよう?考えても考えつかなかった。
 とりあえず歩くことにした。
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 もう、三日ほど歩いただろう。体が限界にきていた。さすがに病気してるだけ
 あった。林に入り木にもたれかかって休んだ。
浩平「もう、だめだな俺の体。早かったな・・・一人だと、こんなものか・・・」
 目をつぶり意識を失う寸前で、何か争っている声が聞こえる。
浩平「・・・・・静かに・・・眠らせてくれ。」
 だがだんだん声が近づいて来るだけで静かになる気配がない。俺はそれを静めるこ
 とにした。最後の力で・・・
男1「えへへ、あんたたち、証拠もなく人を疑っていいと思ってるの?」
美紀「何言ってるの!私見たんだから、宏美のバックから財布を取るの。」
男2「へえ、もしなかったら?」
美紀「絶対ある!」
宏美「美紀もういいよ、行こう?」
美紀「でも、あの財布は?」
宏美「いいよ、たいしてお金入ってないし・・・」
美紀「くやしいな、まったく。」
男1「ちょっとまてよ、人を疑うだけ疑ってただで帰れると思ってるの?」
男2「そうそう、僕たち心が傷ついちゃったな、へへへ・・・」
浩平「ふう、頭が痛いな。」
男1「ん?なんだお前?」
浩平「かかわるつもりはなかったんだが・・・うるさいからな、助けてやる。」
男2「俺らとやろうって言うの?そんなふらふらな体で?ふっふっ。」
浩平「まあ、お前らならこの体でも大丈夫だ。」
男1「言っておくがな俺たちは町内一強いぞ?ははは。」
 ガン!
男1「・・・・・・」
浩平「え?終わり?」
男2「げ!うそ?この野郎!」
 バキィ!
男2「・・・・・・」
浩平「よ、弱い・・・さてと・・・財布はこれか?」
宏美「・・・・・は、はい。あ、あの、ありがとうございます。」
美紀「うわぁ、お兄ちゃん強いね。」
浩平「財布戻ってよかったな、じゃあな。」
 俺はふたたびもとの場所に戻った。
浩平「疲れた・・」
 目をつぶった。また、意識がとぎれかける。
浩平「(ん?俺の方に誰か来る。)」
 俺の前で足音が止まった。
 目をあけずに口を開いた。
浩平「何か用ですか?」
宏美「あの、用ってわけじゃないですけどさっき顔色がとてもわるかったから、
   大丈夫かなと思って。」
浩平「・・・ありがとう、でもちょっと疲れているだけだから。静かに休めば・・・」
美紀「そうなの?無理はいけないよ、お兄ちゃん?その顔色ちょっと疲れてるって
   顔色じゃないよ。」
浩平「大丈夫だから。」
宏美「そう、ですか。行こう美紀?」
美紀「え?う、うん。」
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浩平「(行ったか・・・ああ、頭、痛い・・・)」
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浩平「ふう、ん?ここは?」
 まわりを見回すと見知らぬ物だらけだった。
浩平「・・・俺は確か林の中で休んでいたはずだが・・・」
 起きようとするが体がいうことをきかない。
浩平「もう少し寝るか・・・あれは夢だったのか・・・」
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美紀「いつまで眠ってるのかなぁ、もう3日は寝てる。」
浩平「(だれだ、さとみさんか?長森か?)」
美紀「私、つまんない。」
浩平「んー、ん?」
美紀「あ?目開けた。」
浩平「んーと、君は夢の中の女の子?」
美紀「みゃい?何、言ってるのお兄ちゃん?」
浩平「夢なのか・・・ここは?」
美紀「ここは私の部屋だよ。」
浩平「うそ?」
美紀「本当だよ。私たちが運んだんだから。」
浩平「・・・・・・」
美紀「ちょっと待っててね?お母さんと宏美つれてくるから。」
浩平「夢、じゃなかったのか・・・・」
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ブラック火消しの風「読んでくれた方ありがとうございます。それでは失礼します。」