シュン「よろしければ読んでくださいね。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 繭が泣き伏せてから数分が経つ。だが俺にはかける言葉が見つからなかった。 俺は何も知らないから、繭がどれほどの悲しみかわからないから・・・ だから、俺は見ているしかなかった。 長森はどこまで探しに行ったのか、ここにはいない。早く来てほしいものだ。 「浩平。」 遠くで俺を呼ぶ声がした。俺はその方向を見るとシュンがいた。 「シュン?」 俺はシュンのもとへかけよった。 「なんだ?」 「あっちに狐がいたんだ、一緒に捕まえよう?」 「一人でやってろ!俺はそんなことしている暇ないんだ!」 「あの子の悲しみは他人に癒やせるものじゃない・・・独りにしておくんだ。」 「何!無視しろって言うのか?」 「うん。」 「なぜだ?」 「浩平はあの子が何で悲しんでるのかわかるのかい?」 「ああ、自分の飼っていたペットが死んだからだ。」 「知っているのはそこまでだろう?思い出や、情は何も知らない。」 「・・・・・・・・」 「自分の悲しみは自分自身で越えなければならない・・・昔の君みたいに。」 「・・・・・・・・・・・・」 「それが解ることで大人になっていくんだ。だから行こう?」 「・・・そうだな。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「いいかい?ここでネット広げて待ち伏せしていてくれ。僕はここに追い込むから。」 「ああ、わかったって、俺は狐捕まえるなんて言ってないぞ。」 「いいじゃん、じゃあ、頼んだよ。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ねえ、ねえ・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「そのままでいい、聞いててほしい。」 「・・・・・・・・」 「昨日、君に聞いたよね?君の涙にはどんな感情があるのかって?」 「・・・・・・・・」 「君の涙は悲しみの涙。」 「・・・・・・・・・・・・」 「君が泣いていて飼っていたペットが喜ぶと思うかい?・・・悲しみは越えなくちゃいけないんだ、 自分自身で。」 「・・・・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・一緒に遊んだこの公園・・・私、とても楽しかった・・・ ・・・私が、笑顔だったとき、みゅーも喜んでた・・・ ・・・私泣くとみゅーも悲しい?だったら・・・ ・・・みゅーを悲しませたくない、だから私もう泣かない・・・ ・・・今までありがとう、忘れない、みゅーとの思い出・・・ ・・・そしてさよなら、私の好きだった、みゅー・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ごめんよ、狐いなくなってたよ。」 「何!こんなに待たせて・・・そういうことか。」 「ん?なんだい?」 「まあいい、俺、帰るぜ。レース見なきゃ。」 「そう、またつきあってね。」 「やだ。」 「ははは、じゃあね。」 「さて、俺も行くか。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 「あ?浩平、繭ちゃんは?」 「ああ、もう帰ったぜ、一人で。」 「ええ、一人で?大丈夫かな?」 「大丈夫さ、あいつはもう子供じゃない。たぶんな。」 「浩平がそう言うなら・・・」 「さて、帰るぞ、始まっちゃう。」 「うん。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ シュン「読んでいただきありがとうございます。ところで火消しさん、今日どうでした?」 火消し「見事、5万すりました。あそこでエアグローブがくれば・・・うはははは・・・」 シュン「(5万も!・・・もうだめだ。)」 火消し「来週はがんばるぞ!」 シュン「そ、それでは感想を まてつや殿・・・とてもいいと思います。凶暴版よりいいかも。 吉田樹殿・・・とてもいい話です。沢口君がとてもすばらしい人間 だと思います。そんな友達、ほしいです。あと、茜の 甘党の理由、おもしろいです。 スライムベス殿・・・七瀬らしさがとてもよくでていていいです。 七瀬がどういうふうになるかとてもたのしみです。 GOMIMUSI殿・・・お母さんの言葉がとても深く心にきざまれました。さすがです。 シュン「それでは失礼します。」